1. おおかみこどもの雨と雪
《ネタバレ》 色んな意味で見る人を選ぶ映画だと思った。 映画館には小さい子も来ていたが、多分ほとんどおもしろくなかったのではないか。 逆に子育て経験者には涙を誘うようなシーンも多いと思う。 普通の子供ひとりでも、シングルマザーで育てるのは大変。それに加えて年子の二児持ちで学生結婚?で自分の親はなく公的機関にも頼れない。都会育ちのコが初めての田舎暮らし。 子育ての大変さのすべてを背負いこんだような環境で、ちょっと不思議系のお母さんが真っ直ぐに子育てをがんばる。 普通の親が子供の就職くらいまでに味わうような子育ての悲喜こもごもを、成長の早いオオカミゆえに10年ちょっとの駆け足で味わうこのお母さんの「御伽噺のような時間だった」という言葉は重みがある。 ストーリーの起伏はサマーウォーズに比べるとほとんどない。 けれど、ハッとさせられるほどキレイなシーンが何度もあり、見終わったあと色んなシーンが思い浮かぶ。 ここで叱らないの?とかここでこのセリフなの?とか違和感をたくさん感じてしまえば楽しめないかもしれない。 自分個人の違和感は、エンディングテーマソングがイマイチいい歌だと思えなかったことくらいか。 子供ができたらまた見てみたい。 [映画館(邦画)] 7点(2012-07-21 23:42:39) |