1. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 ラストシーンの絶体絶命のシーンの連続はこれぞコメディという切り口で大いに沸かせてくれる。あれこそコメディの真髄というものではないだろうか。アイデアも素晴らしいが伏線を活かした脚本の見事な出来は舌を巻く。ツッコミどころが無いわけではないがよく出来たもので後のタイムトラベル作品に絶大な影響を及ぼしたという点でも非常に評価に値する作品だ。 タイムトラベルという大きい表面的なテーマだけでなく本質的には家族という普遍のテーマを扱っており、両親の若い頃という斬新なテーマを中心に描かれる本作は温かみのある作品でありSFという超俗的な作風でもどこか身近に感じることができるとこが広く愛されている要因なのかもしれない。 また、細部にまでこだわりがあり、見る度に様々な発見が出来るという作り手の愛溢れるいたずら心も見逃せない。それにしても冗談とはいえあの終わり方はお洒落だったなぁ。 [DVD(字幕)] 8点(2007-11-04 02:20:10) |
2. グローリー
《ネタバレ》 非常にこの手の映画の中では忠実に再現されている映画であるのでそれだけでも見る価値がある。勿論それだけではなく様々な思いを奮い起こされる作品である。あの「第54連隊前進!」に感動と勇気をもらった方は少なくないはずだ。 黒人がアイデンティティを確立していく過程やR・G・ショー大佐を中心に連隊が一つになる様は見てて非常に感動的であり、D・ワシントンとモーガン・フリーマンの力強い演技も相まって見応えのある作品に仕上がっている。マシュー・ブロデリックは賛否両論あるだろうが、確かに迫力には欠ける。だが大佐としての苦悩や葛藤が非常に伝わってきて終わってみるとなかなか良かったのではないかなと思うのだが。 ラストシーンはなかなか感慨深いものがある。彼の父親は言う、誇りに思っている、と。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-30 00:31:24)(良:1票) |
3. グロリア(1980)
《ネタバレ》 男の子って精神年齢低いよねぇ、ほんとひっぱたいてやろうかと思ったけど、ジーナ姉さんは優しいわ。展開も非常にかっこいいのだけれど、フィルをどうしようかと自問自答しながら、それでも結局フィルの為にがんばろうとするあの流れが非常に人間味があって良かった。だからこそあのラストが活きたのではと思う。にしてもラストは違和感の連続だったが、あのナンバーから察するに二人とも死んでしまったと考えるのが妥当だろうか、まぁそういうことを考えるのは野暮ってもんかな、それぞれの受け止め方次第だろう。フィルは生きてた、そう思うことにしよう。にしてもあの子役の演技力はちょっとひどかったな、まぁあのラストの笑顔は印象深いが。グロリア、あんたはすごい。タフでクールで優しいよ。こんな素敵な映画を撮ってくれるなんて、何て素敵な旦那なんだ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-11 03:16:28) |
4. ウォール街
《ネタバレ》 お金は失うのは一瞬で、やっぱ背伸びはいかんな、なんて見た当時は思ったものだったが一番印象に残ってるのはラジー賞とったダリル・ハンナだったりする。マネーゲームの攻防は面白かったし監督らしいなって思わせるものもあったけど、少し期待しすぎたかな。ただ一番大切なものは譲れないという人間ドラマの部分は本当の親子が共演しているということもあってかなかなか印象深いし一見カタルシス調の結末も好きだった。今見たらまた面白く感じるのだろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2007-02-25 04:36:41) |
5. 愛と哀しみの果て
二人で飛行機に乗るシーンは今でも鮮明に焼きついている。雲もつかめそうというか、なんかふわふわして暖かいものが二人を包みこんでいたというそんな感じがあり、素敵なシーンだった。このシーンもそうだが、一緒に見ていたアメリカ人のおじ様もうなっていたのも頷けるほどの冒頭の列車のシーンから最後までのアフリカの素晴らしい景色はあまりに雄大で美しく非常に尊いものを感じ、魅力的だった。ただ肝心のストーリーはというと嫌味さこそないもののくだくだしく、あっという間の160分とは言い難いのが本音のところ。現地の人に対する態度が最初と最後では変わり、彼女の成長の程が伺える様は微笑ましいが、ラストの展開もネタバレなので感動というものでは肩透かしを食らうかもしれない。しかしそれにしてもメリル・ストリープは存在感があり魅力的な女性だ、女性の逞しさを描いた本作はまさに適役だったろう。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-01 03:21:46) |