1. プラトーン
ヤンキー的マッチョ主義とハリウッド的感傷主義のゴッタ煮映画。優れたベトナム映画がすでにたくさんあるのに、今さらこんなの作る意味が認められない。アメリカ的偽善映画。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-02-25 21:03:20)(良:1票) |
2. となりのトトロ
リアルなディテールを積み重ねてはいるんだけど、現実とファンタジーの橋渡しがどこにもないので、一元的で、うすっぺらい作品になっていると思います。 [地上波(邦画)] 5点(2010-07-23 23:21:28) |
3. フルメタル・ジャケット
《ネタバレ》 あのオデブちゃん、いわゆる集団による「イジメ」にあっちゃうけど、あれって比喩でなく日本の小中学校の「イジメ」と全く同質のものだと思った。日本の学校の教育方法って、軍隊式ですものね~。作品全体は戦争映画の割りには、悪く言えば淡白、良く言えば透明感があり、新鮮だったです。でも最後のスナイパーが女の子だったのは見せ場っぽくしてましたが、別に驚かなかったです。 7点(2004-06-12 19:47:16) |
4. Mishima: A Life In Four Chapters
ちょっと三島と言う人間、人生の描写とも表面的、外面的すぎるなあ。シュレーダー監督に三島へのリスペクトがありすぎたのか、カッコよく描き過ぎ。なぜ三島があれほど武士、流血、軍隊、男の世界、などに死をかけてまで執着したかの根底が描けてない(描かなかった)ので文庫本末尾の年譜みたいに事実そのままと作品の列記録にしか過ぎなくなっている。緒形拳は容姿的にも雰囲気的にもミスキャスト。当初は小林薫にオファーがあったらしいけど小林さんが辞退。結局演技力があるからなんとかいけるだろうということで全く三島に似てない緒形拳になったらしいのですが、三島自身が「男らしく、強く」あろう、あろうと努力した意志ベクトル(演技性)を持っていたのに対し、緒形の演技は三島の根底にあった弱さ、傷つきやすさを「ニジミ出させよう」とした感がありベクトルが完全に逆を向いている印象を持った。顔が似てないよりこのパフォーマンスの逆向きさがまずは大失敗。(緒形さんは三島さんを知っている人たちに自分で会ってかなり研究したらしいが)三島に興味ある人は資料的な意味で見てもいいと思う。 4点(2004-06-03 11:50:18) |
5. 風の谷のナウシカ
昔、まわりがすごく「いい!」ってさわぐので見てみた時には、何がいいのか全く分からなくて冷や汗が出た記憶があるのですが、今見たら言わんとしてるところワカラナイでもない。でも、自然と人間の対立、共存というテーマはまったく公開当時でも目新しくもなかったし、この作品が映像的にそういうテーマの強烈な訴求力、焼付力を持っていたとも思わない。むしろ、少女と言う存在の変奏がかなり前面にでていて、正直、環境問題的なものより性的な憧れが創作の中心にあるという印象が強いです。ま、それはそれで楽しいことですが。 6点(2004-03-14 18:51:59)(笑:1票) |
6. 復活の日
いい話だとは思うんですけど、映画そのものはあっちこっちのいろんなエピソードの断片をつなぎ合わせたようで、アナがあって破れてるわけではないのだけど、つぎはぎみたいに感じました。あと、どの国も平等に扱おうとしている底の底の底に、ちょっとアメリカ(というかアメリカ人)の眼を気にしてヨイショしている感じがして、なんかマゾヒスティック。今見るとそれがヤナ感じです。 4点(2004-03-11 19:45:31) |
7. ブレードランナー
この作品の影響を受けたいろんな作品を見てから見たからかもしれませんが、どういうものを作りたいという作者の意図がそんなに深くなく思われ、SFとしてもテーマがありきたりで私はちょっと白けました。それと、この映画の題名は「レプリカント」が正解じゃない?と思いました。 5点(2004-03-06 11:43:02) |
8. ブルース・ブラザース
むちゃくちゃ笑えるというほどではないかもしれませんが、コメディーとしては珍しく全体のストーリーのわくわく性とディテールのバランスがとれていて非常に充実した楽しい作品だと思います。ただ、バランスがいいだけにやたらめったらモノを壊すアクションシーンはハリウッドお約束的にとってつけたようでちょっと雑音に感じました。 8点(2004-03-05 20:55:59) |
9. 魔女の宅急便(1989)
なんで宮崎監督の作品は出だしがすごく凝っているのに(この映画にようにラジオから聞こえる歌がオープニングテーマになってるように)終わり方は唐突なんだろう…? 6点(2004-03-04 20:59:40) |
10. U・ボート
公開時、劇場で見ましたが自分的に「ドイツ製」というイメージが先行しすぎたようで、意外と散文的であっさり味なのが、ちょっと物足りなかった感じ。皮肉なラストシーンも言いたいことがはっきり分かりすぎかつ、ちょっと唐突な気がします。 ただドイツが作った潜水艦映画ということで非常に興味深い作品だと思います。 6点(2004-03-04 20:39:44) |