1. フィッシャー・キング
大人向けのおとぎ話。何度も見てるけど、そのたびに、極彩色の贅沢な絵本を1ページ1ページめくる気分にさせてくれるのがたまりません。 [DVD(字幕)] 10点(2005-10-02 18:02:30) |
2. キャリア・ガールズ
マイク・リーの監督作品では、「秘密と嘘」の方が秀逸だと思う。しかしこの作品で驚かされたのは、アニー役のリンダ・ステッドマンとその友人ハナ役のカトリン・カートリッジの演技力。最初大学時代の2人と、6年後の現在の2人が、同じ人物が演じていると気づかなかった。特にカトリンは、30代半ばとは思えないほど、青く、エキセントリックでアグレッシブな大学生を演じていた。2002年に亡くなってしまったのは残念。 7点(2004-11-15 11:22:28) |
3. 二十日鼠と人間(1992)
《ネタバレ》 シニーズの監督力とマルコビッチの演技力。この2つの才能にただただ圧倒されるしかなかった作品。シニーズはジョージ役を舞台でも演じていたそうだが、その間に映画化に向け構成を練りに練っていたのか、これ以上はないと言ってもよいほど完成度が高く仕上がっている。一見地味で、盛り上がりに欠けるように思われるが、だからこそ1930年代の西部男達の野性味が際立つ。観客は、過酷ではあるが汗して労働する彼らに魅力を感じ、ジョージ、レニー、キャンディ3人の小さな夢に共感し始めたその時、どん底に突き落とされる。そして最後にジョージが取った行動…。彼が引き金を引く前に、レニーに夢の農場の話をさせるラストは、涙を止めることができなかった。 10点(2004-11-15 09:28:31) |
4. タイタニック(1997)
《ネタバレ》 ケイト・ウィンスレットが斧を掲げて水の中をザバザバ歩くシーン。シャイニングがオーバーラップした。思わずディカプリオに「逃げて~~!」と叫んでしまった(ビデオで鑑賞してたので)。同じくケイトが死んだ乗組員の笛を奪ってビービー吹くシーン。ただならぬ生命力を感じた。100歳近い老女になっても生きているのに納得した。そんな私も涙した一ヶ所。おなじみ船の先端でのケイトとディカプリオのシーン。あの若さは自分には遠い昔だと気づかされて涙してしまった。不覚にも。スケールの大きさと緻密さの饗宴に5点献上。 5点(2004-11-15 04:51:01)(笑:2票) |
5. コンタクト
単なるSF映画では終わらない、すばらしい作品。 今まで出会った作品の中で最も評価するものの1本です。 SFという大きな土台に、精神世界や宗教観といったモチーフを 乗せて、観客に人間の営みといったミクロな部分から、 その人類を宇宙規模で見るとどうか、という マクロな部分まで伝えようとしている、しかもそれが ちゃんと伝わってくるのが見事です。 ラストが気に入らなかった方もたくさんいるようですが、 私はかえってリアルで大好きです。 私はもともと宇宙人の存在を信じるほうですが、 この映画でますますその考えに自信を持つようになりました。 「私達の存在そのものが、彼らの存在を証明している」のだと 思います。でないと、 「スペース(宇宙)がもったいない」ですよね。 この広大な宇宙に地球人だけだなんて、傲慢な考え方だと思うし、 何より寂しくないかなぁ・・・ 宇宙人の存在を信じない○槻教授にぜひ観て欲しい映画です。 10点(2004-07-01 02:20:53)(良:1票) |