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パセリセージさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 519
性別 男性
自己紹介 60代のおっさん

好きな言葉

期待はあらゆる苦悩のもと(シェークスピア)

人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる(ツルゲーネフ)

座右の銘にするのはどっちだ

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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  カサブランカ
この作品の陰の主役はサムだね。さりげなくピアノを弾きながら名曲「As time goes by」を歌うシーンは絶品だ。あのカウンターに座りこの雰囲気の中に身を置く自分を想像するだけで、幸福感が満ちてくる。戦時下のドサクサにやっつけ仕事で作ったわりには、愛国心と友情と男らしさ、そして愛の名作。最後に飛び去る飛行機を見送るリックの安堵の表情には「あんな気の強い女と一緒にやっていけないよなあ、右ばっか向いてるし」という気持ちも若干感じられた。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-02-12 23:54:30)
2.  三十三間堂・通し矢物語
う~ん、やっぱり田中絹代にします。すみません五十鈴さん。私は何を言っているんだろう?長谷川一夫がかっこいいなあ。徐々に明らかになる人間関係と勝負の時を迎える盛り上がり。展開が絶妙です。後を引かないでさらっと終わるラスト。しかし鮮烈な印象。丁寧な描写が光る名作だ。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-19 00:37:58)
3.  歌行燈(1943)
成瀬作品は文芸作品が光っています。これも名作ですね。因果が巡る必然と偶然のバランスが心地よい印象を残します。芸の道の厳しさと、素直に受け入れて耐える主人公が健気で、日本の伝統的美学によって輝いています。山田五十鈴は日本人形そのままですね。気品のある作品だ。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-18 14:06:35)
4.  猿人ジョー・ヤング
98年にリメイクされた「マイティ・ジョー」のオリジナル。特撮技術は10年前の「キングコング」に比べるとかなり進歩しています。特に、実物のライオンとの格闘シーンは見所の一つ。個人的には、昔テレビで見て、オルゴールの曲を聴くと所々場面を思い浮かべるほど印象が残っていて、思い入れのある作品。と言う訳で、かなり点数は甘めです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-30 23:40:55)(良:1票)
5.  心の旅路
ポーラの待ち続けた女心に10点。
[DVD(字幕)] 10点(2005-03-05 02:01:50)(良:1票)
6.  荒野の決闘
西部劇の名作は、決闘シーンは当然ながら、決闘に到るストーリーが良く描かれています。インテリで病気持ちの医者と田舎者の真面目保安官、あばずれのチワワに育ちの良いお嬢様クレメンタイン。この4角関係が、物語に深みを加えております。女は、バーテンダーに恋を打ち明けるような、おくてな真面目男より、優しくない不良っぽいワルに惹かれるのか。柱に足ついて椅子を後ろに倒す有名なシーン、あの足の長さにはあこがれます。今度、誰もいない時にやってみよう。最後にクレメンタインの頬にキスする時の、主人公のぎこちなさがほほえましい。
9点(2004-08-15 16:57:51)(良:2票)
7.  市民ケーン
これは、ある意味レビュワーの踏み絵みたいな作品ですね。ほとんどの人が、観る前にこの作品の評価、知識、解説を十分過ぎるほど知りながら鑑賞していると思うんですよ。その結果、どう感じようと、誰もが認める傑作にケチなんか付けられなくなる人がでてきますよね。映画通を自称している人ほど、その傾向が強いんじゃないかな。映画がわかる人は、低い点は付けないと思うんでしょうね。素直な人は、9点とか8点とか感じたまま付けるでしょうが、映画通の優良レビュワーと思われてる(と自分は思っている。)連中ほど、何が何でも10点付けてますよ、きっと。
10点(2004-08-13 17:39:32)(笑:5票) (良:3票)
8.  素晴らしき哉、人生!(1946)
みなさんが述べられているとおり、「奇跡」が起きたのは、天使が反則技を使ったわけではなく、主人公が自分が生まれていない世界を見たことにより自分の視点を変えた事と、それまでの誠実な行いが報いられたためでした。つまり「奇跡」は誰の身にも起こり得るもので、誰でも起こせるもの。素晴らしい人生を送れるか否かは、正に、どういう気持ちで生活していくかにあるのです。生を受けたからには、どんな人でも、その人生に必ず意味があり、幸せになれるはず。頑張れ、まだ「奇跡」を起こしてない人たち!
9点(2004-05-06 23:30:07)(良:1票)
9.  わが谷は緑なりき
名作に出会うとその監督のイメージが作られます。感動が大きければ大きいほど、確固たる作風が固定されてしまいます。したがって、その思い込みが裏切られたときは失望もかなり大きくなります。しかし、期待を裏切る作品が、とんでもない名作であれば、逆にその監督の評価は何倍にも跳ね上がります。ウェールズの炭鉱で生活する一家の色々な出来事が描かれていきますが、失業、事故、離婚にいじめと、違う時代の違う国の我々にとって、それらは不幸そのものであっても、何と彼らは生き生きと生活していることか。自分の置かれた立場をわきまえ、誰を恨むことなく、できることを一生懸命やろうとする姿勢に、すがすがしさを感じ、感動しました。私のジョン・フォードのイメージを塗り替えた黒猫さん、ありがとうございました。
8点(2004-04-01 02:04:22)
10.  第三の男
ハリーの台詞一つ一つが真実を語っている。キャロウェイの行動は正義の実現を目指した現実的な法の執行者そのものだ。ホリィは友情と愛と社会に翻ろうされる心優しい人間。そしてアンナは一途な愛と思い出に生きる女。ラストは完璧だし、音楽はビールを誘うし、猫はすり寄って来るし、やっぱり名画だろうな。
10点(2004-03-06 10:57:39)(笑:2票)
11.  チャップリンの独裁者
名作です。やはり感動しますが、それと同時に悲しさも感じます。それは、映画というメディアの限界と無力を感じるからです。こんなにすばらしい作品を作ったのに、結局ナチスの悲劇は防げませんでした。今、我々があの時代にこんな作品を作れたことを評価しても、現実の歴史はチャップリンが恐れた結果になってしまったのです。映画は同時に多くの人に訴えることができる影響力のあるメディアだと思っていますが、こと戦争に関しては、あまりに無力のような気がします。映画が誕生して以来、多くの名作と言われる「反戦映画」が作られていますが、戦争は相変わらず続いています。見る人の心に訴え、感動を与えるだけで、政治を動かすまでには至っていないのでしょうか。
9点(2004-01-18 22:58:14)(良:2票)
12.  チャップリンの殺人狂時代
この作品に限らず、邦題の付け方が気になってました。有名な監督の名前を付けて、「○○の・・・」というのが妙に意図がみえみえのような気がして。なんか、内容はともかく有名な監督の作品だから見なさい、と言っているようで。付けた人の感性を疑ってました。その後、しばらく忘れて、普通に映画を見ていたのですが、最近、ある歌を聞くとその時の気持ちが思い出されてしまって。そうです。その歌のタイトルとは「きよしのずんどこ節」です。
7点(2004-01-18 22:34:57)(笑:2票)
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