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南浦和で笑う三波さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 210
性別 男性
年齢 62歳
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1.  海外特派員
ハラハラドキドキシーンが寄せ鍋の具のように豊富な映画。新聞社の屋上の地球儀、アムステルダム郊外の風車、飛行機のプロペラなど、回るものづくしの遊び心が発揮されている節もある。主要な登場人物が使う乗り物は、ロンドンのタクシー、アムステルダムでの自家用車、ケンブリッジへ向かうオープンカー(ヒッチコック作品に頻出するが、この映画でもクールビューティ系がオープンカーを運転するシーンがある)、ドーバー海峡を渡る船、イギリスからアメリカへ飛ぶ飛行機、大西洋の荒波を走る軍艦と多種多様。暗殺あり、カーチェースあり、危険な場所への潜入あり、落下あり、砲撃あり、墜落あり、漂流ありと息をもつかせぬ展開が国境を越えたスケールで繰り広げられ、上映時間の長さをほとんど感じさせない。当時なかった言葉ではあるが、ジェットコースタームービーの元祖的な作品と呼んでもよいのではないかと思う。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-18 19:47:18)(良:1票)
2.  カサブランカ
最初に見たのは多分中学生の時。当時流行っていた「ベルサイユのバラ」で今のフランス国歌がどのようなものなのかをかじっていたので、歌合戦のシーンで熱くなったのを覚えている。その後何度も観ているが、現在の私にとっては、これは、俳優ではなく、酒場が主役の映画。個人的な感触では、酒場の映画と聞いてこの映画をあげる店主が開いている店にはまずはずれがない。突っ込みどころとしては、確かに美人なのだがスウェーデン出身の大女をどのように撮っているかが面白い。バーグマンはボガートより身長が若干高いはずなのだが、フランスにいたころの回想シーンなど、二人が並び立つシーンでは、ボガートの方が背が高く撮られている。多分、上げ底の靴を履かせたか、「雪洲」させたか、何がしかの工夫がされたのだろう。ラズロ役に身長190cm以上の役者を配したり、最後の飛行場のシーンのように、男二人はまっすぐに、女は斜めに帽子を被らせたりなど、なんとかしてバーグマンの背の高さを目立たせないような演出をしているところに作り手の苦労の跡が見える。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-11 16:54:05)(良:1票)
3.  罠(1949)
ボクシングのラジオ中継にアメリカが熱狂していた頃の映画。このころから既にUFOキャッチャーのような遊びがあったり、リングサイドにポータブルラジオ(といってもこの時代なのでかなり大きい)を持ち込んで野球を聞きながらのながら観戦をしたりしている人が映ったりして、当時の風俗がどんなものだったか垣間見れるのが本筋とは別な部分で面白い。試合中の喧騒と、試合が終了した後の主人公以外に誰もいないスタジアムの静寂の対比が見事。ひとりさまよい歩いた女が結局露天で食べ物と飲み物を二人分注文するところに思わずぐっとくる。ただ、古い映画なので貨幣価値の変わりようはどうしようもなく、八百長の金額などを今の感覚で捉えてしまうとこの映画の世界に入り込めなくなってしまうおそれがあるのはいかにも残念。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-12 17:03:03)
4.  断崖
二人が列車の中で出会ってから結婚し、ハネムーンから帰ってきたところあたりまでは漫画のようなコメディ。ただ、そこからの転調は見事で、妻の心理描写を中心に据えたラストまでの緊張感の盛り上げ方は流石。だが、振り返ると、夫があのようなちゃらんぽらんな性格で、妻に生命保険をかけていたというのが、その資金の出所もふくめちょっと無理な感じがするのはいなめない。それにしても、ヒッチコックは美人の女優がオープンカーの運転をするシーンが好きなようだ。この作品でも、夫と友人の仲を心配したジョーン・フォンテインが断崖までオープンカーを走らせるシーンがちゃんとあったので嬉しくなってしまった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-04 12:24:20)
5.  黄金(1948)
落語のようによくできたストーリーであり、また、心理劇として秀逸。飯場仕事の手配師を追い込んだときに、財布の中身を全部取らずに、200ドルだけ抜き取って、酒場にも迷惑料を置いていく金にきっちりした男としてドブズを描いていたのが後半の展開を考えると非常に巧い。ただ、私にとってこの映画で一番印象に残るのは、いい味を出している爺さんでも、大金を手にし人間が変わっていくドブズでもなく、ドブズが落盤事故にあったときに、すぐに助けに行くと思いきや、一瞬事故現場に背中を向けてしばし思考をめぐらした後に、きびすを返したカーティンの場面。あのほんの少しの間に、彼は一体何を考えていたのだろうか。「ここで助けにいかなければ、一人減って自分の取り分が多くなる」と考えたに違いないと私は思っているが、映画はその部分は何も説明せず、完全に観客の想像にゆだねている。あの場面でカーティンをすぐ助けにはいる善玉一辺倒の人物として描かなかったことが、この作品にいろいろな余韻を与えているように思える。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-29 01:14:33)(良:1票)
6.  飾窓の女
5000ドルのやりとりがある映画にハズレ無しと個人的には思っていて、これもやっぱり面白い。ただしこの作品は、自分がシャレが通じる人間かどうかのリトマス試験紙のようなストーリーなので、怒ってしまう人もいるかもしれない。1944年といえば、大戦中で、こちらが一億火の玉とかなんとかいっているときに、あちらではこんな映画がつくられていたんだ、と考えると、勝てる理屈はなかったと思う。お産で実家にしばらく引っ込むとか、海外への出張とかで夫を家に一人にしておくときに、この映画を見るようさりげなく目立つところに置いて出かけるのが、現代的な賢夫人のたしなみといえるだろう。
8点(2005-02-24 00:20:43)
7.  赤い手のグッピー 《ネタバレ》 
一体何が起こっているのか、登場人物一人一人の役回りが何なのか、また、先の展開がどうなるのかの読みがここまで次から次へとはずされる映画も珍しい。そういう映画が好きな方にとっては無類に面白い作品だろう。とにかく出てくる登場人物がフランスの田舎で日常生活を送っている人々のはずなのにことごとく怪しくみえる。この映画では、偶発的におきた殺人、および、ベットで内緒話をする男二人が最初からグルで意図的に結婚相手の人物鑑定を荒っぽい方法で試みていたこと、という2つの相互に全く関係のないイベントが、あたかも密接につながりがあるかのように出だしから撮られていたために、うまいこと作り手に騙されていたのだと一応の解釈を立ててはみたものの、その解釈で妥当なのかどうかはあまり自信がない。起こった犯罪の種明かしを途中ですべてしてしまうのに、意外感のあるラストが用意されていたのも見事だった。また、宝の隠し場所は、Time is money. というシャレが含まれているような気もするが、フランスにそのようなことわざがあるかわからないので微妙なところである。 
8点(2004-11-09 23:31:25)
8.  チャップリンの殺人狂時代 《ネタバレ》 
連続女性殺人を犯した男の話とことわりながらも、映像の上で殺したのは実は男一人だけ。結局は、寸止めまでで、女性に直接手をかける場面はひとつもない。そのあたりがいかにもチャップリンらしく、微笑ましく思えてしまうのである。
7点(2004-10-09 18:01:13)
9.  密告(1943)
エイプリルフールに観るのに適した映画というご推薦があり鑑賞。しかしながら、四月バカ向けの、人を楽しくさせる嘘とは異なり、人を困惑させるための怪文書が飛び交うストーリーでちょっとビックリ。モノクロの昔の映画ながら、ネットカフェなどから誰でも簡単に匿名で怪文書を送りうる今、もっと再評価されて観られていい内容で、大いに引き込まれたのを覚えている。さしずめ「カラス」は今でいえば「名無し」であろうか。ちょっと残念なのは、主人公の背広姿、とりわけレジメンタル柄のネクタイが登場するときいつも同じなのが目立ったこと。数ヶ月にわたるストーリーなのでいつも同じネクタイなのはどうみても不自然だ。クルーゾーのような巨匠の作品だから演出なのかなとも考えたが、やはり手抜きだったのではないかと自分では思っている。とはいえ、科白のない場面場面にこの映画は見所が多く、とりわけ裸電球の揺れるシーンは秀逸。ラストの急展開は完全に自分の読み筋を超えていて意外感があった。 
7点(2004-09-27 18:17:44)(良:2票)
10.  生きるべきか死ぬべきか 《ネタバレ》 
かの人がベジタリアンだったいうことをはじめて知った。役者でもある妻がキスをしているのは、夫と、大芝居を演じて女優しているときの教授とだけで、空軍中尉とはキスをさせていないところが絶妙なバランス感覚。思ったのは、監督がドイツ出身のためか、それとも自分がそういう目でみるからか、弁証法的な場面転換が多用されていると感じること。空軍中尉と人妻の会話が煮詰まってきたときに新聞を携えて登場するメイドの、人妻と教授がいい感じになりさあこれからというころで聞こえるドアのノックの音の、タイミングの良さ。うまいなあ、と唸るしかない。また、夫がゲシュタポに追い詰められたが、機転をきかして危機を切り抜ける場面、メンズルームに入る前と出てきた後でベジタリアンの顔が変化しているところなど、映像での説明を最小限に抑えて、観客の頭の中で絵やストーリーを想像させるのが非常に巧み。一応はナチスを揶揄した映画でありながら、同時に、全篇「全くオトコってやつは」「全くオンナってやつは」をとことん追究したとってもいけない映画。私はそこが好きだ。
10点(2004-09-19 10:12:48)(良:1票)
11.  逃走迷路
悪役の脇が甘すぎるので物足りなく感じてしまう。手錠の切り方、映画館の中で発砲音をダブらせる逃走シーン、最後のクライマックスシーンなどの名場面は鑑賞に堪えるが、みどころがあるのは場面だけで、ストーリーは買えない。
5点(2004-04-13 17:29:47)
12.  淑女超特急
結婚後6年が経ち、結婚生活の単調さに満ち足りない思いを感じていた妻が、夫との結婚生活を見直す、という話なのだが、非常にシャレがきつい。きつすぎて笑えない。笑えないけれど面白い。面白いけれど女の方は観ないほうがよい。観ないほうがよいといわれると、観たくなる。観たくなるというなら、無理には止めないけれど、責任はとれない、という映画。男のための、とっても軽い一品だった。
7点(2004-04-07 17:38:03)
13.  荒野の決闘
私はカウンターバーが好きだ。居酒屋や、スナックや、ほかのどんな酒場よりもカウンターバーに断然多く通っている。その性向に一番影響している西部劇はこの作品なんだと思う。ウイスキーが注がれたショットグラスを、カウンターの端から端まで滑らせるシーンがもの凄くカッコよく映ったんだっけ。昨日再見したが、こどものころ、なんでこの作品に入れこんだのかよくわからない。それを思い出すために、今夜もまたカウンターバーへ繰り出すのだ。
6点(2004-04-06 23:27:01)
14.  天国は待ってくれる(1943)
落語好きにはこたえられない作品。主人公は、若旦那そのもの。落語ならば親のスネをかじって放蕩の限りをつくした若旦那が、勘当され、はじめて世間の人の苦労を知り、人情の機微に触れて、真人間になっていく、という噺になるところだが、この映画の主人公は死ぬまで若旦那気分が抜けないところが、妙に憎めなくて好い。そのあたりが、東西の違いというところか。説明するのは野暮だが、二度目の駈落ちのときに、一度目で学習したのか、荷物をまとめてから逃げ出すのがやたらにおかしい。駈落ちを手助けする、粋なはからいができる召使いを、両家に配したのがよく効いていた。観終った後、温泉旅館にいって極楽気分を味わいたくなる。どんな旅館かって?もちろん「離れ」のあるところです。
8点(2004-03-30 16:37:30)(良:2票)
15.  フィラデルフィア物語
ケーリー・グラントとジェームズ・スチュワートが共演しているのが珍しい。キャサリン・ヘップバーンは若い頃から演技がうまかったのもわかる。ただ、この脚本、最初は舞台で当たりをとり、映画も当たったようなのだが、どこがそんなに当時の観客を惹きつけたのか全くピンとこない。ヒロインが、翌日記憶が飛ぶほどまで酔っ払ってしまう話は、好みでない。
5点(2004-03-24 19:03:07)
16.  チャップリンの独裁者 《ネタバレ》 
断言するが、これはコメディではない。あえていえばニュース映画。彼はなぜ、6分間ものベタな長演説をぶったのか?笑いの作り手として世界最高峰にあった彼が、あの長演説が観客に野暮ったく聞こえることをわかってなかったはずがない。また彼は、あの演説を披露したところでヒトラーを止められないことも百も承知であった。ではなぜあの6分間のシーンをわざわざ撮ったのか?きっと「練達のコメディアンがコメディアンの文法を使わず、真面目なことを正面玄関から言わなければならないようになったときは、事態は取り返しのつかない深刻な段階まで進んでしまっている」ということをニュース映像として後世に残しておきたかったのだと思う。すなわち、練達のコメディアンがコメディアンらしく振舞える段階はまだ望みがあるが、そうできなくなってしまったときは、悲劇的な結末が待っているだけ、ということがこの映画のメッセージなのだ。今、日本のコメディアンは、まだまだ充分コメディアンしていられるように私には感じられる。ただ、彼らが、チャップリンほどの「練達な」コメディアンかどうかについてはあまり自信がもてない。そこが怖いところではある。
10点(2004-03-03 03:27:58)(良:3票)
17.  第三の男
いわゆるひとつの、戦後のどさくさな状態にあったウィーンという場所を舞台にして展開される傑作サスペンス。モテない男とはどうい男かの教科書でもあった。正義感ばっかりが強くって、おせっかいやきで、素寒貧だったら、それはモテません。無一文なら無一文らしく、もっとうまいこと世渡りしたらどうなんだいと言ってやりたくもなるのだが、堅物なんだな、コレが。今の観覧車は、空中にいるときに扉を開けられるようにはなってないことと思うが、当時はちがっていたようで、その開け閉めするシーンが実に怖い。特にその時の会話と俳優の目がみどころ。ラストシーンは、私などが指摘するまでもなく、映画史上に残る名場面で、この国の"The Third Man"であったあの人も「永久に不滅」と評されているらしいです、ハイ。
9点(2004-02-22 22:50:57)
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