1. フルメタル・ジャケット
戦争は人を狂わす。ベトナム戦争映画にはそんなテーマが多い。「地獄の黙示録」に代表されるそれ。この映画ではカリスマでも何でもない、ただの一兵卒が狂っていく様を前半で描き、後半では狂わざるを得ない苦悩を描いている。教官が卑しい言葉をマシンガントークで連呼する様は、凄いを通り越してなぜか、すがすがしい。 8点(2004-01-12 04:21:50) |
2. 風の谷のナウシカ
初期の宮崎駿作品として、荒々しくも壮大で緻密な世界観が細部にまで描かれた激烈優勝作。優秀じゃなくて優勝。この作品の描くストーリーと世界観を超えるアニメ映画は、無い。 10点(2004-01-08 03:00:23) |
3. 天空の城ラピュタ
前作との比較はアレだが、ナウシカの域を脱していない。 7点(2004-01-08 02:53:13) |
4. ガンジー
ドキュメンタリー映画にも見える、ガンジーの半生を描いた秀作。すぐに断食してしまうガンジーの人間性はさておき、インド独立の立役者、ガンジー役のベン・キングスレーは本物そっくり。小さい頃に見た時はホントにドキュメンタリーかと思ったくらい。今見ると、自分の信念を持った偉大な人物なのは間違いないってことは分かるのだが、客観的立場から見たガンジーの描かれ方しかされておらず、やはり客観的に見ることしか出来ない。偉大な人物の半生を、凄い人もいたんだね、と感心する映画でしかない。 6点(2004-01-08 02:24:08) |
5. エレファント・マン
《ネタバレ》 最初に見たのは子どもの時。死んでしまうのが分かっているのに、それを選ぶメリックに思わず泣いた、自分史上初泣きの映画。大人になった今見直してみると、これ、デビッド・リンチは絶対、自分がイジメたい感情に注力して作った映画な気がしてきた。暗に自分のサディスティックさを登場人物に置き換えて、メリックをイジメているのを映像化して楽しんでいる印象。それが実在の人物であり、あまりに感情移入できてしまう設定のため感動作として取り上げられてしまう結果になったのではと思う。イレイザーヘッドを見てしまったから歪んでいるのかな...。 7点(2004-01-08 01:02:22) |
6. バック・トゥ・ザ・フューチャー
抜群のシナリオとテンポの良い展開で、最初から最後までドキドキワクワク(死語)でき、見終えた後に爽快になれる。今となってはさすがに時代を感じるが、ハリウッド映画の面白さを存分に伝えてくれた功績は偉大。 10点(2004-01-08 00:42:33) |