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プロフィール
コメント数 176
性別 男性
自己紹介 DVDボックスセット売りしかされてなかった「未知への飛行」が遂に単品発売されたぞ!しかも廉価版だ!期間限定!絶対買いだ!
期間限定でオリジナル公開版が収録されているスターウォーズシリーズも発売中。「エピソードⅣ A NEW HOPE」は特別版で最も変更点が多かっただけに、オリジナル作はある意味貴重だ。82年に日本語版のみで公開された時の音声が収録されており、特にC-3POとダースベイダーの吹き替えは、今の吹き替えの声優よりも、アンソニー・ダニエルスのしゃべり口調やジェームズ・アール・ジョーンズのトーンにより近い。

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1.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
スティーブン・キングの原作を読んだこともなければ、予備知識もなかったため、 最初に見た時は、衝撃的だった。 冒頭で、主人公の刑が確定し、刑務所に収監され、刑務所生活を送り始める頃、主人公が本当に殺人を犯したのか、あるいは冤罪なのかという問題自体はほとんど大筋から除外された状況で話が進められていく。 それに加え、語り部が、主人公ではなく、レッドの視点であるため、観客はレッドと同じ視点から、「女房殺しのエリート銀行員」という肩書きの主人公に対し、ミステリアスな人物としてその行動を見守ることになる。 そして話は、彼の時折見せるヒューマンな一面を切り出して積み重ねられて行き、刑務所生活での彼の適応を中心に描かれて行く。 この時点で、主人公が冤罪かどうかは既に話の中心から掻き消えていて、刑務所を背景にしたヒューマンドラマの様相を呈している。「辛い状況下でも自分でいろいろと工夫して光を見出し、刑務所の中でも有意義に生きていく人物を描いた」ヒューマンドラマという刷り込みが行われ、既に、観客はどっぷりと、その物語に浸っているのではないだろうか? ところがある若者が刑務所に入所してきた事をきっかけに、物語は何やら怪しげな 方向へ様変わりしていく。 彼が、本当に無実の罪で収監されていることが、刑務所仲間や、観客達に明白に露呈し、突然、ストーリーの中心に据えられるのだ。 そこから、物語の色合いは、サスペンス性を帯び始め、話は一体どこへ帰結するのか? ストーリーが進めば進むほど、観客はそのランディングポイントを見失っていく。 だがそこには、予想もしなかった痛快なクライマックスが待ち構えているのだ。 初見は感動と、最高のカタルシスを得た。
[映画館(字幕)] 10点(2006-01-11 23:58:26)(良:8票)
2.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲
「エピソードⅤ:THE EMPIRE STRIKES BACK」は、言わずと知れたスターウォーズ劇場シリーズの第2弾。 第一作目である前作「エピソードⅣ:A NEW HOPE」で反乱軍は、帝国軍の移動要塞「デススター」を破壊したが、その後の、帝国軍の掃討作戦の前に反乱軍は、どんどん追い詰められていく。 劇中では、プロデューサー:ゲーリー・カーツが予算を割き過ぎてシリーズの名シーンのひとつと成り得た冒頭の「氷の惑星ホスでの雪上戦」からその様相が描かれていく。 本作は、あまりにも細部に至る作りこみのきめ細かさが素晴らしくて、簡単な言葉で表現するには、語りつくせないものがある。(SFXの質がどうとかという話ではない) これは、前作からのプロデューサーで本作で首を切られたゲーリー・カーツと、映画学校時代のルーカスの恩師である監督:アーヴィン・カーシュナーの手腕以外の何物でもない。 それが証拠に、旧シリーズの最終章である「エピソードⅥ:RETURN OF THE JEDI」から新シリーズへと、プロデューサーがリック・マッカラムになった途端、シーンに対する作りこみが大雑把になっていく。 劇場で本作を見た後、「エピソードⅥ:RETURN OF THE JEDI」まで、3年待たされたのは、非常に辛かったが、本作はシリーズ中の最高傑作である。
[映画館(字幕)] 10点(2006-01-11 23:40:17)(良:1票)
3.  狼男アメリカン
「狼男、水で割ったらアメリカン」。ブランデーのCMかなんかと掛けて、 映画パンフレットにもそんなイラストが描かれていた。  当時、ホラーは突き詰めるとコメディになってしまうという事に気づいていたのは、 おそらく、「死霊のはらわた」で仕掛けて「キャプテン・スーパーマーケット」で実証したサム・ライミ監督と 「ケンタッキー・フライド・ムービー」や「ブルース・ブラザース」等のコメディ作品を撮っていた ジョン・ランディスくらいなものではないだろうか? だから、「狼男」をジョン・ランディスが撮るとこういう風になるのも自然だし、作品のアプローチとしてもとても面白い。  狼に食い殺された友達が夜な夜な主人公の所にやってくる度、体の腐敗度が進行していくなんて、 ブラックジョーク以外の何物でもない。  この作品は要所要所でバージョン違いの「ブルームーン」という曲を効果的に使っているのだが、 エンディングではスパッと終わったと同時に雰囲気にそぐわない能天気なバージョンの「ブルームーン」 が流れるというアンバランスさが巧みである。  彼にかかると全て予定調和なのだ。 やはり、名作です。
[映画館(字幕)] 10点(2005-09-14 17:40:07)(良:1票)
4.  スター・ウォーズ
それまでの映画史上では「猿の惑星」や「ミクロの決死圏」、「禁断の惑星」などの一部の作品を除いて、SF作品のほとんどがマニアやカルトムービー信者というある一定層の観客のみに支持され、一般層にはお子様向けの低レベル作品とかゲテモノ作品と言う扱いをされることがほとんどだったのではないだろうか。 宇宙物のSFに限って言えば、アーサー・C・クラークの「2001年宇宙の旅」が、スタンリー・キューブリックによって映像化され、特撮の完成度の高さと難解で哲学的なストーリーにより、別格扱いされた後は、一般層に高評価されるような作品はほとんど輩出されていないと思う。それに加え70年代は「ポセイドン・アドベンチャー」の成功に端を発したパニックブーム、「エクソシスト」で市民権を獲得するオカルトブーム、「ジョーズ」が決定打を放った動物パニックブームなどのトレンドがあり、SF作品は興行トレンドからは確実に外れていた。 そのような時代に単純明快なストーリーと低予算ながらも当時は目を見張る、それまでには見たこともないような特撮(SFX=スペシャルエフェクトという英語が日本で一般的に用いられ始めたのは本作公開時からだ)を用いて製作公開し、一般客や知識人、あらゆる業界をも取り込んで全世界にセンセーショナルを巻き起こした上、色眼鏡で見られがちだった宇宙物SFというジャンルに市民権を与えたのが本作なのだ。 アカデミー賞11部門にノミネートされ7部門を獲得したことからも、本作が一般作品と同列に肩を並べた上で評価されていることがうかがえる。 つまり、現在多数の宇宙物SF作品がSFマニアのみならず一般層の観客をも相手に 大々的なロードショー公開ができる轍を作ったのがこのSWと言っても過言ではない。 本作こそ「SF映画史上に金字塔を打ち立てた」という言い回しが、決して大げさでは ない名作だと思う。 私はシリーズを通して、アーヴィン・カーシュナーが撮った「帝国の逆襲」が最も好きなのだが、本作の成功なくして「帝国の逆襲」も世に出なかったのだ。 本作を世に出したルーカスとそれを支えたアラン・ラッドJr.にありがとう。 そして、78年の日本劇場公開を体験できたことを幸せに思う。
10点(2004-10-24 17:02:37)(良:3票)
5.  トイ・ストーリー2
前作よりさらにスケールアップして展開されるが、映像はもちろん内容のクオリティもアップしている。脚本の完璧さや伏線の巧妙さも前作同様に非の打ち所が無い。 「スターウォーズ/帝国の逆襲」のパロディの使い方が、最高に上手い。 前作の設定を無駄なく利用している点も素晴らしい。 例えば、前作のオチとなるクリスマスプレゼントの犬とミセスポテトヘッド、それに本作で舞台となる玩具店は、前作でバズが自分がオモチャだと認識するTVCMで登場する。 
10点(2004-07-10 20:40:53)
6.  トイ・ストーリー
個性的なキャラクター、無駄のない脚本、巧妙に張られた伏線、アクセントの効いたギャグ、時間差を置いての台詞の繰り返しによる味付けの妙味。 どこを取ってもパーフェクト。 細かな箇所を2で最大限に活用しているのは、既に1から計算済みなのだろうか? それとも、1の細かな箇所をピックアップして2は構築されたのだろうか? 2で舞台となる玩具店が、ちゃんとCMで登場していたりする。 
10点(2004-07-10 20:34:42)
7.  新幹線大爆破
新幹線のミニチュアシーンがちゃちに見えるのは、何もCGによるSFXが成熟した今だからの話ではない。 当時から東映はこの手の特撮は不得手だった。当時、ミニチュア模型特撮は東宝の 十八番だったのだ。 それでも、このシーンをスリリングに見せてしまうのは、シナリオ、編集、役者達の演技等、トータル的な作品の完成度の高さによる。 決して精巧とは言えないミニチュアながらも、同じレール上を走ってくる上りと下りの新幹線を駅の待避線で切り替えてすれ違わせる息をもつかせない見せ場の演出は素晴らしい。私的には好きなシーンが多数あるが、中でも台車部に仕掛けられた爆弾を橋脚から高速度カメラで撮影するシーンが好きだ。 短縮版がヨーロッパで公開され、フランスでは大ヒットした。 
10点(2004-06-23 14:40:05)
8.  Mr.デスティニー
あの時、あのグラウンドで、あの白球を打つことが出来ていたなら、人生はもっとバラ色だったかもしれない。  人生をやり直してみるというプロットが「ペギースーの結婚」とは逆パターンではありながらも似通っていたせいなのか、はたまた別の理由でなのか、本作は日本では、劇場未公開である。 しかし先に劇場に観に行った「ペギースー・・・」よりも、偶然レンタルビデオ店でレンタルして観た本作の方が、私は断然面白いと思うし、大好きである。  主演はブルース・ブラザースの故ジョン・ベルーシの実弟、ジェームズ・ベルーシ。 彼の妻役に、リンダ・ハミルトンが好演している。 運命を変える謎の男「ミスター・デスティニー」役のマイケル・ケインが素敵だ。  本作が好きな理由は何とも甘酸っぱい味付けのエンディング。これが絶妙なのだ。 クライマックスで抱かせる曖昧模糊な夢物語に決着を付けるのだが、この雰囲気と筋運びが見事なのだ。  エンドロールはプラターズの「Only You」。 ミスター・デスティニーは本当にいたのか? これは酒に酩酊した主人公の単なる夢?それとも妄想?  あの時、あのグラウンド、試合が終わった後、独り肩を落としてグラウンドを立ち去ろうとする少年に・・・・・。 そうか!全てはここから始まっていたのか!
[ビデオ(字幕)] 10点(2004-06-12 19:29:36)
9.  ヒポクラテスたち
私の中では、大森一樹の最高傑作ではないかと思う。高校生の頃、本作を観たときは、ドラマに引き込まれ、そして衝撃を受け、そして何だかぽやんとした感じになった。エンディングが何ともいえず好きだ。古尾谷さんは良い役者だった。→  先日、二十数年ぶりに改めて見直したのだが、作品の面白さを初見以上に感じた。 コミカルで生真面目でちょっといい加減なムードが本作の魅力だと思う。 背景が大都会でも片田舎でもない、京都の鴨川周辺というのも、作品の持ち味に貢献しているかも知れない。 その上、出ている顔ぶれがまた、とにかくいい。何十年も経って見ると凄い顔ぶれが出ているという作品は数々あるが、本作については、凄い面々というよりも、メインキャストに、いろんなバラエティでも、顔を出していた有名俳優達が多数出演している。 挙句、手塚治虫氏まで登場していたりする。 卒業写真の欠席者には、大森監督も登場だ(笑) 初見より評価が上がったため、点数も再評価しました。
10点(2004-06-11 01:47:04)
10.  天国から来たチャンピオン
デイブ・グルーシンの音楽が作品を際立たせる。 そして劇中で主人公「ジョー」の吹く下手くそなサックスが話に雰囲気を刷りこんで 行く。 ジャック・ウォーデン扮するジョーのトレーナー「マックス」との友情関係が とても素敵だ。 それが素敵であればあるほど、クライマックスの「マックス」の心情が切なすぎる。 余談だが、ジャック・ウォーデンは、キアヌ主演のアメフト映画「リプレイスメント」でフットボールチームのオーナー役を演じていたぞ。 本作へのオマージュとは考えすぎか?(笑)  ちなみに本作はリメイク作品で、1941年製作のオリジナルは未見なのだが、背景が「アメフト選手」ではなく「プロボクサー」の話である。
10点(2004-06-09 01:45:35)
11.  1941
戦争映画?「プライベートライアン」? スピルバーグならば、やっぱこっちだ! スーパーナンセンス戦争ムービー。お祭り映画の最高峰! 何がいいって?好きなシーンもたくさんあるのだけどやっぱ音楽がいい。 またあんたか!>ジョン・ウィリアムス! いや、あんたの映画音楽の中では、これが一番最高傑作だよ。 そろそろサントラをCD化してくれよ>関係者! 映画の内容は書けません。一言で終わってしまうか、原稿用紙20枚 くらいになるかのどっちかだから。 にしても、いいシーンはいろいろあるのだよ。 英語と日本語とドイツ語の三カ国語がクロスオーバーして、 話が通じてるとこなんて素晴らし過ぎる(決して吹き替えでは観ないように) 配役も凄すぎる。アメリカ勢はもちろんのこと、日本からは三船俊郎、 イギリスからはドラキュラ名優、クリストファー・リーだ。 しかもこいつは何故かドイツ人役だ! ルーマニアっぽい(?)のが配役の要因か? まぁナンセンスな戦争映画が観たい人にお勧めです。 そんな人いないって?
10点(2004-06-09 01:15:10)
12.  ダイ・ハード
このオリジナリティにしてこの出来は秀逸。 ブルース・ウィリスの出世作と同時に、この作品でのブルース・ウィリスのキャラも当時としてはオリジナリティ溢れるものでした。 そして、この後、どんどん模倣作品が横行する。 オリジナルは偉いということで。
10点(2004-05-04 19:31:01)
13.  レインマン 《ネタバレ》 
作品によって、こうも出来、不出来が明確に出てしまう監督も珍しいバリー・レビンソンの作品。 「スフィア」や「スリーパーズ」等、本作以降の監督作では駄作が目立つだけに、監督作品中では、おそらく最高傑作ではないかと思われる。 良く出来たシナリオと、それを補って余りあるのは、トム・クルーズのエネルギッシュな演技もさることながら、ダスティン・ホフマンの圧倒的な演技力のおかげによる所が大きい。 劇中、切れの良い多数の名シーンがこの作品にはあるだけに、比較的ぼんやりとしたエンディングに対して賛否あるかもしれないが、余韻と切なさで尾を引くあの終わり方が最も正解だろう。 この作品自体、シーンの全てにおいて個性的な「雰囲気」でおおわれたシークェンスの集合体なのだ。 完璧に近い作品である。ちなみに私が好きなシーンは、破産したことを知ったトムが荒野で「Son of a bitch!」と叫んでコダマするところ。カントリーソングがフェードインしてきて、曲と相まって独特な絶望感と焦燥感の雰囲気を醸し出している。このシーンが素晴らしいので、後のカジノでの快進撃でカタルシスが得られるのだ。
10点(2004-01-28 17:06:50)
14.  フィールド・オブ・ドリームス
この作品を観ると、いつもラスト辺りから涙が溢れてきてしょうがない。この作品のことを思っただけで、涙が浮かんでくる。観れば、必ず、恥ずかしいくらいに溢れて止まらないので、最近ではあんまり、嫁や子供たちと一緒に観ないことにしている。この作品が好きだったおかげで、長い間喧嘩していた親父と、亡くなる半年前に仲直りすることができたのかもしれない。きっと、これを観ていたから。心の奥に、「頑なであってはならない」と思わせる何かが動いたのだと思う。この作品のおかげだ。 きっと。 蛇足ですが、テレンス・マン役のジェームズ・アール・ジョーンズは、ダース・ベイダーの声だ。そう思って見るとまた一興。
10点(2004-01-28 16:41:40)(良:1票)
15.  
役者としてのイヴ・モンタンが好きだったのもあって、最初にこの作品を深夜放送で見たときから、最も好きな作品になったと言ってもいいかもしれない。 ①事件が起こるまで。②事件が起こって調査に乗り出すまで。③調査開始からクライマックスまで。 と、大別して3つに分けることができるのだが、後半以降、特に③辺りから、アドレナリンが最大限に分泌される。 常に冷静で、思想に囚われずに客観性を重視しながら聞き取り調査を進めていく検事が、ある段階に来て、思わず口を滑らせ、 記録担当係に再確認される辺り、ユーモアのセンスがキラリと光ると共に、心理描写としても非常にうまい。 そしてエンドロール間際の最後の語りは何度見ても鳥肌モノだ。
[地上波(吹替)] 10点(2003-12-21 19:30:53)
16.  未知への飛行
長丁場な作品であるのと、モノクロである上に導入部が長いのでやや冗長な感じは否めない。 ただ、そこさえ絶え忍べば、後はひたすら手に汗握る展開を約束されている。 シナリオがかなり秀逸であるため、劇としてしっかりと見せて、観客をグイグイ引っ張って行く。 シドニー・ルメット監督のこのあたりの作り込みのテクニックは素晴らしく、 「12人の怒れる男」同様の真価をここでも発揮している。  その確かな演劇の上に築かれているクライマックスは、尚ショッキングであるが、 何よりもホワイトハウスとクレムリンのホットラインによるやりとりの緊迫感は他に類を見ない。 通訳を介してのやりとりであるが故に、状況の進退が微妙なニュアンスで変転するという緊張感に張り詰めている。 私的にはこの作品は「12人の怒れる男」より上だ。   「博士の異常な愛情・・・」と同時期に製作公開され、テーマが似通ったせいか、 日本劇場未公開であるが、私はキューブリックのそれよりも、こちらの方が好きだ。
[DVD(字幕)] 10点(2003-12-06 14:19:12)(良:2票)
17.  ALWAYS 三丁目の夕日
初監督作品「ジュブナイル」で内容の評価よりもヴィジュアルエフェクトで注目された 山崎貴の「リターナー」に次ぐ映画監督作品第三弾は、これまでのSF路線から一変し、 昭和中期の下町人情を描いたコミックの実写映画化。 得意のVFXを最大限に駆使し、昭和の町並みをファンタジックに現出させている。 極めてキメの細かい映像シチュエーションやカメラワークが随所に見られ、 映像技術的には文句なしだ。 子供の飛ばした模型飛行機を追うようにカメラが移動し、昭和の町並み、そしてタイトル という見せ方。 飛ばしたCGをカメラが追うという見せ方としては、ゼメキスの「フォレストガンプ」でのオープニングの”羽”の手法を想起させる。 どことは言わないが、微妙な一瞬をスローモーションに切り替えて、表現にインパクトを 与える手法。 鈴木家にやって来たテレビで力道山の試合に見入る三丁目の面々をリング観客と同化させる表現方法。…と挙げて行けばキリがない。 ストーリーテリングとしても三丁目の面々のコネタをうまく絡めては、まとまりのある編集を行って帰結させて行く。 それをクッキリと引き締めているのが流れのチャプターアクセントとして使われている東京タワー。 そして六子と汽車がトップラインとボトムラインを構成しているのだ。 「指輪」も悪くないが、「お守り」のエピソードや「六子の親」のエピソードあたりでホロっと来る。淳之介へのプレゼントのエピソードも良い。 難を言えば、サンタクロースのネタ晴らしがあるため、子供には見せられない作品という点か。 ところで「茶川竜之介と古行淳之介」って「芥川龍之介と吉行淳之介」の文学作家ネタなんですね。
[DVD(字幕)] 9点(2006-09-17 19:58:00)(良:1票)
18.  ジュラシック・パーク
スピルバーグがクライトンを映画化するってんで、未読だった「ジュラシック・パーク」を読んだ。 その原作の面白いことったら!と同時に、え?こんなの映画化できるのか!?いや、どう考えても無理なんじゃないの? 劇場でびっくり仰天してしまった。 小説を読んで頭でイメージしていた映像の大半が、その通りの映像として展開されているのだから。 口はあんぐりあいて、「へぇ~。ほぇ~」などと、馬鹿みたいに感嘆しっぱなしだった。 今は、美麗なCGが当たり前みたいになってるけど、本作は20世紀中の作品で最も映像ショックを受けた作品である。 公開当時にこれを劇場で観て感動を得られたことを嬉しく思う。
[映画館(字幕)] 9点(2005-09-17 21:26:43)(良:1票)
19.  小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 
小学生だったか中学生だったかの恋に多感な時期に見たのもあって、凄く好きな作品です。この作品が醸し出している全体の雰囲気が好きです。 やっぱり、音楽とイギリスの風景と素朴なトレーシー・ハイドと自分の気持ちに正直で真っ直ぐなマーク・レスターに魅了されたのだと思う。 甘酸っぱい初恋を描く作品は数々あるが、エンディングのトロッコがこの作品の位置づけを雄弁に物語っている気がします。 翌年にイギリスで製作された「フレンズ ポールとミシェル」が本作の主人公達より少し上の年代の子供達の純愛を描いているが、本作と比べると生活感が生々しく描かれ、続編では、現実の厳しさを真っ向から突きつけられた内容となっている。 そういう相違点から見ると本作は子供の為のラブファンタジーなのです。 なので、メロディとダニーはどこまでもトロッコで二人の愛の道を突き進んで行って、めでたしめでたし。続編なんて絶対作ってはならない作品なのです。 
9点(2004-12-05 16:36:04)(良:1票)
20.  ポセイドン・アドベンチャー(1972)
本作の大成功で製作者のアーウィン・アレンは2匹目のドジョウを狙って「タワーリング・インフェルノ」を製作したのだが、これはある副産物を生み出して、「タワーリング・インフェルノ」は超大作となり得た。 まあ、そういうこともあって、両作品ともスタッフが共通していたりする。 本作の主題歌「モーニング・アフター」(挿入歌と言うべきか?パーティで演奏されるヤツ)と「タワーリング・・・」の「愛のテーマ」の作詞/作曲は同じ人だそうで、どちらも素晴らしい名曲だ。 本作を小学生の頃、最初に観た時は、想像を超えた意外なプロットとその中での人間ドラマにとにかく衝撃を受けた。特に感動と衝撃を受けたのは、乗客の一人で、むかし水泳選手だったという太った老婦人のエピソード、そして、主役でもある牧師、ジーン・ハックマン。クライマックスのその衝撃が、何日も脳裏から離れなかった。 当時は特に、このような流れの作品ってほとんど皆無だったので尚更だ。 アーネスト・ボーグナインとの対立も流れを作り出す大事な柱である。 とにかく、パニック映画の中でも最も好きな作品である。 ちなみに、このクラスの大型船舶が完全転覆することは100%有り得ないのだそうだ。 昔、大好きだった映画評論家の故・荻昌弘氏がTVで何度も繰り返し説明されていたのが印象に残っている。(きっと、視聴者を不安にさせない配慮だったのかもね) ところで、リメイクの話があるとかって話だが?どうなんでしょうね?
9点(2004-06-12 17:27:30)(良:1票)
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