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1.  インドへの道
基本的に、14年前の「ライアンの娘」と同じテーマ、同じ展開構造の物語と言える。すなわち、一人の若い女性の「性愛」への妄想、「欲求不満」が、時代のうねりとシンクロして多くの人を巻き込んでいき、最後には悲劇と和解へとつながっていくという物語。ただし、「ライアンの娘」が印象派絵画だとすれば、「インドへの道」はかなり抽象度を上げた絵画になっている。それはデヴィッド・リーンが年老いたというためだけでなく、舞台となるインドの気候と宗教、そして混沌が全てを覆っていくからか。
7点(2004-03-24 01:26:51)
2.  フルメタル・ジャケット
ベトナム戦争なんてありきたりなテーマをなぜキューブリックがわざわざ映画化したのか? → 【答え】これはベトナム戦争をテーマにした映画ではないし、そもそも戦争映画ですらないのかも知れない。「人間の本質とは快楽を求める悪ではないのか?」というキューブリック終生のテーマが、たまたまベトナム戦争をネタにして展開されただけと言える。理性が、すなわち人間の精神がいかにもろく、簡単に壊れてしまうものかを描く前半の海兵隊の新兵訓練は、「時計仕掛け」のアレックスの洗脳に通じるテーマ。そして後半のあまりにも美しい戦場の炎は、誰も見たことがない映像を作りあげる映像作家キューブリックの真骨頂。見る者の心理を「道徳的・理性的嫌悪感」と「感覚的・肉体的悦楽」に引き裂くのがキューブリック映画の魅力だと再確認する代表作。ただし「2001年」や「時計仕掛け」と較べてしまうと、何か“マジック”が足りない気もする。そのぶん分かりやすく、人気も高いわけだが。
8点(2004-02-25 22:24:21)
3.  ドライビング Miss デイジー
何となく「ありがちなヒューマンドラマなんだろうな」と思ってしまって、今まで敬遠していて損した。とにかく「上手いなぁ~」という感想。主演の二人の演技はもちろんだが、細かい設定や小道具などの使い方が秀逸。ユダヤ人も黒人もWASPから見れば差別される側だが、経済的・社会的立場は大きく違う。警官に職質されるシーンは象徴的で、二人の関係はアメリカ社会における二つの人種の立場そのもの。その二人が、クルマというアメリカの成長と発展の象徴に一緒に乗り込んで、時代の変遷を見ながら走っていく(老いていく)という趣向が見事。黒人運転手は文盲だけれど、雇い主との賃上げ交渉ではしたたかだったりと、細かいリアリティの描き込みもしっかりしていて安心できる。100分という時間も丁度いい。  【おまけ】麻雀するシーンではクリスティーの小説を思い出すなぁ。
7点(2004-02-23 18:44:10)
4.  罪と罰(1983)
長編デビュー作がこの小説の映画化とは、自信家なのか無謀なのか? しかし結果は見事に成功と言える。カウリスマキが好きだと言う小津の影響も随所に見られる。冒頭の食肉解体工場のシーンに物語全体を象徴するかのような息苦しさがあり、一気に作品世界に引きずり込まれる。舞台は現代のヘルシンキに移されているが、基本的なストーリーはドストエフスキーまんま。ただし、役者に喋らせない静かで独特な演出スタイルが、原作の小説に特有の過剰さや饒舌さと全く異なる味わいをもたらしている。この作品から「レニングラードカウボーイズ」までは一見遠いように見えるが、実はごく近いのかも知れない。
6点(2004-02-23 03:50:34)
5.  カラマリ・ユニオン 《ネタバレ》 
これはスゴイ。何がスゴイって、全然わけ分からん(笑) 見せたいシーンを積み重ねたら、シュールで笑えるロードムービーになった、カウリスマキの初期作品。といっても、理想郷を探しに旅立ったフランクたちが結局みんな死んでしまうというストーリーには、哀しみがにじみ出ている。カラマリってイカ墨のことらしいのだが、何かの比喩だろうか。考えすぎ?
5点(2004-02-01 17:48:56)
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