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1.  キャビン 《ネタバレ》 
いま見終わりました。 基本B作ですが、色々と惜しい作品でも有ります。  私が一番違和感が有ったのは古き邪神の為の生贄システム??? の、バックボーン(成り立ち、経緯)が結局最後まで明らかにされず終いで終わった点です。  この部分が非常に気になりました。 僅かに「そうしなければ成らない動機」が曖昧に明かされているのみで  「キャビン」に格納されている伝説的な怪物(ゴ-スト、狼男、ゾンビ、その他色々)はどうやって作られたのか? 何故、彼等(システム側の人間)はあんなに楽しそうに人が殺されるのを見ているのか? その他、1つの手違いでシステムの全てが崩れ去るズサンなご都合主義 等々、見ている側には非常に違和感が有る。  但し、映画の筋立ては兎も角として 映画のコンセプトや演出、部分的なプロット(後半のキャビンの見せ方など)などはかなりイイ線言っていたと思いますし 特殊効果なども全く手を抜いて居ないので単純に残虐ホラー好きな人には 終盤が結構堪らない出来に仕上がっています。  特にエレベーターを効果的に使っていて、何となくあのカナダホラーの名作「キューブ」のオマージュっぽい所が私は好きですね。  ただ、繰り返しますが、基本的には残虐シーンをたくさん盛り込みたいが為 享楽主義、ご都合主義で作られた映画です。  まあ、見方によるでしょうが、こういう筋立てだと目先が変わりますので 余り違和感を感じないで見られる。。。。とも言えませんが(笑) それなりにカッチリと作られているとは思います。  もし、全体的なプロットがもっとカッチリ、しっかりと作られていていれば 8点でも低いぐらいの作品ですね。(まあでも、それを2時間にまとめるのは無理でしょうけど(笑)) 粗は多いですが、色々なホラー映画の要素を盛り込みつつ、ココまでの作品に仕上げて有るという点で 今回は限りなく6点に近い7点という事にします。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-14 19:18:13)
2.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》 
んー。。。。。 今回は何となく釈然としませんね。。。。  色々な方がココに書いている通り、息子を殺された父親が 今回は復讐に来るという筋立てにするのならば  もう少し、殺しに来る側の理不尽なバックボーンを明確にしないと 主人公に感情移入出来なくなる。  或いはです。 逆に「主人公側のやり過ぎで一方的な正義」で「危険に晒される家族」 この部分をもっとクローズアップし  更にアルメニアという、オスマン帝国(現トルコ共和国&ムスリム)からの 長年の迫害の歴史、特に近代における強制移住や計画的なジェノサイド  つまり、「アルメニアの悪党がなに故、こんな悪党なのか???」 この辺りにもっと光を当てた筋立てにしても良かった気もします。 せっかく、舞台をイスタンブ-ルにしたんですから。  逆に言うと今回、リュック・ベッソン監督は 暗にそういう「理不尽なアメリカ」を、本作品で描きたかったんでしょうか?  どうも、何となく暗にそれを意識させるオマージュ 例えば、未開地然とした土くれだらけのアルメニアで埋葬される死体 そして復讐を誓う父親。  それと対照的に平和で明るい物質文明に囲まれ 極貧のアルメニアの面々と比べ、取るに足らない悩みで涙する元妻 ボーイフレンドと宜しくやっている娘、野暮な横槍を入れる主人公  余りに落差があり過ぎます。これは意図的なんでしょうかね??  もし、意図的であるとするならば 本作の意図する所はアメリカ批判ですよ。 でもアクション主体なのでそうは出来ない???  どうも、その辺り、作っている方に迷いが有るというか 迷いが有るがゆえに、イマ1つ前作と比べ、キレが無くなってしまい 作品としての完成度が下がってしまっている気がします。  ともあれ、ちょっと残念でしたね。  おっと!!!監督がピエール・モレルじゃないんですね。。。 なるほど、これで腑に落ちました。 
[DVD(字幕)] 5点(2013-09-16 19:24:06)
3.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
時代を描き切れいていない。 この一言に尽きると思います。  確かに、作画などは前作と比べれば雲泥の出来ですが しかし「ただそれけだけ」です。  バンカラ的、歌声喫茶風なやり取りなど 時代性を表す演出は随所に盛り込まれていますが  悲しいかな、宮崎吾朗氏はその世代ではない。 監督を補佐している若いスタッフ(麻呂氏とか)も違うでしょう。  その時代を知っているからこそ 描きたい、作りたいと思える熱意の様な物が この作品からは全然感じられない。  だから違和感を感じるのです。  例えばある場面では泥臭いバンカラな若者が 有る場面では完全に現代風のある意味で綺麗で冷静な若者に摩り替わる。 「はぁ?」 こういう所が随所に見て取れるのです。  場面設定や背景も妙に小奇麗過ぎる。  未舗装の道を車がひっきりなしに通るその横を歩けば 砂埃が舞う訳ですし、服も汚れるのです。目も痛くなる。咳も出る。 ズボンをはたけば、けむが出るぐらいに汚れるのです。  またこの時代は夕方ともなれば青ッパナを垂らした子供(私の世代)が そこら中の通りに群れていたはずです。  そういう描写も殆ど有りませんでした。  あと、カルチェラタンという部室棟を存続させたいという話ですが  カルチェラタンを汚いまま、ありのまま残すべく 学校側へ存続運動を展開してゆくなら分かりますが  建物を綺麗に掃除して外観も補修して立派にして ある意味では「残して貰うべく運動する」などという事は 当時のバンカラ的な気風から言っても真逆です。  擦り切れた学帽を被り、わざとヨレヨレの学生服を来て 通りを睥睨して歩き、大人には無茶な議論を吹っかけ 未熟でも中身で勝負するのが当時のバンカラ学生でしょう。  つまり、建物の見てくれなどはどうでも良く そこに集って何かをしている部員達の行動が尊いのです。 部の歴史や、その蓄積が尊いのです。  そういう部分がまるで取ってつけた様で 本当に未消化に終わっていて、私はどうにも納得が行きませんでした。  確かに父親である宮崎監督の意図する所からは はみ出せないのでしょう。監督の方から色々と指定も有るのでしょう。  しかし、そこを抗ってでも喧嘩してでも 自分のやりたい様にやるのが、アニメ監督の責務なのでは無いでしょうか?  それが出来ないなら辞めた方が良いですよ。
[地上波(邦画)] 3点(2013-01-12 00:27:57)(良:1票)
4.  最後の忠臣蔵 《ネタバレ》 
主君、大石内蔵助の密命で討ち入り直前に「世に隠れて、自分の隠し子を育て、守って欲しい」 と、言われ、逐電した大石家の家士、瀬尾孫左衛門  この作品の秀逸な所は江戸を代表する人形浄瑠璃である 曽根崎心中を武士道の裏側に織り込んで描いている事です。  主君大石内蔵助の娘である可音は成長するにつれ 孫左衛門へ家来以上の気持ちを抱くように成る。 そして、孫左衛門もそれに気付いている。  自分が長年愛おしみ育てた主君の娘 しかし、1つ屋根の下、この先不意に我が物にしたとしても おかしくは無かろう。  しかし、それすれば 武士道という自らに強いている不文律を完全に破る事に成り 武士としての自分も、そして主君の娘である可音も  2人を取り巻く物(価値観、矜持、そもそも自分がいまおめおめと生きている意味) すべてが、自壊(死ぬ事よりも酷い状況)せざろ得ない。 と、孫左衛門は思う。  「その物思いの行き止まりに、いつも聞こえて来る挽歌の様な物が、あの日観た曽根崎心中だった」  何もかも捨てて、2人で逃げる所まで逃げ、想いを果たし、刺し違えて死ぬ。 と、いう願望。  つまり、孫左衛門は主命と、自分の本意の狭間を 少なくとも、可音の気持ちを知ってしまった後 常に揺らぎながら日々を過ごしていた。  しかし現実は 主命により、どれだけ周りから蔑まれても 事の一切を明らかにも出来ず、勝手に死ぬ事も出来ない。  死に遅れたという無念、その一方では可音と結ばれたいという衝動 しかし、出来ない。出来うる訳が無い。  たらいに入れた可音の足を指の叉まで丹念に洗う孫左衛門 それにうっとりと身を任せる可音。  これは1つ間違えば、何時でも主人と家来という垣根は破られる それを自覚しながら、決して超える事の出来ないギリギリの境界線上で 2人は生きざろ得ない。  そういうジメジメとした不条理で愚直な武士道 それと表裏している華々しく形式美的な武士道 この両方を見事に描いていると私は思いました。  しかし、こんな事は今の若い人にはピンと来ないでしょうね。 ましてや、外国人に理解できる訳が無い。  演出も少々、最後はくどく成ったかも知れませんが (私はラスト、寺坂が駆けつけるのは孫左衛門が絶命した後でも良かった気がします)  最後の切腹のシーンはとても見事ですし 総体的に見て、1度見て損は無い作品だと思います。 
[DVD(邦画)] 8点(2012-11-29 23:12:14)(良:2票)
5.  ALWAYS 三丁目の夕日‘64
前作の2作品も感想は書かなかったのですが 実は密かにファンでも有りました。  しかし、こういう昔を懐かしがって楽しむという ある意味でジジむさい事に抵抗が有ったので  (と、言うより、そういう事を言う事自体が中年の証なのかも知れませんが)(笑) あえて感想は書かなかったのですが  しかし、この作品は完成度が高かった気がします。  まず、取って付けた様な時代性を表すエピソードやギミック (腰にぶら下げたタオルとか)が かなり影を潜めて、殆ど違和感なく見れた事が1つ。  そしてやはり、3作目という事で、かなり脚本は練られて作られていて 続編にありがちなマンネリ感や失速感が全然無かった事。  そして、オープンセット自体も前作の使いまわしではなく ちゃんと5年間分の進歩と、時代性を考慮して作られているのが良かったですね。  また、意図的に配役(新しい登場人物も含め)などの主客を交代させているのが ある意味では前2作品より、完成度が高く成った原因の1つの様に思えます。  1作目では鈴木オート夫妻とその周辺の人々の戦前~終戦直後の話や 借金のカタに人身売買も絡めた水商売や、不遇な出自など まあ、要するに前時代的な物珍しさを、前面に押し出した脚本でしたが  (自分の父親、母親(ちなみに茶川夫妻とほぼ同年齢です。)も言ってましたが、こういうのは「だから何だ?」なのだそうです。それに「美化し過ぎ」「思い出したくも無い事もたくさん有るんだ。」とも言ってました。)  しかし、今作品では鈴木家と茶川家それぞれの家族における 個別のエピソード(まあ、どうしても人情話に成るんですけど)の方へ 大きく方向転換している。  家族性や時代性というのは ある意味では「男はつらいよ」シリーズにも通ずる永遠のテーマですが まさかそういう事を考えているのでしょうかね?  まあ、観てみたい気もするのですが それをやる為には今作品以上の完成度、ギミック 時代性を考慮した巧緻な脚本と場面設定が無いと 間違いなくズッコケますよ。  ともあれ、今回は8点にさせて頂きます。 ちなみに前2作品はどちらも点数を付けるとすれば5点です。 つまり、この3作目はそれほど完成度が高い。  欲を掻かずに綺麗に終わる事もまた このシリーズの最終的な評価に繋がると私は思います。 
[DVD(邦画)] 8点(2012-10-24 23:04:30)
6.  ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 
先ほど観終わりました。  この作品の新しい点は ・主人公が自分に適合する死人の脳内の記憶(或いはデーター化された記憶???) の最後の8分間にハッキング(或いは脳潜入)を掛けれる。(これはドラマ・フリンジでもちょっと使われてましたが)  ・その8分間は実際に起きた出来事、つまり現実の過去と全く同じである。  ・そしてハッキングを掛けた主人公は基本設定(列車、乗客、犯人、車掌、爆弾、乗降駅)に関与出来 新しく得た記憶を蓄積する事が出来る。 (これが斬新で新しい)  ただちょっと引っ掛かったのが  悪徳所長は「パラレルワールドへの入り口」 と、言っていましたが、これは矛盾がある気がします。  高校教諭の脳の8分間の記憶、或いは脳その物にしても それは現実にいま存在していて 「現実に違う過去へアクセスしている訳ではない」  あくまで、死ぬ前の最後の8分間の記憶(それも主観的な記憶)が 残っているだけです。 「なのに、何故、他の乗客と関われるのか?」これも矛盾です。  フリンジでは死人の主観的記憶の外側には関与出来ないとされていて この点が合理的に説明されています。  それとも死んだ全ての乗客の脳から最後8分間の抜き出して 既に全部データー化しているのか???(でも、犯人は途中下車して逃げ延びている。これも矛盾)  この辺りの合理的設定と説明がちょっと曖昧なのが残念です。  或いは人の時間の認識や空間の認識は 脳感覚(味覚、視覚、嗅覚、触覚、痛覚、聴覚、そして無意識)の産物であると仮定すれば 自意識の外側にもアクセスが可能(ユング的な集合的無意識領域??シュレーディンガーの猫?)なのか???  またこういう設定には 「我々が居る現実なるのものが果たして本当の現実であると誰が定義証明できるのか?」 という、疑問にブチ当たります。(押井守監督は一貫してこのテーマ(荘子的な現実と虚構)を描き続けている)  要するまだ人知の及んでいない超現実の事ですが  もし、この作品がその領域まで踏み込んで(まあ、最後の展開は踏み込んでいるとも言えなくはないですが) 合理的に仮説を立てて、作品を描いていたとすれば、私は文句なしに10点付けました。  今回はちょっと曖昧で余りに即物的(人命救助、事件解決、出世欲)で有り過ぎたので 残念ですが8点にさせて頂きます。
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-20 21:20:39)
7.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 
先ほど見終わりました。  ウーン、私はそれ程嵌れませんでしたね。 1つ、引っ掛かったのが先が読めてしまう展開です。  主人公は不幸な生い立ちを持ち、その為、特異な性格で人と交われない自閉的な女。 だが、犯罪の裏事情とハッキングなどの 違法な調査能力に長けているスペシャリスト。  しかし、内面では真面目な人間に憧れ、交わりたい、そして自分を変えたいと思っている。  と、こういう基本設定がある以上 自分が調べた真面目なのに理不尽な不幸に見舞われる編集者に好意を抱かない訳が無く あの小太りの鬼畜後見人の陵辱をドラ女が許すわけが無い。  要するにその先の展開が読めてしまうのです。  もう1つは スクープ裁判をしくじって、金欠に成り、スキャンダルで凹んだ雑誌編集人(前述の人物)。 いじけていると、知り合いの弁護士から電話が入り 旧家な大富豪の爺さんに何十年も前に失踪した娘の行方を追ってくれと 強引に依頼される事に成る。  しかし、調べる先は極寒でしかもボロ屋住まい しかもその大富豪一族は変な奴ばかり、謎が謎を呼び、どうにもお手上げとなる。  そうだ!自分を調べ上げたというその凄腕ドラ女に頼もう!(彼女の登場は完全にガチ)  と、こうなると、もうその先は読めてしまうのです。  案の定、後は彼女の活躍で謎が解かれて行き、編集人ともラブラブとなり ドラ女はこの編集人の為に何とか謎を解いてあげたいと本気で思う様に成る。 (自閉的であるが故の孤高の精神と反動的献身=要するに心を開いた飼い主に懐く猫)  そして非常に意外な人物(しかしある意味では推理サスペンスの定番的な展開)が 真犯人だと分かる。  犯人に編集人が捕まり、殺される寸前でドラ女登場(定番) →犯人をバイクで追い詰めるとガソリンが漏れて炎上(これも主人公に不要な不法行為をさせない為の定番)  私はあの「セブン」の様なピリピリした緊張感や乾いた演出や意外性が 本作には基本的に無かったと思います。  あと、謎が謎を呼ぶ展開についても 登場人物が多くその整理がイマイチ出来てない気がします。  基本的にベンジャミンバトンでも感じたのですが 演出上、何か重要なものが欠けている気がします。  ただ、推理サスペンスのセオリーに忠実に作ってあるので 見て損したレベルでは有りませんが  私は佳作とは言い難い出来だと感じました。  
[DVD(字幕)] 5点(2012-08-19 18:12:02)
8.  スリーデイズ 《ネタバレ》 
久々に大当たりの映画でした。 今の所、今年一番の映画です。  あの名作、逃亡者のハリソン・フォードが 自分の罪を晴らす為に、理知的で用意周到で冷静で時に神出鬼没な外科医だとすれば  ラッセル・クロウは腹の出た、ごく平凡で、真面目なマイホームパパ しかし、家族の為には何もかも投げ捨てる情熱家。 こんな対比でしょうか。  ともあれ、そんな男がある日いきなり 妻が無実の罪で投獄され、あれよあれよと言う間に 第一級殺人で、終身刑を言い渡されてしまう。  と、まあ、ココまではある意味でオーソドックスというか定番の筋立てなのですが いかんせん、脱獄計画を立てるのが、妻や子を思う気持ちばかりが先走る、ズブのド素人。  脱獄のプロとやらに御高説をタレてもらって、神妙にメモを取るのは良いが  裏稼業との接点見つける為に 自分のプリウスで必死に走り回りながら、クソ真面目にドラックを買い込むこの機転の無さ。 どうしよう、どうしよう、という気持ちばかりが募って、何度もドジを踏む。  ああ--持ちカネも無くなるし、やっぱ無理ジャン、駄目っぽいじゃないのと 見てるコッチまで心配になって来た矢先  いきなり妻の身柄が遠方の刑務所に移送されると聞いて プッツンとキレたが故に冷静さを取り戻すが それにも増して圧し掛かる緊迫感と悲壮感、どうしようも無い行き詰まり感。  これを脂ギッた顔面一杯で表現してしまう辺りは、さすがラッセル・クロウです。  終局はあえて申しませんが、この映画。 本当にプロットが巧みであると言わざろ得ません。いや、ホントに。  刑事「そう言えばボタンが取れたと言ってたな」 言ってたなぁ???  それを真っ先に探すのがお前等の仕事だろボケ!! ど素人に探し当てれる様な麻薬工場放置して、麻薬取締りとか言うなボケ!  こういう事柄は主人公が取らざろ得なかった超法規的措置を 正当と言わざろ得ない根拠と成っています。  いまチャリンと音がした???え?したかな??? どっちだよ!!  ズサンな捜査と、それに反比例する行き過ぎた物証主義が、逆に冤罪を作り出す。  内実を知っている人ほど寒気がすると思いますが、この映画は 白は白、黒は黒で、灰色を認めないアメリカの病理をも同時に抉っている。 こう言わざろ得ないのです。 
[DVD(字幕)] 9点(2012-03-24 22:53:48)(良:1票)
9.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
先ほど観終わりました。  ウーン。。。私はユアン君と相性が悪いんですかね。。。。。 はっきり言って面白くありませんでした。  そもそも、話の順序、序列が込み入っていて噛み合っていません。 また、ゴーストライターである主人公を何故黒幕のCIAが泳がせて居たのかが はっきり描かれていません。  要するに真の黒幕は元首相の妻(CIA工作員)だった訳ですが スパイの前任者が掴んだと思われる情報の謎解きを 後任でゴーストとなった主人公にさせたかったのでしょうか?  それとも、この自叙伝作成自体が 元首相を暗殺する為にあの島でお膳立てされたCIAの作戦だったのか? スパイと繋がる政敵を炙り出す為の謀略だったのか?  それは見た人間に考えさせるって映画だとしたら 非常に面白くない。  なんともはや、と、言いたく成ってしまいます。 あと、謎解きのプロットがかなりズサンです。  ●前任者の部屋の棚の裏に無造作に貼り付けられた書類がキーに成ったり。。。 (酒飲ませて溺死に見せ掛けて殺すぐらいであれば、普通、その人間の部屋は徹底的に調べるでしょ。。。)  ●主人公がネットでサクッと調べた情報を外務大臣まで上り詰めた政敵が 「うお-----!!」っとばかりに驚愕したり。。。。 (素人がネットに上げてるぐらいだから普通、そんなの分かっなきゃおかしいでしょ。。。)  ●冒頭の文章を繋げて本当の黒幕を見つけたのは良いけど 事も有ろうか、それを当の本人に知らせてしまう訳ワカメな展開。。。 (それじゃあ自分を消してくださいって言ってる様なモンでしょ。。。)  はっきり言って、推理小説とか読み込んでる人が見れば 「はぁ~。。。。。」 っと、ため息が出てしまう映画です。。。  残念ですが、推理サスペンスとしては3級の出来と言わざろ得ないです。   追記ですが、そうか  この作品、何で借りたのか忘れてたんですが あの名作「戦場のピアニスト」のポランスキー監督だったんですね。 だから借りたんでした。。。  いや、こんな評価に成ってしまって残念でなりません。。。。
[DVD(字幕)] 4点(2012-03-06 00:21:12)(良:2票)
10.  マージン・コール
先ほど観終わりました。  はっきり言って大外れな映画でしたね。 リーマンショック前夜を描いたんでしょうが 結局の所、トレーダー同士の内輪話の域を出ていません。  実際のリーマンブラザーズ崩壊の時には政府やFRBが大きく関与して 「公的資金を注入せずに助けない事」を決定したらしいですが そういう当局側との虚々実々のやり取りは微塵も出て来ません。  トレーダー=金の亡者、諸悪の根源 これでは全く納得できないんですよ。 みんなが知りたいのはその先や、思いもよらない裏側の論理です。  あと低予算なのかどうか知りませんが 出て来る場面が高層階のオフィスとニューヨークの空撮が殆どで  どうにも物語自体に広がり感が乏しく、無駄なシーンが多く 人物描写も底浅く、吐く台詞も陳腐この上ない。 基本的にあの金融危機が描き切れているとは到底思えません。  ケビン・スペイシー目当てで観た人は相当失望したでしょうね。  ともあれ、残念な映画でした。 それしか言い様が有りません。  
[DVD(吹替)] 3点(2012-02-23 22:55:45)
11.  世界侵略:ロサンゼルス決戦
先ほど見終わりました。  1言で言えば「フーアー!!(本当はウラーですが)」 或いは「ビバアメリカ!!」です。  基本設定はインデペンデンス・デイに酷似していますが 出来はこちらの方が上かも知れません。  私はもっと客観的視点から描かれた作品かと思ってましたが もうコテコテの愛国賛美&国防最高!&キリスト教原理主義的視点から描かれています。 それは熱血主人公の臭い台詞(聞くに堪えません)から始まって ご都合主義のストーリーで完結していて  この点だけで言えば普段の私なら3点を付けていたでしょう。  しかし、あえて空中戦主体のフルCGではなく 製作的にかなり手間掛かる未知の生物との 市街地の地上戦を見事に描いてる点での評価は 7点を付けても良いと思いました。  ただ、銀ピカリの敵CGが、何となくあの「宇宙戦争」に似ている風でもあり その点がちょっと気に食わないのですが  敵の無人機がギュンギュン飛び回り、グリグリ動き回り、迫り来る感覚や 戦闘自体の苦闘感や緊迫感は中々見事です。  これで登場人物がもう少し醒めていて、クールで客観的な演出であれば 私は多分8点付けていたかも知れません。  基本的にアメリカ最高!!&ご都合主義です。 ただ、それで切って捨てるには惜しい程の ガンアクション&メカギミックが随所に配されていて  ウーン、中々評価が難しい作品ですね。  あと、「スターシップ・トゥルーパーズ」と比べられている人が居ますが それは違うでしょう。  あの映画は軍国主義の狂気や滑稽さ、それに付き纏う戦争のグロテスクさに 主眼を置いて描いています。 つまり、基本は戦争風刺なのですよ。  しかし、この映画は180度違う視点(はっきり言うと戦争賛美)から描いていて それが非常に鼻に付きます。  こういうのが嫌な方は見ると不愉快に成ると思いますので 見ない方が良いでしょう。  しかし、私の様に それまあ、ひとまず置いても斬新な戦闘アクションを見たい! と、いう不謹慎な人は見ると案外面白いかも知れません(笑)  その点では結構良く出来ていまして 地球の市街地を舞台にココまで真正面からやった映画というのは 今まで有る様でなかった気がします。  なので、今回は大甘で6点にします。  
[DVD(字幕)] 6点(2012-01-24 22:17:01)
12.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
先ほど観終わりました。  途中までは非常にスリリングで どう展開して行くか分からず、面白かったのですが  「主人公が殺し屋の一味で、事故の後遺症でそれを忘れている」 と、いうネタが割れてしまってからは一気に見る気を無くしたというか 余りに都合が良過ぎる展開に、ドッチらけてしまいました。。。。  なるほど、どうりで殺し屋を敵に回してある程度抵抗出来たり 危機を回避できる能力がそれで証明される訳ですが  元々この主人公が何の罪も無い人々を爆弾テロの巻き添えにして 大金せしめ様とした極悪な首謀者、と、いう所は変わらないのです。  例え、結果的にそれを止め様としたとしても 元々がトンでもなく冷酷非情で、卑劣な人間である事には何ら変わりが無い。  私はちょっと前の映画ですが 大まかな展開や作品構成がハリソン・フォード主演の 「フランティック」という作品にかなり似ていたと思いました。  あと、みなさんも言う通り、確かにボーンシリーズに展開が似てなくも有りませんね。 ただ、ボーンの場合はCIAに半ば強制的に作り出された秘密エージェントであり 私利私欲の為に要人を暗殺していた訳では有りません。  逆にその国家に対し復讐をして、自分が殺してしまった人間の関係者には 真摯に謝罪しています。 これが非常に秀逸なプロットに成っているのです。  しかし、本作の主人公は事が終わると、自分の犯してきた罪に対して何の後悔もなく 偽パスポートを使い、嬉々としてヒロインと逃げて行きます。 ほんと、開いた口が塞がりません。  また、彼の所属していたという暗殺専門組織の事も、詳しく語られずじまいに終わっている。 やれやれです。この辺りの安普請は何とも覆い隠し様が有りません。  同じリーアム・ニーソン主演の「96時間」は非常に良く出来た作品だったので この作品の不出来は本当に残念です。 
[DVD(吹替)] 3点(2011-10-30 23:39:54)
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