1. キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!
大統領に恋した少女が、ノートに自分の名前と大統領の姓を合体させて「Mrs.Arlene Nixon(はあと)」なんて書くシーンがあって、この辺りの感覚は洋の東西を問わないんだなぁ、と妙に関心しました。 7点(2005-01-19 14:30:01) |
2. 青い車
《ネタバレ》 開始早々のクラブのシーンだけで、「駄作では?」と思ってしまった。アケミの同僚がデクノボー演技で、その上、リチオのパンチが当たってないのに崩れ落ちる。「月光の囁き」で凄い演技してたはずの水橋研二がなぜっ? 大学生が作った自主映画じゃあるまいし、どういう意図に基づく演出? 公式ページでは詳しく解説されているリチオのココロの闇は、映画の中ではかけらも描かれていなくて、ただの無表情で無感情で人付き合いの苦手な人のようにしか見えないから、彼女の妹と××しようが、リストカットしようが、何にもこちらの心に響かない。せめてアヒルが「アフラック!」とでも言ってくれれば少しは楽しめたかも(←それはない)。 3点(2005-01-14 16:32:04) |
3. ワンダーランド駅で
以前見たときには二人の出会いが予定調和ぽくってピンと来なかったけど、作中にゲイの看護士さんが行っている通り、「どう出会うかは問題じゃなく、その後の2人の関係をどうやって続けるかが大事なんだ」と思ったら、あまり気にならなくなってしまいました。そしてこの作品は仕事や恋愛で挫折の一つ二つ経験した後に改めて見直してみると、なかなか沁みる映画ですね(笑)。特に「君を変えることができなかった!」という捨て台詞を残して去ったかつての恋人が、再びErinの前に現れ、「君は変わる必要なんてなかったんだ」と語る場面が印象的かな。そして、理想の相手を探すのって、同時に自分がどういう人間なのかを捉え直す作業なのかもしれません。ネガティブ・スパイラルにはまり込んだ自分に、「そのままで良いんだよ」と言ってくれているような作品です。 8点(2005-01-13 16:22:02)(良:2票) |
4. インストール
「女子高生、小学生にそんなこと聞くな!」「そして小学生、それに適切に答えるな!」 と思わずツッコミを入れたくなる台詞が連発なのは必至だが、こういうエロは眉をひそめずに笑い飛ばした方がやっぱりいい。 8点(2005-01-13 05:30:28) |
5. 約三十の嘘
《ネタバレ》 詐欺師同士の騙しあいを期待していたけど肩透かしをくらった。どちらかというと、世間からちょっとはみ出た人・変わった人たちが自分を表現する場を見つけて、そしてお互いの弱点を補い合うために仲間を必要としあう、という話みたい。途中下車する「唯一の一流詐欺師」は、組織が機能するためのスケープゴートだったように見えた。でもその人も逃走中に思わず涙ぐんでしまうなんて詐欺師としては失格なのかも。豪華寝台急行という密室で繰り広げられる会話中心の劇なのに、演出のテンポが悪く、物語もなかなか動き出さず、そしてあまり盛り上がらないまま終わる。豪華キャストの割には中谷美紀しか印象に残ってないのが残念。 4点(2005-01-11 16:19:38) |
6. 白いカラス
こんなに豪華なキャスティングなのに、何でこんなにショボイ映画なの? 心に傷を負った者同士が理解しあう過程が大事だと思うのに、バイアグラ効果のようにしか見えなかったのが残念。 3点(2004-11-12 13:24:55) |
7. パンと植木鉢
《ネタバレ》 面白い! ずっとドキュメント風で行くのかと思ったら、監督が従姉妹の家を訪ねるあたりから急に「ドラマ」が割り込んでくる。そのスリリングなこと!「カンダハール」にもあったこの監督の虚実ないまぜな作風の虜になりそう... 8点(2004-11-12 13:19:45) |
8. オーバードライヴ(2004)
《ネタバレ》 「考えるでない、感じるんじゃ」 そんな「燃えよドラゴン」からの引用をしたいがためだけに、意味なく三味線練習をしている主人公の横でカンフー服を着たヒロインがヌンチャクを振り回すという(ストーリーの展開には全く関係のない)前フリ...良くも悪くもバカ映画。ギャグに乗れれば楽しいかもしれないけど、イマイチ乗れず。予告編は面白かったのに、本編は結構間延びしていた。もう少しテンポが良ければねぇ。 5点(2004-11-12 13:15:57) |
9. ラッキー・ブレイク
《ネタバレ》 脇のキャラが見事なまでに立っていて、これだけの登場人物の数にもかかわらず、キャラを混同するようなことがなかったというのは何気にスゴイ。(ついでにいうならばハンサムな男が一人も出てこない、というのも結構スゴイ。)大爆笑とは行かないまでも、小ネタがじわじわ効いていて、思わずニヤリとさせられる場面が多い。毎回歌い出しを間違える人が本番で間違わなかっただけで拍手を送りたくなってしまった! このあたりがこの監督の演出の妙かな。 8点(2004-11-12 13:01:22) |
10. 真珠の耳飾りの少女
チラシにあった「本年度アカデミー賞最有力候補」って見出しの横に、小さく「美術賞」「衣装デザイン賞」「撮影賞」と書かれていたのは、ちょっと反則っぽいけど、月並みながら、まるで本物の絵画に入り込んだような映像美が見事。 6点(2004-08-04 17:14:31) |
11. グッドフェローズ
《ネタバレ》 冒頭で「仲間を売るな」「決して口を割るな」と来た時点でオチは読めました... 6点(2004-07-29 15:01:29) |
12. 幸せになるためのイタリア語講座
登場人物が割と等身大の悩みと格闘しながら生きている、ということに共感を持ったが、何というか「そこまで不器用なのはかえってわざとらしい」「そこまでキレやすい性格は逆に不自然」と言ったようにキャラの味付けがしょぼくなっているのが残念。あと、この講座に通ってもイタリア語は上達しなさそう。だって、人数が最低8人から / 参加している生徒のレベルはバラバラ / テキストや体系だった指導方針は無く、行き当たりばったりの授業...僕なら受講しません。 5点(2004-07-09 10:44:18) |
13. パッション(2004)
自分の信仰心に忠実に映画を作ったということで、丹波哲郎の「大霊界」みたいだったらどうしようという不安はあったが一応それなりに見られる作品だった。若い頃、聖書を読んだことがあったので、映画では省略されている背景とかが判ったのはいいんだけど、本来描くべきはそちらの「なぜ処刑されなければならなかったのか?」という方だと思う。 それにしてもイエス・キリストの誕生も受難も復活も旧約聖書の時代に預言されており、遠い極東の島国に住む僕らの罪のためにも十字架に張り付けられたとするのならば、なぜ十字架にかけた、というその行為でユダヤ人が迫害されなければならないのか。本当にナンセンス... 「聖書に忠実に描くこと」にどれほどの意味があるのか全くもって疑問! 4点(2004-06-11 15:44:48) |
14. 007/ゴールデンアイ
Onnatop は殺しに性的興奮を覚える殺し屋でターゲットとセックスしながら殺しちゃう!こんな人に命狙われたらいやだな。(狙われません) Qとボンドの掛け合いは漫才の領域にまで達してしまった。しかし、Qの研究所は危険な職場だ。あちこちで爆発が起きているし。労災適用されるかな? 6点(2004-04-05 16:33:29) |
15. バーバレラ
「オースティン・パワーズ」とか「CQ」とか、この作品に影響を受けたような作品は割りと好きなんですが、遡って見てみるとなぜか今ひとつ乗れません。音楽(これまたピチカートファイヴっぽい!)や美術は良いと思いましたが。ところで、ジェーン・フォンダ、今は何をなさってるのでしょうか? 10年位前にテレビでお見かけした時は、当時の旦那のテッド・ターナーがオーナーを勤めるアトランタ・ブレーブスのワールド・シリーズの応援を夫婦揃ってやってましたが... 3点(2004-03-25 01:50:41) |
16. ペイチェック 消された記憶
《ネタバレ》 SF好きの人には常識なのかもしれませんが、「それ」は1台あれば、世の中をひっくり返すのに充分だということに気付いた時には目からウロコでした。だから図面も残されていなかったのか! 6点(2004-03-19 14:23:00) |
17. 華氏451
《ネタバレ》 書物が「善」で映像等のイメージが「悪」、という単純な構造ではなく、大事なのは真実を求め、そして自分の頭で考え、行動する姿勢のこと。映画の中の人々は情報を与えられるだけで、自らそれを求めようとしない。壁面テレビの「いとこ」たちから与えられる意味のない映像は秀逸。だけど一方、Montagが熱中して読むのは内容的にはどーでもいい表紙の扉に書かれた出版社の住所だったり、百科事典の「犀」の欄だったりする。もちろんキーとなるシーンでは、ちゃんとした本のちゃんとしたフレーズを読むのだが、こういうシーンは要らないのではないか? ラストの森のシーンは見ていて辛い。「暗記」という手段を取らざるを得ないこと。本来、かすかな希望を抱くシーンであるはずなんだろうが、僕は絶望感に囚われた。余計なお世話だけど記憶は変わるよな… ところで、素朴な疑問だが、本を読んだことの無い人たちが、なぜ字を読めるのだろう? 徐々に禁止されていったのかな? 5点(2004-03-19 14:13:04) |
18. アメリカン・サマー・ストーリー
前作の細かい脇役までほぼそのまま、もしくはその延長線上のキャラで登場するのが嬉しい。今回も見所はジムのおバカさ加減と、いつも絶妙なタイミングで現れるジムのパパ。 前作では飛び道具だったミシェルのお得意台詞、「One time, at band camp」にまさかホロリとさせられるとは思ってもいなかった! 8点(2004-03-17 13:21:13) |
19. アメリカン・パイ
フィンチ最高! あの曲が流れてきた時には「おぉ、その手があったか!」と大爆笑した。 7点(2004-03-17 13:16:10) |
20. ラヴソング
キスシーン、凄く良かった! 今まで見たどんな映画よりも。ただ、チャイナタウンで働いているシウクワンが、野菜を自転車に乗せてタイムス・スクエアを走っているというのはいくらなんでもありえない。 7点(2004-03-17 12:31:33) |