1. ハズバンズ
《ネタバレ》 現実とは裏腹に自分たちがまだ若く、無責任だった「あの頃」のような自分にいつでも戻れるんだと信じる中年男たち。ロンドンでのバカ騒ぎ生活が終わったとき三人が選択する人生に違いで出てくる。ロンドンからの帰りの飛行機に乗っているのは二人。残りの一人はロンドンを選び家族を捨てる。P・フォークは家族の大切さを描いた作品だと言っていますが、最後のぬいぐるみのシーンからラストの子供が母親を呼びに行き、夫が家の裏手へゆっくりと歩いていく・・・。一方、家族を選ばなかった、いや選べなかったハリーの胸中や如何に・・・と思ったところで映画がバッサリと最後を迎えるラストにグッと来てしまいました。 [インターネット(字幕)] 8点(2013-10-14 17:38:07) |
2. 運命の皮肉、あるいはいい湯を
《ネタバレ》 ロシアでは新年になるにと家族で楽しむ定番TV映画。ドタバタ劇でなかなかヤキモキしながら楽しめます。フルシチョフカと呼ばれるどこもかしこもそっくり瓜二つな無粋なアパートがずら~っと連なる街並み・・・。社会主義という効率化のもとに犠牲になった風景や人間(?)に対する批判も感じることができます。ちょっと長いけれど、見終わったあとにほのぼのできる心に優しいコメディー映画です。 [インターネット(字幕)] 9点(2013-10-05 13:57:41) |
3. 秋のマラソン
《ネタバレ》 Yevgeny Leonov(エフゲニー・レオーノフ)というコロコロ太った役者さんが主人公の隣人役で出て来るのですが、能天気であっけらかんとした、いかにもロシア人のおじさんという感じで気持ちが和みます。彼がウォッカの瓶を持ってきて三人でキューッと飲み干すシーンがありますが、あのシーンがリアルで大好きです。一本のヴォッカをテーブルの真ん中におき、グラスについだら黒パンかピクルスをつまみにキュっと一気に開けてしまう。あれで三人が仲良くなり、キノコ狩りに出かけるシーンがロシアそのものでした。ロクに守れもしない約束を次々と交わし、結局自滅していく主人公の姿が悲しくも愛らしく描かれるロシアのシニカルなコメディー。人間なんだかんだあるけれども、結局は日々騒々しくも人生を楽しんで生きていける幸せ、これを噛みしめようという気持ちにさせてくれます。 [インターネット(字幕)] 7点(2013-09-20 22:46:34) |
4. マルセイユ特急
《ネタバレ》 1970年代の地味なサスペンス映画と言ったところでしょうか。ブリザールの罠(殺し屋とか)を次々かいくぐって行くMichael Caineは相変わらず格好いいですが、映画全体にスリル感がなかったです。果物屋の前で組織に消されるデブや、建設途中の高層ビル(35階)から左手ひと突きで「あ~!」と落される若い男、道を聞くふりをして近づく観光客に化ける殺し屋を返り討ちにする場面・・・など、もうちょっとハラハラドキドキ感を盛り上げるような工夫が欲しかった。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-05-20 19:26:17) |
5. シーラ号の謎
《ネタバレ》 ひき逃げ犯がどのように正体を暴かれるのか...というラストに向かう映画とばかり思っていたら... [DVD(字幕)] 7点(2011-06-11 20:22:43) |
6. 探偵[スルース](1972)
《ネタバレ》 "Be sure to tell them that it was just a bloody game." おもちゃに囲まれたあの部屋で迎えるEnding. 嗚咽しているのはAndrewだったのでしょうか ... おもちゃだったのでしょうか. Andrewを見ていて少々かわいそうになってきました. [インターネット(字幕)] 9点(2011-04-17 17:50:34) |
7. 王になろうとした男
《ネタバレ》 好き過ぎてDVDを買ってしまいました. [DVD(字幕)] 9点(2011-03-21 21:49:21) |
8. ガルシアの首
《ネタバレ》 メキシコの乾いた感じがよく出ていて印象に残ります. [DVD(字幕)] 6点(2010-11-07 01:06:09) |
9. 悪の紳士録
《ネタバレ》 「パルプフィクション」がこの映画に大きな影響を受けたのは間違いないでしょう. 映画全体にただよういかにも『安物』で『ありきたりなユーモアさ』. そしてその対極を行く殺しの数々とスキャンダル. テーマにはイタリア政界とマフィアとの決して触れてはいけない「闇の部分」が重くのしかかっているかのごとく. Michael Caineの飄々とした作家役が「重さ」と「軽さ」とが混在するこの超独特で異様な雰囲気の『調和』をみごとにはかっています. 実は物語の裏にあるテーマ(事件)そのものは, 同じく70年代にMichael Hodges監督, Michael Klinger製作, Michael Caine主演のトリオで作られた"Get Carter(狙撃者)"と変わらない. なのに雰囲気が180度違うコメディ調(?)になっているのが痛快. 映像はなんともポップな感じで凝りに凝って撮ったと言わんばかり. また配役もすばらしい. 殺し屋にThe Godfatherでの名演が記憶に残る"Al Lettieri"を配置したことに加え, あの(マフィアのボスを自で行く?)"Mickey Rooney"の怪演(快演)と来たら!!! この映画が隠れた超怪作, いや隠れた『超名作』と言われるのも実に納得の行く名優たちによる名演の数々でした. [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2010-05-23 13:10:10) |
10. 狙撃者(1971)
《ネタバレ》 舞台は1970年代の工業・港湾都市ニューカッスル. 英国北部に位置するこの町は常に「鉛色」に支配されている. そんな町並みとRoy Buddのあのジャズが絶妙にマッチして, 主演Michael Caineを引き立てている. あの衝撃のラストは言うまでもなく. すべての場面が, すべての絵が, 実に計算され尽くして撮られた超ハードボイルド. イギリスの映画雑誌で「20世紀最高の映画」に選ばれたこともうなずける70年代イギリス映画の最高傑作. [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2010-05-23 12:21:10) |
11. 刑事コロンボ/悪の温室<TVM>
《ネタバレ》 Bob Dishy演じるウィルソン刑事ですが, このエピソードでは役名[Sgt. Frederic Wilson]なのに, "NOW YOU SEE HIM"では[Sgt. John J. Wilson]になっています. 脇役にはあまりこだわりがなかったのでしょうか. [DVD(字幕)] 7点(2010-05-05 00:33:49) |
12. ドラブル
《ネタバレ》 どん天のロンドン。誘拐犯からの電話。逆探知。ロンドンチューブ(地下鉄)。追跡劇。アタッシェケース型機関銃。夜のテムズ川。銃撃戦。赤いドレスの女。待ち合わせの劇場。謎解きのダブルデッカー(二階建バス)。パブで待つ一本の電話。ラストに待つ不気味な黒風車と裏切り者。一つ一つの場面が非常に印象的に撮られ、見るものをぐっと引き付けてくれるところに監督 Don Siegelらしさを感じます。相変わらずクールなMichael Caineもさることながら、飄々とMI-5の冷徹な上司を演じる名優 Donald Pleasenceの演技もすばらしい。黒幕の犯行動機がいまいちな感じではありますが、70年代英国スパイ映画の雰囲気は満点。原題は”The Black Windmill.” 風車、誘拐、裏切り、見えない敵・・に、Alfred Hitchcockへのリスペクトを感じました。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-03-15 12:08:45) |
13. フレンチ・コネクション2
《ネタバレ》 水攻めに火攻め.ハチャメチャポパイ.ラスト路面を走るトロリーバスから港へと続く大追跡も面白い.一作目の舞台"ブルックリン"から, フランス"マルセイユ"の明るい太陽とごっちゃごちゃの町並みとの景色の違いも興味深く.街のレストランで食事中, 偶然ポパイを見つけた"Frog-One"の顔ときたら... Triviaですが,"Mickey Mantle sucks!"のくだりはMM本人に書面で許可を取っていたそうです. [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-02-14 01:22:06) |
14. フレンチ・コネクション
《ネタバレ》 迫力あり. 尾行,張り込み,大捕り物.刑事モノの醍醐味満載.ドーナッツを放り投げるシーンが好きです.あの仕草.ポパイの全て."FROG-One"との静かな対決も見応えあり. [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-02-14 01:14:02) |
15. マラソン マン
《ネタバレ》 映画として楽しめると思いますが, 往年のマラソン選手の映像の挿入の意味とかよくわからず. 犯人はどうやって銀行を割り出したのかもよくわからず. 他にも消化不良で終わる部分が多くてそこが少し不満と言えば不満. 40歳目前のDustin Hoffmanですが, 学生役にあまり違和感なかったです. [DVD(字幕)] 6点(2010-01-09 20:34:48) |
16. サブウェイ・パニック
《ネタバレ》 新作(2009年版)をより楽しむ意味を込めてオリジナルを観ました. Walter Matthau, Robert Shawの存在感が抜群. 顔の見えない無線でのやりとりだからこそ, イギリスアクセントやくしゃみの音が重要になってくる. 1975年に公開されたAl Pacino主演の"Dog Day Afternoon"でも取り上げられた"Attica Prison事件"がこの映画でもセリフ中に出てくるなど, やはり当時のアメリカ社会の不安定化という背景があってこそ, この映画の恐怖感がリアルなものとして観客に伝わったのかなと. もちろん今観ても映画としての面白さは消えていないと思います. 1998年版もチャンスあれば観てみたいと思いました. [DVD(字幕)] 7点(2009-12-26 16:00:47) |
17. ジャッカルの日
《ネタバレ》 "IS THIS SOME SORT OF *BLOODY* JOKE ?" ...って, 古い感じが全編漂ってますがそれがなんとも言えない良い雰囲気を作ってる. Jackalは多くを語らず, 話も淡々と進み... で, 最後まで彼の正体がわからないまま終わるのもよかった. ちょっと長いですが... [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-08-31 02:54:10) |
18. 合衆国最後の日
《ネタバレ》 セリフがちょっと ... 古いんで仕方ないですが. ちょっと長いですが, ラストの部分は引き込まれてあっという間に進んでいきました. [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-05-18 02:50:55) |
19. がんばれ!ベアーズ
Two Four Six Eight who do we appreciate Bears! [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2007-12-31 13:46:24) |
20. オー!ラッキーマン
《ネタバレ》 子供のころ偶然TVで一場面だけ観て以来、ずーっと気になっていたこの作品。ついにすべて観ることができました。作り笑いがいちばん得意だったMicですが、最後は楽しいことがなければ笑えない人に。人生のジェットコースターを経験し、最後はハッピーエンドで気持ちスッキリ。素直に面白かったので8点。三部作とされる"If...."と"Britannia Hospital"もチェックしたいです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-12-31 13:41:23) |