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1.  スパイダーズ 《ネタバレ》 
何なんだこの馬鹿女は!将来有望なボンクラ青年たちが次々と意味も無く死んでしまうのも、蜘蛛さんたちが街にあふれ出して暴れまわるのも、折角巨額の資金を投じた国家プロジェクトが破綻してしまうのも、全て一切合財このバカタレのせいではないか?お前さえいなければ、余計なことをしなれば、蜘蛛さんたちもボンクラたちも秘密の国家プロジェクトも天寿と目的を達成し、平和な社会に貢献していたに違いない。今まで様々なお馬鹿映画を観てきたが、これほどバカヒロインに本気で腹が立ったことがない。その意味では観客の心を激しく揺さぶる実に貴重な作品だった。いってんあげる。
[DVD(字幕)] 1点(2007-06-19 18:54:28)
2.  スウィングガールズ
観終った後、今でも延々と頭の中で「シング・シング・シング」が鳴り響き続けています。会議中でもどこでも頭と心はスウイングモードに突入中、まったくやばい。SG中毒になってしまいました。スウィングつながりで「ベニー・グッドマン物語」「グレン・ミラー物語」も観てしまいました。両作品もよい映画だと思いますが、同じ楽曲でも本作での演奏の方が頭に残りました。演奏の上手い下手ではなく映画の一場面として映像と音楽がストーリーの中でしっかりとマッチングしているのだと感じました。期待以上に心地よく爽快感のある映画でした。また邪道かもしれませんがDVDスペシャルエディションの特典ディスクのメイキングやサイドストーリーを合わせて観ると、主要メンバーは勿論ですが本篇では余り目立たないその他大勢のガールズたちの裏設定の広がりや演奏練習での奮闘ぶり、スタッフの熱意などを見ることが出来て一層楽しく本篇を見ることが出来ました。DVD収録の二種類のオーディオコメンタリーもなかなか楽しく、お陰で立て続けに三回繰り返して観ました。今でも中毒状態が続いていて「メキシカン・フライヤー」から「シング・シング・シング」演奏のラストシーンを毎日のように見ています。ちなみに「スウィングマン」(木下ほうか・宮崎あおい主演)は野球のバットでどつきどづかれるお話なので決して真似をしてはいけません。
[DVD(字幕)] 8点(2005-04-16 11:59:53)(良:1票)
3.  箪笥 《ネタバレ》 
父母と姉妹の四人家族。父親ムヒョンは医師か研究者。同僚か部下の女性・ウンジュと不倫関係若しくは好意を寄せられている。一家と母の弟夫妻、ウンジュも加わって自宅でパーティーの準備中、二階の妹スヨンの部屋の箪笥の中で母親が毒薬を飲み首を吊って自殺していた。スヨンは箪笥を開け驚き、母親を下ろそうと身体を引っ張ると箪笥が倒れてきて下敷きになってしまう。一階に居たウンジュは二階での物音に気付き様子を見に階段を昇ると外出するために部屋から出てきた姉スミと顔を合わせる。ウンジュは何か物音がしなかったかとスミに尋ねるがウンジュに敵愾心を持つスミは「あんたと一緒に居ることが苦痛で我慢できない。私の家族に一切関わって欲しくない」とウンジュの話に耳を貸そうとしない。スヨンの部屋で何か異変が起こったと感じていたウンジュだがスミの態度に怒り「いま家から出て行くことを後悔することになる。この瞬間は一生決して消えることなく繰り返えされるわ」と告げる。スミは外へ出て行き結局ウンジュはスヨンの部屋のドアを開けない。スミは家を振り返り一瞬戻りかけるがテラスにウンジュの姿を見て再び背を向ける。箪笥の下で姉に助けを求めるスヨンの声は誰にも届かずスヨンは息絶えてしまう。スミは母親の自殺、近くに居ながらスヨンを救えなかった後悔、ウンジュへの憎しみなどから精神に異常をきたす。母は父親とウンジュのせいで自殺し、ウンジュが後妻に収まり、スミとスヨンを虐待しているという妄想に取り憑かれる。スミはスヨンと戯れ、ウンジュに反抗し、父親にスヨンを虐待しているウンジュを追い出せとなじるが、姉妹を疎み夫(父親)の世話をしようとしているウンジュそのものが実はスミであった。ムヒョン夫妻(実は親娘)と義弟夫妻の四人での会食の際、義弟の妻は台所の流しの下に少女がいるのを見る。スミの妄想や常軌を逸した言動に疲れ果てた父親はスミにスヨンが既に死んでいることを告げウンジュを呼び寄せてスミに対面させる。父親はスミを病院へと連れ戻す。ウンジュは二階のスヨンの部屋であの箪笥から這い出てきた怨霊に襲われる。物語を時系列に沿って再構築するとこんな感じですか。スヨンが単にスミの妄想としてだけでなく霊としても存在しているところがポイントでもあり話を混乱させているところですがこれは意図されたものだと思われます。スミ役の女優さんの取り憑かれたような表情がいい感じ。
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-13 14:55:49)
4.  ヘルボーイ 《ネタバレ》 
クロエネンが何と申しましてもイチオシです。原作ではどうやらただ慌てふためくベルクカッツェ的ヘタレキャラらしいのですが、本作ではトゥーレ協会随一のキリングマシーンとしてばったばったと斬り捲くり、その上、自傷手術マニアの変態野郎でゼンマイ仕掛の不死身くんと言うのですから嬉しい限りです。甘ちゃんキャラの比率が高い本作において非常に素敵な存在感を示してくれています。半魚人なのに水中で逃げ回るばかりで戦わず、しまいに傷つけられ狭い隙間に隠れて脅えているエイブなど、インテリヘタレの最たるものです。水から這い出してホッと一息つく半魚人には笑わせていただきました。それにつけてもギレルモ・デル・トロ監督のバケモノ映画は押さえるべきツボをしっかりと押さえてくれているので安心して観ていられます。FBIの高官がTVに出演した際、ヘルボーイの存在について追求され、証拠として提示された写真を見てからカメラに向かい「イエティ(雪男)、ネッシー、ヘルボーイ…それらの実在を証明するという写真が全てピンボケなのはなぜでしょう?」と語りかけるシーンなどたまりません。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-10 12:58:26)
5.  UPRISING アップライジング<TVM> 《ネタバレ》 
ドイツ占領下ワルシャワ・ユダヤ人ゲットー蜂起と失敗を描いている。悲惨さを前面に出したホロコーストものとは一味も二味も違うユダヤ人レジスタンスものの佳作。老若男女を問わず様々な手段で戦うしたたかな不屈の精神が実に小気味良い。記録映像かも知れないが、急勾配の屋根の上で身体にシーツのようなもので作った命綱を結びつけ、振り子のように揺れながら屋根を走り反動をつけて、眼下のドイツ軍めがけて火炎瓶を投げつける女性レジスタンスの映像など、圧倒的な迫力がある。ユダヤ人の利益のためと信じて穏健策をとろうとするユダヤ評議会議長ドナルド・サザーランドの悲哀、鎮圧する側のドイツ軍将軍役のジョン・ボイトの中間管理職の苦悩もなかなかいい味。史実では蜂起に手を焼いたドイツ軍は80cm列車砲まで持ち出してワルシャワを砲撃し、辺り一面を月面のような廃墟にしたという。「戦場のピアニスト」(私はこの映画のどこがよいのか全くわかりません)よりも本作のほうが遥かに好感が持てた。
[DVD(字幕)] 8点(2005-03-30 19:10:02)
6.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 
「タイムライン」の如きゆるゆる映画と比較するのも愚かしい、タイム・パラドックス物としても実に秀逸な映画だと感じました。ほんとうに全く全然期待せずに観たため、予想外の面白さ楽しさに大変お得な感じがしました。「見れ見れ」と進めてくれてDVDを貸してくれたT君に感謝です。観終わった後、即効でDVDを購入しました。伏線やディティールもいちいち納得のきちんとしたSF映画だったことに大満足です。死んだはずの父親が最後に銃を持って息子を助けに現れるところなど思わず鳥肌が立ってしまいました。ええ映画ですじゃ。ただ邦題はもっとどうにかならなかったのかと思いますね。別に北極点を目指すわけじゃなし、ポイントは無線機なのですから。まあ安直に「タイムなんとか」と命名されるのも困りますが。とにかく「見れ見れ」映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2005-03-11 18:17:49)
7.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
よきものを見せていただきました。全力疾走のゾンビ、いいじゃないですか。四肢欠損障害者の方が扮するゾンビも大活躍。メイキングなどを観ていても演じている役者も実に楽しそうで、いかにも映画や役者が好きという感じでgoodでした。ストーリーもゾンビ魂溢れる展開で嬉しい限り。元ネタ「ゾンビ」ではモールの中に銃砲店があって弾や銃の補充をしていたのに、今回はアンディのガンショップネタを入れるためか銃砲店がモール内になく(又はM・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」のお陰でスーパーでの銃の販売が自粛傾向にあるためか?)弾が不足して来るところもスリルがあって宜しい。何といってもクライマックスで「マッドマックス2」ばりの突撃ハリネズミ改造送迎バスがゾンビの海に突入していくところにクラクラ。車に取り付くゾンビをチェーン・ソーで滅多斬り(やや誇張表現有り、言うほど大活躍しません)、そうです、こんな対ゾンビ戦が観たかったんです。友人T君は鑑賞後に「夢で全力疾走のゾンビに追いかけられた」と実に羨ましい体験をしたそうです。私もそんな夢が観てぇ~。この映画をしっかりと観て常に教訓としていれば明日世界がゾンビに覆われようともきっとサバイバルできるはず。「ショーン・オブ・ザ・デッド」と「28日後・・・」と併せて学習しておくことがお勧めのナイスな作品でした。
[DVD(字幕)] 9点(2005-03-11 17:58:20)(良:1票)
8.  スパイダー パニック!
動物パニック物として非常に丁寧に作られているという印象でした。蜘蛛が老若男女分け隔てすることなく、実にアクティブに襲いまくるところも嬉しく、ギャグもそれなりに楽しめました。子役もなかなかよろしい。余計なことをしない冷静な子供は好きです。後半頑張るボンクラ主人公も嫌味がなくてOK。そしてもう一人の主人公の女シェリフの判断が的確かつ迅速のことが気持ちがよい。事態を素早く理解して、お馬鹿な部下に「ありったけの銃と弾薬を持って来て!」と電話するシェリフ、あなたこそ警察官の鑑、これぞ責任ある危機対処だと非常に納得のシーンでありました。
8点(2003-06-11 15:20:53)(良:1票)
9.  ハリー・ポッターと秘密の部屋
便所幽霊少女が楽しい。蛇は少ししょぼい感じ。校長先生の部屋へ続く階段が下からせり上がってくるギミックが羨ましかった。我が家にも欲しいアイテムです。前作「賢者の石」の時にも感じたのですが、主人公は「一見悲惨な境遇の孤児が、実は良い血筋と凄い才能と莫大な隠し財産と有力者のコネの持ち主で、はじめから決められた路線に沿って人生の勝利者となる」のでありましょうか。他家の使役妖精まで肩入れするほどの親の七光りとは…。普通ならば偉大な親を持つものは、その重圧や呪縛から、性格が歪んだりグレたりするケースも多いと思われます。そのような紋切り型の展開でないところが良いのかもしれませんが、魔術が使う者の心によっては暗黒の力に支配されるのであれば、ハリーには魔王の素質充分だろうと思います。次回作こそはハリー君は暗黒面に転落してくれるのでしょうか。闇夜に赤い月を焦がさんばかりに炎上し焼け落ちるホグワーツ城、炎に照らし出されたあたり一面に横たわる教師や生徒たちの屍体を前に、黒マントを風にはためかせ、丸眼鏡を光らせて哄笑するダーク・ハリー君を期待しています。原作(全く読んでいません)もこのままで終わるはずがないと信じつつ、そんな憶測に胸をときめかせて次回作をわくわくしながら待っています。いやあ楽しみだなぁ。
6点(2003-06-02 14:14:44)
10.  ハリー・ポッターと賢者の石
原作を全く読んでいないので良く分りませんが、この映画って「一見悲惨な境遇の孤児が、実はええとこのお坊ちゃまで、名士の親の隠し遺産ががっぽりあって、優性遺伝で凄い能力を生まれながらにして持っていて、ほとんど裏口入学状態で名門校に入り、親の七光りで校長・用務員はじめとする先生方にえこひいきされまくり、一見厳しい試練に見えて実ははじめから決められた路線にのっとって人生の勝利者となる」というお話なのでしょうか。原作を読んでいないので間違っていたらすいません。そうであればドラコ君の敵対心もあながち間違ってはいないような気がします。両親が人間だと言うことで蔑視されるハーマイオニー嬢の弛まぬ努力こそを愛したいと思ってしまいます。ロンくんも友達は選ぶべきでしょう。それとも勝馬に乗っておくという打算の賜物でしょうか。そして本当にこのままで三部作が進んでいくのでしょうか。原作ではひょっとしてこの後で、密かにダークサイドに帰依した腹黒いハリーが、ダース・ヴェーダ化して世界を恐怖と絶望に落とし入れるというような、血沸き肉踊るどんでん返しの展開が用意されているのではないかと大いに期待しています。無謀にも世界を守るために敢然と戦いを挑んでくる正義の魔法使いたちを、簡単に一蹴した強大な悪の帝王ハリー・ポッターがホグワーツを地獄の業火で焼き払い人懐こい笑顔で高笑いする場面を、この後私は観ることが出来るのでしょうか?「ダーティーハリー」が観たい。頑張れハーマイオニー!負けるなドラコ!
6点(2003-06-01 18:06:21)(笑:5票) (良:3票)
11.  サラマンダー
※ネタバレ警報。食物連鎖の頂点に君臨していた人類が、ロンドンの地下鉄工事現場から蘇った高熱火炎を吐く翼を持つ龍によって単なる「食糧」になってしまう。近代文明も都市も増殖しつづけるドラゴンの群れの前に崩壊し、生き残った人類は郊外の砦に地下深い避難壕を掘って息を潜めるように暮らしている。この世界での子供たちのお祈りは「起きているときは常に両目で空を見張ります。寝ているときは片目で空を見張ります。もし空に龍が見えたら一目散に砦に向かって走ります」である。ドラゴンの造形もなかなか宜しいし、砦を襲う雄ドラゴンの戦い方もなかなかクレバーで好感が持てる。(窓などの隙間に口を突っ込み高熱火炎で内部にいるものを一気に焼き尽くす)ただドラゴンに対する人間サイドのドラマや戦い方に今一つアレッ?な部分が目立った。特にドラゴンスレイヤー(龍殺し)マシュー・マコノヒー君が率いる植民地(アメリカのこと)からドラゴン退治にやってきた義勇軍が、出だしの華々しさ…戦車(英国製チャレンジャー)を先頭に砂塵を舞い上げて行軍してくる装甲車や戦闘車両、バイクやトラックの車列、低空を旋回する軍用ヘリコプター(残念ながら戦闘ヘリではなく輸送ヘリ)…しかしちょっと待って欲しい。ドラゴンの脅威が全世界を席巻しているときには各国の軍隊が束になってかかってもドラゴンに蹴散らされ、米軍に至っては核兵器まで使用しながら敗れたというのに、アメリカ中西部の片田舎の義勇軍がドラゴン退治のオーソリティーというのは少し無理がないだろうか。そしてヘリを利用した精鋭中の精鋭であるドラゴン捕獲部隊「エンジェル」たち、君たちの戦法はどう考えてもおかしいぞ。その作戦とはヘリがドラゴンを発見するとエンジェルの一人が囮となって飛び降り、それを追いかけるドラゴンの背後から残る二人が飛び出し、ワイヤーネット弾を発射し、ドラゴンを地上に落として地上の部隊がとどめをさすというものだ。映画の中では作戦は成功するが、エンジェルの囮役は地上に激突、追尾役の一人はドラゴンに食べられてしまう。二人の犠牲でドラゴン一匹という交換比率がどうなのか分らないが、颯爽と登場したエンジェルがあっさり一人になってしまうのは余りにお間抜けだ。一度きりしか使えないのでは余りに非効率だ。第一、ドラゴンの制空権下にあってヘリコプターがどうして生き延びられるのだろうか。ドラゴンは囮などに構わずヘリを襲うはずだと思う。ヘリを恐れるようでは地上を制圧することなど出来るはずがない。この後もっと間抜けな戦いが展開される。「俺たちは200頭以上の龍を殺した」という精強無比なドラゴンスレイヤー・マシュー君率いる最強義勇軍が、砦で新兵を補充した後、敵の繁殖の要である1匹しかいない雄ドラゴン退治へとロンドンに向かう途中のこと。後少しでロンドン市内というところで道を瓦礫がふさいでいて、頼もしい戦車を戦闘に車列は立ち往生してしまう。と、そこに上空から雄ドラゴンが襲いかかり、狭い道で一列になって車間距離をとらずに固まっていたドラゴンスレイヤー機甲軍団は戦車や装甲車をはじめ全車両とともに高熱火炎に焼き尽くされてしまう!!マシュー君ほか数名を残して「全滅」である。武器や重火器も全て炎の中である。戦車も一発の砲弾を発射することなく炎の中だ。そして「ドラゴンの復讐を避けるためにロンドンに手を出してはならない」と言っていたクリスチャン・ベイル君の言葉通り、砦はドラゴンに襲われ多くの仲間が焼き殺されてしまう。おい、指揮官のマシュー君、軍隊の運用で「偵察・斥候」は基本中の基本じゃないのか。ヘリコプターを何の為に随行させているのだ。オートバイだってあるじゃないか。進撃路の確保確認もしないで前進するなよ! おまけに最後は戦斧と弓矢を(いきなり肉弾戦に持ち込もうとするつもりか)持ったマシュー君とライフル1丁のベイル君、ヘリのパイロットでピストルを持ったイザベラ君の3人でロンドンに地下から侵入。ベイル君は矢じりに爆薬を仕掛けた特殊な対ドラゴン用の矢を逃げ回る途中で落とすは、なんとも勇敢で無謀なマシュー君は割とあっさりドラゴンに食べられてしまうは、イザベラは足手まといだは…おいおい。落とした必殺兵器「矢」をイザベラが見つけて、回収し、ベイル君が目の前で大きな口を開けた雄ドラゴンに射込んで勝利を収めるのだが、ロンドン上空にはまだ数千のドラゴンが舞っているはずでは。ドラゴン亭主を殺された妻ドラゴンたちの逆襲は映画では描かれることはなく、二人は無事脱出、ラストシーンとなる。ドラゴンもキャラクターも状況設定も実にいいテイストを持っているのに、ディテールが今一つ甘いと感じられた。既存の生態系の崩壊という恐怖と閉塞感をモチーフにして、種(ドラゴン)と種(人類ホモ・サピエンスをはじめとするドラゴン以外の生物)の存亡をかけた究極の戦いという、未だ観たこともない斬新な究極のドラゴン映画(カンフー映画ではない)になり得たのではないかという期待が感じられただけに、何とももどかしくて、マイナス2点。しかし文句をいいつつも結構お気に入り。特に砦の子供たちに主人公たちが見せるお芝居のシーンは最高。内容は「スターウォーズ 帝国の逆襲」のクラウドシティで、ルークとヴェーダがライトセーバーで戦うシーンの再現。「スーハースーハーアイアイムユアファーザースーハー」子供たち一斉に「キャー」このシーンだけでも価値がある。
8点(2003-05-31 18:42:23)(笑:1票)
12.  魔界転生(2003)
内容に触れていますので未見の方はパスしてください。天草での「地獄絵図」がイメージとして弱いような感じがする。全体的に平板でキリシタンの怨念や紀州頼房公の執念という魔界の者に魅入られる妄念が希薄に感じられるため、柳生十兵衛と復活剣士の五番勝負という余りケレン味のないチャンバラ映画という印象。加藤雅彦さんの荒木又右衛門など片腕を失っても不適に笑い「次は余人を交えず二人だけで思う存分剣を交えようぞ」と大見得を切ったにもかかわらず、アジトに帰ると即座に「世迷いごとを申すな負け犬」と天草四郎に粛清されてしまい「なんじゃそれ」状態、武蔵も女剣士に後ろから刺されて一巻の終わり、宝蔵院胤舜はべらべら能書きと身内の事情をしゃべりすぎ、クララお品に色気なし、紀州頼房公頭悪すぎ、そして天草四郎に凄みナシ、佐藤浩市さんの十兵衛と中村嘉津雄さんの但馬守はなかなかいけていただけに相対的に残念。前作に比べるとエログロがトーンダウンしていることが寂しい。ジュリーと深作欣二は偉大であったと思わざるを得ない。あらためて合掌。(ジュリーは生きてるぜ!)
5点(2003-05-29 15:35:03)
13.  あずみ
PG12という規制がもどかしい。ちと不完全燃焼でした。狂剣士・最上美女丸ことオダギリジョーくんはキャラも立ちまくっていて、とにかく素晴らしかった。一瞬美女丸の顔の向こうに「成田三樹夫さん」が透けて見えたりして大変嬉しかった。オダギリジョーくんもこの道を極めて欲しいと思います。私的には原田芳雄さんのすんごく強いシーンとか見たかった。むちゃくちゃ強い原田さんが破れた相手にあずみが勝つというカタルシスが欲しい。薄っぺらな友情やほのかな恋情などは余計に感じられる。野盗に襲われて阿鼻叫喚の地獄絵図になる村とか、女子供の首や手足が飛ぶシーンとか、救いようのない凄惨な背景があってこそ乱世を治めて平安を求める主人公たちの非情な決意がもっと輝くのではないかと思う。ぜひ18禁で見たい。二百人切り…腹を切られたら内臓が出て当然ではないか…切られた腕や足がゴロゴロ転がっていても良いのではないか…あたりが一瞬見えなくなるほどの血煙があがっても良いのではないか…PG12がもどかしい。岡本綾さんも好きな女優さんですが、「やえ」という小娘は軽業師一座にしては動きが鈍いし、教条的な平和主義を唱える説教女というのもいかがなものか(あくまで役の上ですが)…どうせなら能天気な平和論を唱えた後で野武士に襲われた際に無残にも乱暴されて殺されてしまい、怒り狂ったあずみが野武士を皆殺しにしたあとで「やえ」の血に染まったビロードのマントを身にまとう…というシーンでもあれば面白いような気がします。時代の狂気を凌駕する突き抜けた少女の狂気が見たかった!それはそれとしてストレートな一途さが前面に出ている上戸彩さんもなかなかよろしいとは思いました。
7点(2003-05-29 15:09:26)
14.  光の雨
平板な「突入せよ!あさま山荘事件」よりも本作のほうが面白いとは思います。題材が題材だけにストレートに製作できなかったのかもしれなませんね。劇中劇で役者が役者と素の個人を演じるという二重構造、失踪した大杉漣演ずる監督と萩原聖人演ずる代理監督との認識のギャップ、役者が自分が演ずる赤軍派メンバーの行動について考えるインタビュー風のモノローグなど、「気持ち」としては分るのですが、時代背景の説明などもモノローグに頼るのではなく、もっと観客を意識した映画であって欲しかったと思います。極限状態に負いこまれた若者の狂気・暴走・破滅を描きたかったのか、時代の流れに押しつぶされた理想主義者の挫折を描きたかったのか、その中途半端さが「劇中劇」という形態を選択させたのかもしれません。私は「日本連合赤軍」という世界史の中でも特異な集団について、肯定でも否定でもなく思想的なものを排除して描かれた映画を見てみたいと思います。極限の狂気が観たい方には「鬼畜大宴会」がお勧めです。
6点(2003-05-19 13:33:38)
15.  カタクリ家の幸福
もとネタの韓国映画「クワイエット・ファミリー」もなかなかの出来です。もっともこちらはミュージカルではありませんが…。三池監督作品ということで、もっと死人が生産されることを期待していましたので少し低目に採点。
5点(2003-05-05 15:50:59)
16.  ブラックホーク・ダウン
トム・サイズモアえらい!基地と前線行ったり来たり!(役名忘れちゃったけど)この人のふんばりとやるせなさ以外、この作品に、何があるというのでしょう?映画作品としてみれば、あまり褒められたもんじゃありませんが、悪党顔サイズモアの男気に、ささやかな点数を献上いたします。
5点(2003-04-21 22:48:30)
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