1. ブレードランナー
レプリも長く生きると感情が芽生える。恋愛感情や仲間意識も生まれるし、奴隷であることに嫌悪する。死にたくないとまで考える。もともと理性しかない機械なのに。生命は感情から理性を得たのに、レプリは理性から感情を得ている。もしかしたらこの話は、感情や本能の存在目的は、理性的に結論が出るという事を言いたかったのだろうか。機械の彼らが命を大切にし、もっと生きようとした理由はなんだったんだろう。 9点(2005-01-25 21:15:09)(良:2票) |
2. シャイニング(1980)
かなり面白いけど、原作が気に入らないです。本は読んでませんけどね。スティーブンキングの原作って騒がれる事が多いですけど、個人的には詰まらないですね。まぁこれ以外にはショーシャンクの空にとグリーンマイル、アトランティスの心しか知りませんけども。ショーシャンクはまともでしたが。ホテルでオッサンが気が狂って、周りの幽霊が応援してるストーリーなんて、何が怖いのかと。では何が面白いのか、もちろんキューブリックの力量と、ジャックニコルソンの演技ですね。あの雰囲気はすごすぎます。個人的に一番怖かったのは、オッサンとぬいぐるみ着たオッサンがアップで映ったところ。あれほど不気味なシーンはなかなかありません。 8点(2004-07-17 09:21:15)(笑:1票) (良:1票) |
3. バック・トゥ・ザ・フューチャー
デロリアンがカッコいい。ドアが上に開くなんてカッコよすぎ。後ろの排気口みたいな奴もカッコいい。他にもタイムとラベルなりのギャグも面白い。母親が年取った頃と若い頃で言ってる事が変わってたり、ビフが過去と未来で変わってたりと、キャラ設定がいいせいか。後は何せカメラワークとかストーリーの展開とか、分かりやすいし、音楽も爽快感がある。ただスピルバーグの編集に良くあるトラブル→トラブル→トラブルというパターンがいくつかあって、先が読めたので-1点。 9点(2004-03-09 14:08:13) |
4. ロボコップ(1987)
編集の仕方とか、ストーリーの流れとかがうまかったりと、エンターテイメント性がまずよく出来てると思った。それでいて、登場人物やらニュース映像の馬鹿らしさが社会風刺になっていて面白かった。結局この作品は、記憶消されたり人権が全くなくなってしまったマーフィを使って、強くなっていく企業の権力の中で、弱くなってしまっている人々の人権について語っているんだと思う。昔まだ幼かった時この映画を見て、怖すぎて見られなくなったもんだけど、それは単なる子供だましのための映画じゃないからそうしたんだろうと思った。機械の着ぐるみ着てる割には意外とストーリー重いし面白い映画です。 10点(2004-03-09 13:42:43) |
5. 裸の銃を持つ男
教習の車に乗ってるシーンが一番笑えました。全体的に面白いですけど、お決まりなアメリカ人らしいパターンの笑いも多くて、それが少し駄目でしたね。型にハマったギャグはやっぱり面白くないです。型にハマったギャグが2割くらいあったので-2点で8点にします。 8点(2004-01-13 00:45:19) |
6. AKIRA(1988)
宇宙の起源、生物の進化についての、作者の疑問をまとめたものが、この作品なのだろうと思う。 個人的にこういったテーマは好きで、本作は自分にあっていたような気がする。 AKIRAという原爆にも似たような兵器を用いて、それが次の世代の人類という設定にし、生物の進化について考えているように思える。2001年宇宙の旅もこのようなテーマだが、AKIRAの場合、これを基本にして、金田、鉄雄の友情を描いているのが面白い。 また、この兵器とされているのが、全員孤児だというのも良かったと思う。AKIRAと鉄雄の破壊が、まるで大人たちへの復讐のように思える。破壊シーンが人間の凶暴性を描いているようにも思える。 キャラクターにも個性があり、一人一人に何かしらのメッセージ性があるようだった。特に大佐とドクターとの関係は、科学の役割について考えているように思えた。 このように、この作品には一環してはいないものの、多くのメッセージ性がある。色んなものが詰まっているので、一つの作品としてまとまりに欠ける気もする。しかし、それでも個人的には、技術的にも、SFとしてもかなり良い作品だったと思う。 10点(2004-01-02 22:23:16) |