1. ファイブ・イージー・ピーセス
《ネタバレ》 アメリカン・ニューシネマの傑作と言われて見たけれど、実はあまりよくわからなかったというのが正直なところ。ただ、この作品のカレン・ブラックは最高です! 彼女がジャックの実家に押しかけて、ちやほやされている間に「素」が出てしまうなんてところは演技とは思えないリアルさ。たとえ男に捨てられても、彼女なら3日もすれば、そんなこともあったで済んでしまうことでしょう。そして、あまりにも有名な「チキン・サラダ・サンドイッチ」のシーン、私、あのウエイトレスの気持ちもわかるような気がしますが・・・ [DVD(字幕)] 8点(2008-02-27 17:00:38) |
2. ステップフォード・ワイフ(1975)
《ネタバレ》 まあ、1974年に制作ということで作れた内容なのでしょうが、今、こんなの撮ったら絶対に抗議団体でもできて騒ぐであろう作品。だってねぇ、そんな都合のいいことしちゃったら許されないでしょうに。それにしてもこの作品のキャサリン・ロスは美しい。「レガシー」の彼女も悪くないけど、本当に生き生きしている。当初、主演はダイアン・キートンだったそうだけど、キャサリンでよかった。ニコール・キッドマンのリメイク? 問題外です。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-27 16:47:40) |
3. いつか眠りにつく前に
《ネタバレ》 見終わった後で、余韻に浸っていたいと思わせる佳作。そして久し振りに「女優」を堪能できる映画。メリルとヴァネッサは共に母娘の共演だし、トニ・コレットはさすがに上手い。(グレン・クロースはちょっと・・・)そして驚きはクレア・デインズ。彼女って歌えるんだ!? またパトリック・ウィルソン、ヒュー・ダンシーという旬の役者もいい味を出している。はい、私もヒューはあっちだと思いました。だいたいあの場面で「自分にその趣味はない」と言い訳すること自体があやしい。でもクレアはこの作品での共演が縁でビリー・クラダップを捨ててヒューの元にですからね、人生いろいろあります。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-27 16:33:31) |
4. ジェシカ・ラングの スウィート・ドリーム
ジェシカ・ラングが伝説のカントリー歌手パッツィ・クラインの生涯を演じた作品。 ジェシカは本当に自分で歌っているのではないかと思えるほどパッツィの声にそっくりで完全に成りきっている! 私生活での不運、歌手としての大成、年を追うごとに身体に肉までつけて?の力演。オスカー候補も納得といえる彼女の代表作の1本。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-27 16:23:33) |
5. アグネス
ジェーン・フォンダvsアン・バンクロフト、これだけで十分楽しめる作品です。 (それにしてもアン・バンクロフトは「愛と喝采の日々」でもシャーリー・マクレーンとの対決。似合うんだよなー、こういう役が!) メグ・ティリーも確かにオスカー候補になるくらいだし、頑張ってはいるんだけど、この二人の前ではガキもいいところ。 その二人が牽制しあっていた中で、フッと心を通わせる場面が素晴らしい。しかも取り持ったのは「タバコ」、粋な小道具でした。それにしてもジェーン・フォンダの美しさときたら!生き生きと仕事をしている女性を演じさせたら天下一品です。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-27 16:16:37) |
6. 背信の日々
《ネタバレ》 ただでも上手い役者だと(私は思う)デブラ・ウィンガーとトム・ベレンジャーだが、 この作品の二人は特に素晴らしい! お互い惹かれながらも成就することのない気持ち。トムのデブラを見つめる「目」はあまりにも悲しすぎる・・・。そして、こういう内容を映画にしてしまうアメリカもスゴい。しっかしこの頃のトムはカッコ良かった!今から20年も前の作品では仕方がないが、今では還暦に近いデップリしたおっさんに。役者にとって月日とのつきあいが一番大変なのかも。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-27 16:05:09) |
7. ワイルダー・ナパーム
この作品は意外な拾いものです。 デニス・クウェイドとアーリス・ハワードがデブラ・ウィンガーをとりあって 兄弟ゲンカをする話なんですが、何でもこの兄弟は「火」を操れる! みんな楽しそうに演じているのが伝わってきて、微笑ましくさえ思えます。 そしてデブラとアーリスが私生活でも結ばれてしまった記念すべき作品。 やはり「笑う門には福来る」なんですねぇ。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-27 15:55:04) |
8. ブラック・ウィドー(1987)
久し振りにDVDでこの作品を観賞しましたが、大ドンデン返しと言われたほどの オチではなく、今にしてみると「なーんだ」程度のものでした。 が、実はこの作品のおもしろいところは、追う女(D・ウィンガー)が 追われる女(T・ラッセル)に知らず知らず惹かれていくところにあるのでは ないでしょうか? 特に結婚式のシーンで面と向かってのやりとりは、何とも言えないすさまじさ。 あれは男には出せないリアリティがありました。 主演のデブラ・ウィンガーは全盛期。ヤボったい司法省の女がどんどんと のめり込み、磨かれていく様子はファンとして大満足でした。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-27 15:44:53) |
9. コールガール(1971)
《ネタバレ》 かーすけさんが書かれていたように、ジェーン・フォンダが鼻水たらしながら 泣くシーンに大感動。あれは今から35年も前の作品だから本物でしょうね。 それにウルフカットの髪型も、ファッションも今でも通用するように思えます。 最後、自立せず男と町を去るという展開にアメリカではブーイングもあったそうですが (何たってウーマン・リブの旗手だったジェーンだから)私は納得でした。 それにあの演技のジェーンにオスカーをあげた会員もえらい! [地上波(字幕)] 9点(2005-11-18 15:02:55) |
10. 家(1976)
いやー、怖いの何のって! あんなに怖い顔をした「夫婦」もいないのでは? カレン・ブラック&オリバー・リード、それに祖母がベティ・デイビス、人間を食ってしまう家の持ち主がバージェス・メレディスとアイリーン・ヘッカート、よくぞここまで集めましたというところ。話はジワジワとせめてくる古典調。「ワッ!」と驚くような場面はないが、薄気味悪い。それにあの霊柩車の運転手の笑い顔が頭から離れない。ちなみに、この映画を撮影していた時、カレン・ブラックは妊娠中。それでいてプールに飛び込んだりの熱演でプラス2点。 [映画館(字幕)] 9点(2005-11-10 16:38:14) |
11. イナゴの日
大好きなカレン・ブラック全盛期の1本。1930年代、ハリウッドの内幕ものという題材も興味深い。が、何とも後味の悪い作品。私としてはカレン・ブラックだけ見ていれば良いのだが・・・。周囲の男を手玉にとりながらも決して誰のものにもなろうとしないエキストラ女優のフェイ。その彼女に翻弄され破滅へと向かうホーマー。(演じるドナルド・サザーランドは体重を増やしての怪演)夢を抱いてハリウッドへやってきたトッド。(若き日のウイリアム・アザートン)役者も皆、曲者ばかり。イギリス人のジョン・シュレシンジャーだからこそ、撮れた内容だったのかも。 [映画館(字幕)] 10点(2005-11-10 15:40:10) |
12. ジュリア
私の大好きなジェーン・フォンダの作品の中でも、ダントツ素晴らしいのがこの作品。 かーすけさんの書かれていたように、この年のオスカーは大激戦だったけれど、私としては「コールガール」よりも「帰郷」よりも「ジュリア」のジェーンが一番。本物のリリアン・ヘルマンはかなり気性の激しい人だったようだけど、ジェーンも窓からタイプライターを放り投げたり、嫌味を言う男を平手打ちしたり、笑わせてくれる。そして、大金を運ぶ列車の中でのサスペンス。どの一瞬の演技も気合が入っており、思わずタメ息が・・・。フレッド・ジンネマンの演出も実に手堅い。 [映画館(字幕)] 10点(2005-11-10 15:31:50)(良:1票) |
13. 愛と追憶の日々
これほどまでに前半の「笑」と後半の「涙」と二分された作品も珍しいのでは? また、主要キャスト3名の演技が何と言っても素晴らしい。 私にとってこの映画が公開されてから22年、不動のNO1作品です。 時に邪魔くさく、でも本当は誰よりも理解しあっている母娘。 それだけにあの展開は胸がかきむしられる思いがします。 シャーリー・マクレーンのオスカーは当然の結果。でも、私の気持ちとしてはデブラ・ウィンガーに取って欲しかった・・・。 [映画館(字幕)] 10点(2005-11-10 15:24:55)(良:1票) |
14. エアポート’75
パニック映画は数多くあれど、私にとって何と言っても一番印象に残っているのがこの作品。 オープニングからオールスターキャストが次々と搭乗していく様子に心が躍り、 やがてそれがカレン・ブラック演じるフライト・アテンダントに集約していく。 あれだけのキャストを使い切っていない不満はあるが、それは後で感じることで、 見ている間は、地上あるいは上空からの指示に従い、操縦桿を握り締めている カレン・ブラックの表情に思わず引き込まれていく。これがキレいな女優だったら また思いも異なるのだろうが、あれはカレン・ブラックだからこそ出せた緊迫感。 「女がここまで頑張った」ことに10点、他のキャストの使い方でマイナス1点。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-03 17:10:48) |