1. 山の音
《ネタバレ》 原節子という女優は、もしかしたら過大評価されすぎているのではないだろうか?この作品を鑑賞している間じゅう、そんなことを思っていた。振り返ってみると、小津作品での彼女の演技はワンパターンであり、この作品を鑑賞するまでは、小津作品に流れる独特の空気を構成するためにあえてパターン化した人物像を造っていたと思っていたのだが、この作品においても小津映画の原節子そのままであったために、もしかしたら彼女はこのような演技しかできないのではないのか?とふと思ったりした。 この作品の見どころは嫁と舅とのプラトニックラブなのだろうが、その見どころが、じれったいくらい遠慮がちに描かれていて、見ていてフラストレーションがたまった。せっかくこの二人を盛り上げるために他の家族どもをクズ同然に描いているのに、まったくもって不甲斐ないというかもったいないというか。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-04-24 23:18:58) |
2. 野いちご
《ネタバレ》 BSで録画して鑑賞。車で行く、と決めた場面で気になったので鑑賞を一時停止して調べてみた。ストックホルムからルンドまでは直線距離で約500Km。500Kmというのは、東京から岡山の手前、もしくは東京から八戸の手前くらいである。道路が直線のハズがないから、走行距離で600Kmくらいだろう。ワーゲンとニアミスした場面でわかるように、高速道路ではなく一般道を走っている。となると、12時間くらいかかりそうだ。映画では、この12時間の間の出会い・出来事と白昼夢を交差させ、主人公に人生を後悔させる。しかし最後で少し救いの手を差し出している。途中、モノクロ時代の黒澤映画を観ているような感覚に陥った。筋とは全然関係ないが、映画の冒頭で二都市間の距離を調べてしまったので、途中で母親にあったり水浴びしたり白昼夢観ている余裕があるのか、式典に間に合うのか、と、へんなところが気になってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-07-04 00:12:09)(良:1票) |
3. ふしぎの国のアリス(1951)
ディズニー的な味付けとしてこれはこれで良い作品なのだろうが、個人的にはジョン・テニエルの挿絵が強烈な印象として残っているので、アリス含め登場人物(人以外も)がいちいちかわいらしすぎて。もっとダークに、もっとゴシック的に描いてほしかったなぁ。でもこの作品のターゲットは子供たちなのだろうから、期待する方が間違っているのでしょう。比べて、ヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」はグロテスクすぎて・・・どなたか、この中間くらいのものを製作してはいただけないでしょうか。 [DVD(字幕)] 6点(2014-10-01 21:34:02) |
4. 愛情物語(1956)
《ネタバレ》 あんなめったにいない美女二人に慕われるのなら、死んでも悔いはないです。なので、私的にはハッピーエンド。 [DVD(字幕)] 8点(2013-11-06 21:59:41) |
5. 幕末太陽傳
フランキー堺ってこんなすごい役者だったんだ。このテンポの良さが邦画っぽくなく、なんだか昔のハリウッド映画を観ているような気分になった。 [DVD(邦画)] 9点(2013-09-22 00:50:16) |
6. 二十四の瞳(1954)
清く正しく美しい、いかにも文部省推薦的つまらない映画。 [DVD(邦画)] 5点(2013-09-22 00:26:39) |
7. 七人の侍
20年ほどまえにTVで観たのが黒澤初体験。こ・こ・これが世界のクロサワかぁ~と感動しまくりでした。何回みてもすごい映画です。久蔵かっこよすぎ。 [地上波(邦画)] 10点(2006-05-04 17:23:09)(良:1票) |
8. 隠し砦の三悪人
スタントマンとか特撮とかもちろんCGとかは使っていないんですよね。三船さんすごい。少し長すぎるというご意見もあるようですが、私は楽しめました。 [DVD(邦画)] 8点(2006-05-04 16:57:04) |
9. 東京物語
いい映画ですが、、、。ヴィム・ヴェンダース監督がこの映画(というか小津監督に)にほれ込んでいるようですが、私にはそのような感性が備わっていないみたいで、そこまで感銘を受けるというようなことはなかったですね。この映画をリアルタイムに観ることができたのなら、もっと違う感動があったのかも。 [DVD(邦画)] 7点(2006-05-04 16:43:14) |
10. お熱いのがお好き
ビリー・ワイルダーは本当に巧い。マリリン・モンローも色っぽくてたいへんよい。ジャック・レモンとトニー・カーティスの掛け合いもすばらしい。この映画に限っては字幕よりも吹き替えの方がいいかも。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-04 14:27:41) |