1. 瀧の白糸(1933)
《ネタバレ》 世間の映画館が全てデジタル映写機になり、35ミリフィルムの活弁付きで観られる最後のチャンスかもしれない (詳細はブログにて)[映画館(邦画)] 10点(2015-06-13 17:24:01) |
2. インスタント沼
《ネタバレ》 見通すのに2年もかかったエスねこ的超大作でした。 で、のっけからネタバレ行きますけど、 (詳細はブログにて)[DVD(邦画)] 10点(2013-07-08 02:59:13)(良:1票) |
3. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 素晴らしかった。 多くの人が承服しないだろうが、文明論という視点では『キス・オブ・ザ・ドラゴン』を超えたと思う。 詳しくは帰宅後に…iPad から感動のファースト・インプレッションでした。 (詳細はブログにて)[映画館(邦画)] 10点(2012-10-14 14:39:06)(良:1票) |
4. あれ
《ネタバレ》 ごめんなさい。まだ観てる途中なんだけど、あまりに展開が面白くて、あまりにクララ・ボウが可愛くて、あまりに予想外のガッツ・ストーリーで、この感動を忘れぬうちに…と書き込みに来てしまいましたわ。 (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 10点(2008-11-30 19:38:22) |
5. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 いっやあ凄かったべよ、吐き気が。周囲の席をコッソリ見回してみたけど、全員さりげな~く口元に手を当ててさぁ。体調万全で臨んだオイラでも、中盤以降は胃がでんぐり返りそうだったべ。あの宣伝はダテじゃねえべよ (詳細はブログにて)[映画館(吹替)] 10点(2008-04-06 17:38:33)(良:1票) |
6. ピンチクリフ・グランプリ
《ネタバレ》 もちろん10点ですよ。去年、金もないのに2回観に行きましたもん。 アニメーションも前例のない技術(後にも先にも、世界でこれっきりみたいです)を駆使してて圧倒されるんですが、なんたって最後のレースシーンが凄いんですよ。 レースの各局面でメーター類の動きがリアルにマシンの状況を反映してるんです。メーターの針をここまで愛情込めてアニメートした作品は他に知りません。パワーを限界まで出し切って、いつ死ぬかもわからないイル・テンポ・ギガンテ号。その機械の悲鳴が聞こえてきそう。 そこで、無言で、静かに、でも迷いなく警報装置のスイッチを切る主人公の指に、人形の柔和な顔の下にある凄まじい感情がチラリと覗きます。 ここ、この場面でホントに泣きましたよもー。 カウリスマキやベント・ハーメルにも通じる、北欧人のプライドのあり方かもしれないけどね。カッコいいという言葉だけではどうにも表現できない、一人の、老いた、骨の太いオトコの姿があるのです。 その、ただの一瞬だけで、オイラは10点の価値を感じてしまうのですな。 [映画館(字幕)] 10点(2008-01-24 01:37:15) |
7. Gガール/破壊的な彼女
わぉ! みんなすまんこりゃもう10点だぜぃ! ライトマン節全開、全てが強制的に「ほどほど」の枠へ納められ、どんな危険な暗喩も明るく、楽しく笑えて観れる。加えて今回はスケールの違いから来る笑いがとって (詳細はブログにて)[DVD(吹替)] 10点(2008-01-01 12:57:08) |
8. 火星人メルカーノ
作品としては最低なのに、どうしても10点以外をつけるのが不可能だ。 完敗だ。 完璧すぎる。 (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 10点(2007-08-18 21:16:25) |
9. 世界最速のインディアン
去年からオーストラリア・ニュージーランド映画が大好きになってきているんですが、これは直球ド真ん中のオージーテイスト。 ピストン作りの、ほとんど錬金術まがいのやり方がツボでした。本作の1世紀前には本当 (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 10点(2007-06-19 18:20:25) |
10. ルナシー
これ以下はビタ一文まからん。 これじゃ現実の方が虚構だ。 いやま、チェコにとってはそうだろう。今のご時世、ヤンは乾いた笑いが止まらないに違いない。 ●追記: ああっもうダメ! サド侯爵がひょうきん族時代のビートたけしにしか見えない! (^^、 「哲学的ホラー」が、脳内で「バラエティ番組のコント」に自動変換されてしまう! [映画館(字幕)] 10点(2007-05-06 01:00:39) |
11. パフューム/ある人殺しの物語
こりゃオイラにゃ書きようがないよ(泣)! まいりました。 一応、原作持ってます。出版された時は大評判でしたからねー。途中でやめちゃった(まだ、なめし皮職人にもなってない時点でやめた)のが悔やまれます。家に帰ったら探して読もうっと! [映画館(字幕)] 10点(2007-03-27 22:09:55) |
12. ハッピー フィート
《ネタバレ》 これこそはネタバレできん作品。 魂を抜かれました。本当です。 でもま、完全に意味不明なネタバレは書いとくか。 社会生物学というジャンルがありまして、この中ではオイラはウィルソンは信奉するけど、リチャード・ドーキンスは嫌いです。そして科学的におかしい部分があったとしても、コンラート・ローレンツの生き方は凄いと思ってる。顕微鏡を生涯の恋人に決めたような、スティーブン・グールドもステキだ。 ああ、なんていう詩的なディスプレイ。詩的な歌。利己的な遺伝子が生き方を決めるんじゃないよ。誰かが発見した新しい生き方が社会に受け入れられる時、社会全体が変わるんだ。有機化学的にも、行動・文化の上でもね。 その意味では、新しい行動生物学の枠組みの中にありながら、既に葬り去られた今西説的な側面も持つ映画でした。これは生命の本質を描いた恐ろしく詩的なSF作品です。 大半の人は、そうは観ないだろうけど…。 [映画館(吹替)] 10点(2007-03-26 19:18:02) |
13. はなれ瞽女おりん
ハレとケの混交するカオス。 そんな階級が存在するとは思いもしなかった社会の最下層以下の人間でありながら、同時に人のしがらみを突き抜けた仏。芸能人であり売女。あらゆる両側面を備えて、それがさらに「盲者が主人公の映像作品」という大きな矛盾に包まれている。だが観れば納得、その心は明快だ。 製作時期からして、おそらく名作『砂の器』路線を狙った映画なんだと思う。でも自分的にはアレを遥かに超えている。扱っているイメージが広すぎるのだ。おりんの姿には小野小町の末路まで重なってしまうし、門前で三味線を弾く瞽女姿はロックスターまで(というか「ロックンロール」という言葉そのもの)が重なる。そして折々に挿入される、一見「あれ? 何でここで?」的な北陸の風景。ゼンマイ、蓮の花、木々…彼女にはそう見えているのだ。なので、線香くさくない、地に足のついた土俗的仏教ワールドも広がっていると言える。 重層的な世界観を、ただ一人の主人公を描く事で束ねてしまった、とてつもない傑作。オイラの生涯を縛る作品にまたひとつ出会えたのが嬉しい。 [映画館(邦画)] 10点(2007-02-04 00:41:38)(良:1票) |
14. 春の日のクマは好きですか?
何かを書くと即ネタバレになりそうなので何も書けません。 もちろんジャンルは韓流恋愛コメディなんですが、「犯人探し」の物語として観ると豪快な技巧派ミステリになってます。アラが見つけられない。 20代向け映画と思わずに、40歳以上の人、見てください。実際、館内は韓流ファンのリピーターらしき叔母様・叔父様で埋まりきっておりました。実は、ターゲット層は予想外に広いのです。 [映画館(字幕)] 10点(2006-10-08 15:20:53) |
15. 日本以外全部沈没
バカ映画を新たな高みに押し上げたその功績に、10点。 この映画の予告編を見た時には、歌唱力も演技力もないアイドルが「私、脱ぎます!」と言った瞬間を思い出しました。そして本編を実際に見終わった今では、スポーツ紙風の「巨乳解禁! いままで着ヤセだった? 衝撃のスーパーボディ」という見出しが脳内で踊っております。 断言しますが、昨日までは河崎実はオイラ的映画界で無価値だった。今日からは違います。 そのバカ度が、ハリウッド映画の歴史に刻まれる(か、完全黙殺される)ほどの凄い高みにまで達しているからです。 あまりに危険…いやバカすぎて、上映したのと同じ内容でDVD化される保障はありません。今のうち映画館で見ておく事をオススメします。 ●追記:この映画でこそルー大柴の濃い演技(主人公の職場の編集長希望)が光ったと思うんだけど…彼が出なかったのだけが残念だなあ。 [映画館(邦画)] 10点(2006-09-26 19:14:10)(良:1票) |
16. ロボコン
今年から、しばらくいたインターネットサーバ業界を離れまして、古巣の組込マイコン業界に戻ってきました。本作で出てくる旋盤ありーのインパクトドライバーありーの光景はけっこう見慣れてたりします。 …だから断言するけど、まあオイラ以外10点つけるレビュアーはいないだろうなあ(苦笑)。 シナリオ最低(「ああPICマイコンですか」ってセリフ、もう少し返し方があるだろー)、長澤まさみは甘やかされ(別撮りがすげー多い…かなりトチった?)、劇伴も別段耳に残らない。キャラクターの造型に至っては薄すぎて後ろが透けて見えそうだ。だが、映画として最大の問題は「スポ根映画の枠組みなのに盛り上がりが全くない」事だろう。 ここをオイラは評価する。要するにトーナメントは熱い闘いばかりじゃないって事だ。頭を冷やし、理系的に理詰めでハードルを越えていく闘いもある。それがロボコンの本質だろうし、実際ハードルにぶつかるたびにDVDを止めて、自分ならどう対処するかじっくり考えてから続行してみた(正答率1/3)。 もっと面白くできるし、無駄なシーンも削れるとは思うが、監督の基本コンセプトははっきり出ているし、それは自分的には大歓迎の方向性。こんなに面白かったのは久々だ。シナリオには全然敷衍出来ていないように思うけど、工科魂が宿っているのは間違いない。 その、映画には稀有な魂に10点を。 以下、俳優について余談。 ●「長澤まさみが一番可愛い映画」って聞いたので観たんですが、なんか演技が箱入りお嬢ちゃんだすなぁ。個人的には、彼女は撮影現場でプレッシャーがかかる時に本領を発揮する女優さんだと思います(っても、ブレイクするのはこの翌年ですが)。本作でも、あまりやり直しの効かない会場シーンでは張りがあります。やっぱ監督が甘やかしたような気が(苦)。 ●第一ロボット部長の荒川良々がいい味を出してますねー。『ピンポン』でも部長役で同じような演技を披露してましたが、コメディリリーフとして本当に巧い。本作の場合、失速気味低空飛行の展開を救った場面もいくつか見受けられました。これから注目してみるかなあ。 [DVD(字幕)] 10点(2006-08-28 05:51:41)(良:1票) |
17. ドッジボール
激しく困った。こんな映画でレビューに困るとは思わなかった(笑)。4±4点って事で。もしかしたら8点かもしれないし、0点かもしれない。深い意味があるのかもしれないし、ないのかもしれない。オーディオコメンタリーでさえも本音を出さないので、製作意図を図りかねる(しかも2バージョンもありやがる! …隠しバージョンは疲れて聞いてない…)。こんなに煙に巻かれた映画は初めて。ある非常に限られた意味で、本作はミヒャエル・ハネケ作品を超えたのかも知れん…いやいやそんなバカな(笑)…あああああ~頭痛が~! ●2007/6/3 追記: あれからもう十数回観返した。なので、そろそろここで断定する事にします。本作は10点! この、ギャグのバランス感覚と密度、夫婦の配役、キャラクターの巧さ…完璧です。 オイラが一番好きな、笑うに笑えないコメディーのド真中。 [DVD(吹替)] 10点(2006-08-21 08:15:19) |
18. 13ウォーリアーズ
今年になるまで、「クライトン作品ってほとんど映画化されたけど、何で『北人伝説』やんないの? 安く撮れそうな割にはあんなにスケールでかいのに…」などと一人ボケてたオイラです。先日このページで頭悪そうなキャストで映画化されてるのを知って、顔面蒼白。クライトン・ファンとしては申し訳できまへん。よよよ…。 《初回感想》いっやあ男らしいなあ製作サイド(笑)。原作読んでない観客完全に切り捨ててるもんなあ。一応、ホモ・サピエンスの存亡を賭けた戦いなんだが、解説ゼロで来るとは恐れ入りました…でもね、《母》の飼ってるヘビが一匹だけつうのは個人的に減点ですぞ(謎)。あと字幕! 「ヴェンデル」って何だよ「ヴェンデル」って! 北欧訛りっすか? なおさら一般客ワケわかんねーよ(追記:imdb で調べたところ、クライトンがわざとバイキング訛りにしたらしい…男らしいぜ)。さて、週末になったら吹き替え版でじっくり内容チェックするか。 [DVD(吹替)] 10点(2006-07-28 03:28:51) |
19. ステップフォード・ワイフ(2004)
《ネタバレ》 もちろん、映画全体としてはもっと点は低いよ。でも監督はフランク・オズだからね。子供時代からの刷り込み、贔屓の引き倒しで点を入れるしかないのれす(2006/7/23、9点に下げます…サスガに…)。知ってる人は知ってると思うけど、一応書いときます。フランク・オズはセサミストリートのクッキーモンスターを演った人。バートもやってます。ジム・ヘンソンの片腕で、『ダーク・クリスタル』の監督ですね。 何を言いたいかというと、この映画、久々にセサミストリート感というかあのバカバカしい感じが戻ってきていて、オズならではのマペットっぽい笑いがあちこちに詰まってるんですね。二コール・キッドマンの「ハァ?」ってな眉根の寄せ方、まんまレディコミ四コママンガの実写版ですわ。そういうとこがいちいちツボに入りまくって、話が面白いってワケでもないのに、ボディブローのように効いてしまいました。もうおかしくって立ち上がれませんがな。まあ一番最高だったのはDVD収録の未公開シーンですがね。ステップフォード・ワイフの正体が、50年代テイスト満載のオール電化人間! こりゃ奥方というより100%メイドロボです。大爆笑。無茶を承知で、カットしないで欲しかったなあ…所詮、オズ・テイストのセサミムービーなんだからさ…。 他方、びっくらこいたのがテーマ。オイラが見る限り「夫婦」とか「主婦業」を中心にしてるワケじゃないです(あえてゲイを持ち込んだのは、そこに気付いてもらうためだと思いまっす)。ブッシュ政権下のアメリカのミョ~な嘘臭さ、怪しい健全さ、その背後にある「弱者を組織化して私兵に仕立てる」仕組み。表立っては描かれていないけど、背後に漂う「イジメ」の香り。このあたりは日本が一度通って来た道なので、もしかするとアメリカ人よりも気付きやすいかもね。マジメすぎた『Vフォー・ヴェンデッタ』を見て損した分を取り返した感じで、気持ちよく笑えました(グレン・クローズって、ブッシュの奥さんに似てるし、言ってる事がまたソックリだしねぇ)。 [DVD(吹替)] 10点(2006-06-29 23:23:01) |
20. CODE46
ここまでやった近未来ディストピアSF映画は他にないだろう。言葉の端々に膨大な情報量があふれて、観ていて脳がパンクしそうだった。ただのラブ・ストーリーというのもこれまた素晴らしい。ずっとナレーションで語り続けてきたマリアの現在の姿がラストで描かれ、そこで映画全体のパズルが完成するという巧みさ。久々に左脳で観る映画に出会って、満足です…でも後半での「愛のあるソフトSMベッドシーン」で、もろに「アダルトビデオ風ハメ撮りアングル」を使うのはやめて欲しいですわぁ。裸で街中を歩く人を見るような気恥ずかしさで、何度も目を逸らしました…イギリスではああいうの新しいんですか?(苦笑) [DVD(字幕)] 10点(2006-06-15 23:19:53) |