1. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 いつ面白くなるのかと言う展開が長い。どうせならもっと早く沸点に達して欲しかった。個人的には、怒りの根源が弱い、暴走度合いがいまいちと言ったところ。もっと、爆発する要素をいっぱい入れて欲しかった。そして、もっとド派手に爽快に暴れて欲しかった。大統領候補を殺そうとした(?)のにあっさり失敗して、諦めてしまって、いったい何がしたいんやと。最後も、あの後死んで終わりかと思えば、何事もなかったように無事だし。女の子を救えて話としては万々歳かもしれないが、映画としてはなんだかいまいち感が残る終わり方だった。 [DVD(字幕)] 3点(2011-06-20 22:50:41)(良:1票) |
2. 激突!<TVM>
主人公の恐怖がヒシヒシと伝わってきて、作り方が上手いと思った。運転手の顔が見えない、相手が大きなトラック、追われる立場、上手くいきそうになるとトラブルが、と恐怖感を感じられる状況が上手く作られていた。誰しも実際にトラックには多少なりとも怖い思いをさせられたことやイラッとしたことがあるのではないだろうか。それだけに、主人公の気持ちに共感させられやすい内容になっていたと思う。ただ、彼がもう少し落ち着いて、むきにならなければ、ここまでのことにはならなかったとは思うけれど。単純な内容ながら、見事な手法により、終始ハラハラドキドキしながら面白く見ることの出来る良作になっていたと思う。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-10-05 23:06:39) |
3. ディア・ハンター
見ていて気分が良くない映画。戦争映画なので明るい映画ではないのはわかっているのだけれど、なんだか鬱加減が強い出来になっていた。例えばベトナムもので言えば「地獄の黙示録」や「プラトーン」と言った作品があるが、これらはある程度、娯楽作品としても意識して作られていると感じたが、この作品ではそう言った点が感じられなかったためかもしれない。しかし、激しい戦場が描かれているそれら2作よりもこの作品の方が戦争の恐ろしさを感じる出来にはなっていたと思う。幾度となく出てくるロシアン・ルーレットには、こんなことをするなんてどうかしていると思ったし、見ていて気分がよくなかったが、これが戦場の、又は不安定であると言う状態が生み出した人間の狂気なのであろうと理解しながら見ていた。戦地へ行く前の1時間には多少長く感じたが、最後まで見てみれば、その1時間が効果的に働いていたとも思えた。2度あるアメリカとベトナムの切り替えがともに唐突に感じたし、それに、アメリカのシーンが丁寧に作られていたと感じただけに、ベトナムのシーンにやや手抜き感を感じてしまう時があった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-18 16:35:29) |
4. アメリカン・グラフィティ
ストーリーは無い様なもので、何か大きな展開がある内容でもないが、最後まで飽きることがなく見ることができた。一夜の若者たちの各々の出来事を見せているだけだが、その中にも、それぞれに心情の変化を見ることが出来たりしていたので悪くなかっと思う。終始流れていた様々な曲も物語にマッチしていたりして、良い役割を果たしていたと思う。それにしてもアメリカの若者ってはじけてるなと思ったし、国が違うとこれだけ印象が違ってくるんだなと思いながら見ていた。日本の青春モノではこういう雰囲気はないし、文化が違うということは面白いことだなと思った。 [DVD(字幕)] 5点(2008-08-17 15:39:48) |
5. 冬の華
《ネタバレ》 映画自体の感想はフツーという感じだった。健さんが渋かったと思った。健さんは特段なんにもしてないけど周囲でいろいろ起こって結局巻き込まれたって感じだった。もうヤクザを辞めようとしてたのに、また人を殺すはめになってる。健さんを見てるとヤクザというよりサムライに見えた。小林亜星がかなり気になった。歌を歌いまくったり、オロナミンCを飲みまくったり。物語の展開が自分が思っていたような感じとは違ったし、それになんとなく物足りない感じがして、なんかしっくりこなかった。 [地上波(邦画)] 5点(2007-01-29 13:48:35) |
6. 007/ムーンレイカー
《ネタバレ》 物語の中身が滅茶苦茶。ここまでやると面白くともなんともない。途中からスパイ映画・アクション映画というよりはSF映画になってしまっていた。あれだけの数のスペースシャトルを一気に打ち上げ、宇宙に基地みたいのまで作って、これ、相当な技術だと思うし、今の時代でもかなり難しいことだと思う。この映画が近未来を描いた映画ならそれでも問題ないけど、この映画はそうじゃないので変すぎ。しかも、宇宙でビーム兵器を使って戦闘してるし、失笑にもならず、唖然としてしまった。ボートが地上でも走行できてそれを見て人々が驚いているシーンは良かった。あと、大男のジョーズのキャラが特徴的で気になった。ジョーズは不死身かと思った。前半に出てきた着物をきた男って日本人の設定?と思った。 [地上波(吹替)] 3点(2007-01-29 13:29:48) |
7. クレイマー、クレイマー
《ネタバレ》 まぁ、普通だった。この映画の内容が公開当時はどうだったか知らないが、今見るとありふれた感じの内容で、しかも描き方が淡々としていて(悪いとは思わないけど)、それほどいい映画だとは思わなかった。裁判で養育権が母親にいってしまうけど、あの裁判の内容なら、大事な約束を破ってまで子どものほうに行った事を話してた父親を評価すべきだと思った。あんな裁判なんか不条理だと思った。まぁどっちかが勝つので仕方がないけど。映画の終わり方があんな突然な感じだとは思わなかったので、自分としてはなんかしっくりこなかった。あと、夫の上司は悪い上司だと思った。結局自分の事しか考えていないと思った。 [地上波(吹替)] 5点(2007-01-13 18:05:07) |
8. ドランク・モンキー/酔拳
そこそこだと思う。が、この時代のジャッキーのカンフーものは共通して映画としての評価がしにくい。ストーリーは単純、格闘シーンが多く、それに迫力を感じずいかにも相手と型をやっているという風にしか見えないし、くどく感じる時があるため。でもこの作品は中でも出来はいい方だと思った。面白い部分もあったし、テンポも悪くなく、格闘シーンも比較的うまく作れていたと思う。でも途中で時々長く感じてしまう部分があった。登場人物たちが繰り広げている技は確かに凄いことをやっているとは思うが、それをいかに本当に闘っているように見せるかが大事だと思う。自分としては2の方が面白かったし、良かった。 少し甘めにつけて5点。 [地上波(吹替)] 5点(2006-06-24 12:50:11) |
9. ドラゴン危機一発
《ネタバレ》 この映画のブルース・リーはなんか性格がダメダメな感じだった。前半リーは、ほとんど出番はないし映画全体としても暗い感じがして期待していたものとは違った。それにある意味バイオレンスな映画だと思った。終わってみれば敵も仲間もみんな死んだ(?)ようだし、血がダラーと出たりして。ちょっと失笑した。最後にリーは手錠かけられてるし(あんだけ暴れたから仕方ないけど)。まあ、でもサイドキックは切れがいいし、さすがに動きも速くて良かった。それにしても、あの雄たけびはすごいなと思った。 [地上波(字幕)] 4点(2006-06-23 14:48:49) |
10. 地獄の黙示録
《ネタバレ》 激しい戦闘シーンのある映画かと思っていたが、見たら全然違った。派手な爆撃シーンや戦闘もあるが、敵が全然写らないし、アメリカ軍が攻撃しているところしか画としてはほとんど無いので戦争映画という感じがしない。この映画は戦争映画というよりはある意味人間ドラマのように思えた。戦争の正に人間の狂気のみを扱った作品だと思った。登場人物の中に正常な者はいず、みなどこかしら異常な人間ばかりだったと感じた。銃を乱射する者、平気で虐殺する者、冷静さを完全に失ってしまう者、戦場でサーフィンをやろうとする者、そして密林に自らの国を作ってしまった者…等。戦場は人を変えてしまう、それを最も伝えようとしている映画に思えた。出来のいい映画だとは思わなかった、つくりも雑に思えたし、全体的に暗く娯楽性に欠ける映画だと思った。しかし、ものすごく何か惹き付けるものがあり、飽きさせないし、胸を高鳴らせる何かがあった。印象深い作品だと思った。カーツ大佐に対して思うことは、彼はきっといつか誰かに殺されることを望んでいたと思ったという事。彼はきっと、自分のことをすべてわかっていて、もう軍にも、故郷にも戻れないと思っていて、居場所があそこしかなかったのかもしれない、そして、その時を待っていたのかもしれない。大佐はある意味、戦争の狂気による被害者なのかもしれないと感じた。哀れだと思う。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-05-26 19:33:08) |
11. THX-1138
理解に苦しむ映画だった。ちょっと期待してたのに全然面白くないし、退屈になってしまう。終始盛り上がりに欠け、なんとなく暗い。ルーカスはどういう映画を目指して作ったのだろうかと思った。 [地上波(字幕)] 2点(2006-04-17 23:26:00) |