1. ブギーマン(2005)
《ネタバレ》 「呪怨」のようなキメ細かな怖がらせ方や意外な展開を期待していたが、大袈裟な悲鳴ばかりが耳につき後半の安直モンスターにがっかり。1時間半の映画がとても長く感じた。「全米ナンバーワン大ヒット」って、アメリカ人の感性の鈍さを再実感。 怖がらせるなら主人公は可憐な少女にしなくちゃ。タフな青年じゃヤラレそうな雰囲気皆無でハラハラしない。あの迷作「サスペリア」だってジェシカ・ハーパーだけで許せるじゃん。 この映画には、ぜひワーストランキングを競ってほしい。 [試写会(字幕)] 0点(2006-06-05 14:32:52) |
2. 日本沈没(2006)
特撮はとてもよくできており迫力満点。前作のミニチュアセットと最新CGとの差に感心した。 物語は主人公の恋愛描写があっさりしすぎて、極限状況でも感情移入できなかったし、日本沈没という大事件なのに、外国からの視点なども物足りなかった。なによりも前作のような熱気が伝わって来なかったのは、当方が歳をとったせいでしょうか。 主題歌は最高! [試写会(字幕)] 7点(2006-06-05 14:14:10) |
3. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 タイトルからは文学的な物語を期待していたんですが、重くて暗い画面が淡々と流れただけで、感動も共感もできなかった。妻の死因にこだわる夫の愛情はわかるが、ラストの心理は理解できなかった。 [試写会(字幕)] 4点(2006-05-17 20:28:33) |
4. ラインの仮橋
《ネタバレ》 さすがフランス映画、男と女の機微を堪能しました。ラストは人生の皮肉を感じさせますね。ヴェネチア映画祭グランプリも納得。 当時のヨーロッパの市民生活などの状況については興味津々だったけれど、兵器とか戦争シーンへの期待感は満たされなかったので-1点。ドイツ農家の娘ヘルガは、岡田茉莉子としか思えなかった。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-04-14 20:48:00)(良:1票) |
5. ビューティフル・マインド
《ネタバレ》 冒頭はとりあえず青春映画。ありきたりのキャンパス風景と恋愛展開で中だるみと思ったら、スパイものへ急展開。目まぐるしい展開にホラー映画じゃないかと思ったが、結末は人生ロマンス。とても面白かった。でもこんな博士が教壇に立ったり、ノーベル賞に輝くなんて、日本じゃ考えられない。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-02-18 12:07:28) |
6. 皇帝ペンギン
人間世界から考えれば艱難辛苦ばかりの子育て。でも皇帝ペンギンが生き長らえてきたのは、こうした極地での途方もない忍耐のおかげ。人生を考えさせる物語でした。延々と歩き続けるペンギンの姿と南極の美しい風景にも感動。 [DVD(字幕)] 9点(2006-02-12 10:58:38) |
7. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 DVD化を買う勇気はなかった。大型レンタル店で丹念に探したが見当たらない。ダメモトで女店員に尋ねたらパソコン検索して「ありますよ!少々お待ちを!!」と、明るい声で探しに行ってくれた。おおぉぉっ置いてあったのか、ラッキー!わくわくしながら待っていたが、なかなか戻って来ない。10分ほども待たされ心配になってきた頃、「これですね?」とDVDを手にした女店員はなぜか上気していた…。という経緯を経て、伝説の「迷える二十四のおっぱい」を無事拝観。当時のショーってこんなだったかも、あっけらかんとしたゲージツ的雰囲気も結構愉しかった。で、ふと思った事。自分で一生懸命探したのに見つからなかった原因は何だったのか、そして陳列棚へ出向いてからずいぶん待たせて持って来た時の女店員の妙な表情…。どうやら、本品はアダルトコーナーに置いてあったようでした。わははは。 [DVD(字幕)] 0点(2006-02-12 10:43:24)(笑:4票) |
8. サイレン FORBIDDEN SIREN
50過ぎのオジサンですが、久々に背筋ゾクゾク感を味わいました。サイレンという器械をテーマにしているが、人の深奥に潜む危険信号について再発見。とくに最後の展開や音響効果はなかなか。 市川由衣ちゃんは、スクリーンもいいが、実物はいっそう魅力的。 森本レオのカメラが、OLYMPUS E-20というのも興味深かった。 [試写会(字幕)] 9点(2006-02-10 09:51:32) |
9. 男たちの大和 YAMATO
尾道のロケセットまで見学して期待充分で鑑賞したのですが、スクリーンの大和は存在感はイマイチ。CGの平板さばかりが気になって、スケールの大きさが伝わってこなくて残念。でも乗組員たちや家族、恋人との心の繋がりなど、人間関係はうまく表現されていた。派手なアクションの戦争映画というより、戦争末期の日本の状況に心を映した力作として、評価できると思います。 [映画館(字幕)] 8点(2006-01-29 19:19:57) |
10. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 あの時代に子供時代を過ごしたオジサンとして懐かしい時間を取り戻せました。時代再現としては、できれば給食や銭湯や電気洗濯機、フジペット写真機も登場させてほしかった。子供達が清潔なのにも、ちょっと違和感。当時は鼻水レールの子供が必ず居た。三流作家/茶川龍之介がとてもよかった。小雪さんへのプロポーズのシーンには胸熱。 [映画館(字幕)] 9点(2006-01-07 14:12:50) |
11. スタンドアップ
セクハラと闘う女性の真剣な映画。主人公の生き方には感銘した。とはいえ鉱山という男の職場に女が加わったら、歓待されるのではというのは日本的発想なのかな。陰険で悪質な嫌がらせばかりというのは、汗して働く男らしくないぞ。 映画としての脚色もあるだろうが、実話ベースというから、アメリカ人の野蛮な社会感覚を再認識した次第。 スタンドアップという邦題は合わないと思う。 [試写会(字幕)] 7点(2006-01-07 13:51:08) |
12. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 ティムバートンが醸し出すファンタジー世界を堪能。だれもが心ぽかぽかになれますね。心優しい家族思いの少年には、きっといいことが訪れるのだ。ひとつだけ原作から気になっているのだけれど、お金を拾ったら届けるべきでは… [試写会(字幕)] 9点(2005-09-06 10:14:04) |
13. チーム★アメリカ ワールドポリス
人形劇なのにR18指定とは?あのサウスパークでさえR15指定だったのに…と不思議に思いながら、鑑賞してナットク。スゲエ言葉やシーン連発で、映画館は大笑いの洪水。オトナの気分転換に最高ですね。実名で登場した各界の著名人には同情&尊敬。中でも将軍様の行状には、妙に哀愁が漂っていました。 [映画館(字幕)] 10点(2005-08-19 13:53:04) |
14. 星になった少年 Shining Boy and Little Randy
タイの象学校でのエピソードは愉快。象を始めとする動物たちの演技も秀逸。これだけでも観る価値あり。 物語としては、母親との確執はほとんど伝わらず、単に勉強より象が好きだった少年が目的に向かって取り組んだ…程度の印象。実話に忠実なためか結末はあっけなく、物足りなかった。 一番大事なラストだけに、全体を盛り上げるための脚色があってもよいのでは。 [試写会(字幕)] 7点(2005-07-19 14:29:02) |
15. 泥の河
主人公の子供達と同年代のオジサンです。映画と思い出を重ね合わせながら、心の奥の宝物をとり戻した感じ。当時の暮らしが懐かしく蘇り、胸を熱くしました。こうした特別な事情のある家庭は多かった。そしてそれを温かく見守り蔭で支えてくれる親切な人が確かに存在した…。 うちの近所の同級生の家族も、みんな貧しかったけど、とても優しく親切にしてくださった。小さな出来事でも、みんなで共有し喜ぶことができた。映画は昭和31年の風景を、昭和56年の時点で見事に描いているのにも感心。加賀まり子は、はっとするほど妖艶だった。 [地上波(字幕)] 9点(2005-06-28 15:52:02) |
16. 真夜中の弥次さん喜多さん
《ネタバレ》 森下愛子が懐かしかったオジサンです。すごく哲学的な映画でした。怠惰になりがちな日常を変えるには、目的を持って行動すること、人との出逢いの大切さを暗示しているような。どの宿も予想もつかぬ展開だったが、結末の開放感イマイチ。でも、こんな凄い発想を実写にした皆さんに感服。なにがなんだかわからん世界観は、続編を期待したいほど面白かったです。 【怪挙】これまでたくさんの映画観たけど、男性の金●引っ張るシーンには驚愕。うまく表現したね!たぶん、ボカシなしは世界初?… [映画館(字幕)] 9点(2005-05-26 19:53:46) |
17. ザ・インタープリター
国連通訳が、偶然聴いてしまった某国大統領演説での暗殺計画…。サスペンスものとては、偶然が重なったかなり微妙な展開。でもテンポがよく、ニコール・キッドマン、ショーン・ペンとも魅力的演技で楽しめました。 初めて映画カメラが入ったという国連会議場の様子が興味深かった。 [試写会(字幕)] 8点(2005-05-12 00:50:45) |
18. ドッジボール
ストレスふっとびました!日常に疲れていたハートをぐいぐいっとマッサージをしてもらった気分。ベルトとボタンを緩めて、スクリーンに入り込みましょう。ストーリーの細部が気になっても、テンポ良い展開で笑いとばせます。とにかく気持ちの良いコメディです。どのキャラクターも愉快ですが、自信満々で嫌がらせばかり仕掛けながら内面はコンプレックスいっぱいの敵役ホワイト(ベン・スティラー)の性格と演技は秀逸。彼に雇われながらも嫌気がさしライバルチームの一員となるヒロイン(クリスティン・テイラー)のスタンスも素敵。でも、実生活では奥さまとは…。 [試写会(字幕)] 9点(2005-05-02 12:30:55) |
19. ホタル(2001)
実話がベースになっているのだが、現代まで引っ張る展開に無理がある感じ。特攻隊員と、それを送り出す人の交流も、なんだか淡々と感じた。同テーマの小説やテレビドキュメンタリーのほうが胸が熱くなった記憶。飛行機ファンとしては、日本に唯一存在する本物の疾風が特攻機として登場するのが嬉しいのだが、飛行シーンの模型は胴体に爆弾を吊っている(実際は翼左右しか装備できない)など考証不足が残念。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-02 01:31:30) |
20. アビエイター
飛行機好きなので、とにかくワクワク。。「地獄の天使」の撮影シーンなど、実機勢揃いで最高。ロッキード・コンステレーションの優美な機体には、TWAの塗装がよく似合う。当時の映画界の状況をうかがうことができ面白かった。 キャサリン・ヘプバーンは、おばあちゃん役ばかりと思っていたが、若き日の華やかさを知り妙に感心。ヒューズの人物像と人生を丹念に描いているが、公聴会の尋問ではちょっとダレた。 [映画館(字幕)] 8点(2005-04-02 01:06:17) |