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丹羽飄逸さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 149
性別
ホームページ http://wind.ap.teacup.com/zoku-guuguu/
自己紹介 8年ぶりにログイン。
その間、評価の投票してくださった方々には厚く感謝、誠にありがとうございます。

前もって好みだと思った映画を優先して観ているので、高い点数が多いのは自然な流れ。
批評が先にありきという見方は避けたいものですね。

10点…できれば世界遺産に
 9点…終生忘れ難き大傑作
 8点…大好きな傑作
 7点…好ましき秀作
 6点…そこそこの佳作
 5点…部分的良さは判るけど
 4点…面白いとは云えない
 3点…かなりしんどい
 2点…駄作
 1点…大駄作
 0点…我が人生最低作

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  奇跡の人(1962) 《ネタバレ》 
脱帽の傑作。ドキュメンタリーの如き迫真の演技で命がけの苦闘と深い愛情を教えてくれる。最後には全身が打ち震えるような感銘を覚えた。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-09-21 15:14:39)
2.  おかしな奴(1963) 《ネタバレ》 
小林信彦先生の評価は低かったけど、個人的にはツボにはまりまくった逸品。本作は、終戦直後の爆笑王・先代三遊亭歌笑の、不遇な少年期を経て一躍時代の寵児となり、やがて迎える壮絶な事故死までが描かれている。扮するは後年の喜劇王・渥美清。私は映画の一部やラジオなどで歌笑の落語を聴いたことがあるが、渥美清が真似る口調は驚くほど巧い。また、石山健二郎扮す師匠もモデルの三代目金馬に大変ソックリで、「しゃもじ」なる兄弟子の佐藤慶もずっと一席聴きたくなるほど絶品。劇中での芸名は明かでないが、渾名が「しゃもじ」の三遊亭銀馬という兄弟子は実在している。尤も映画とは異なり、芸も余り評価されなかったらしく、ちゃんと戦後も生き延びている。かくして虚実織り交ぜた話ながら、誇張も映画的な味付けとして実に楽しく、テンポの良さに繋がっている。一方で史実も丁寧な描写が多く層が厚い。あと忘れてならないのは佐藤勝の哀愁に満ちた音楽。これがラストでも功を奏し涙滂沱。まさに心の殿堂に入れておきたい大傑作だった。
[ビデオ(邦画)] 10点(2008-02-11 19:22:33)(良:1票)
3.  世界大戦争 《ネタバレ》 
何とも漠然としたタイトルで、大規模なテーマゆえ作りも大味になっているだろうと、観る前は懸念があった。が、展開が進むにつれ目頭が熱くなる自分がいた。ささやかな市井の幸福が瓦解する恐怖感といったら凄絶の極み。逃げまどう大混乱の国民、閑散とした街に居残る田村家、そして冴子と高野のモールス信号に胸打つ。また、円谷英二の特撮にも感嘆。現今のCGよりも明らかに技術レベルは低いはずだが、本作の特撮の方がずっと緊迫感、悲愴感が伝わるからフシギだ。これは作り手の切実たる熱意の賜物なのだろうか。そして洋上の貨物船・笠置丸。東京の最後を見守った高野や船長(東野英治郎)たちが、東京へ戻るのを決意するという厳粛なシーン。そこへひょっこりコック長(笠智衆)が現れ、「船長、コーヒーを入れて参りました」。このセリフには思わずのけぞった。悲愴な空気の中、いつも通り淡々とした笠さん。しかもコーヒーどうぞときたもんだ。これは却ってリアルな虚脱を痛感する。そして脳裏をよぎる子供達の「お正月」合唱。 ♪もう~い~くつ寝~る~と~お正月~…この歌がこれほど悲しく聞こえたことはない。最強の核戦争映画である。
[地上波(邦画)] 9点(2008-02-11 00:16:48)
4.  黒の盗賊
荒唐無稽で登場人物も無駄に多いが、後半になると俄然ストーリーは弾んでくる。大友柳太朗の悪役も新鮮だし、家康の金子信雄もハマリ役。 また、二代目服部半蔵が藤山寛美ってのも奇抜なキャスティングで面白い。美しき北条きく子の出番が少なかったのは、チト残念。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-10 20:47:21)
5.  吹けば飛ぶよな男だが 《ネタバレ》 
社会の崖っぷちに生きる若者らの滑稽さ、危うさ、儚さが見事に描かれている。そして絶賛すべきは、なべおさみ。キレのある動き、明快な台詞廻し、涙を誘う哀愁の背中。こんな魅力的な役者だったのかと再確認させられる渾身の名芝居。また本作には、後年の『男はつらいよ』を想起させるシーンも多い。 例えば、花子という名のヒロインは「奮闘篇」、長崎のカトリック信徒は「寅次郎恋愛塾」、ミヤコ蝶々と母親の逸話が絡むのは第二作「続・男は~」と設定が酷似する。だが「寅さん」より本作の方がシビアで悲哀は深い。さらに山本直純の音楽や、小沢昭一の活弁も味わい深く、物語を情感タップリに彩っている。とにかく喜劇史の金字塔たる一本と云い切って良い。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-08-13 11:51:07)(良:1票)
6.  冬の猿 《ネタバレ》 
ジワ~ッと心地よい余韻が押し寄せる秀作。静かに老いゆくアルベールの心情を思うと、ヒシヒシ哀愁を痛感。絶妙な空気感を醸す酔っ払い大会も然り。冬の花火シーンも素晴らしいが、ラストの駅のシーンが絶品。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-01 00:13:47)
7.  華麗なる賭け
雰囲気は悪くないがストーリーが微妙で、マックィーンも適役とは言い難い。やたら出まくる分割画面にも飽きる。「ヒントでピント」じゃあるまいし。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-07-31 23:51:21)
8.  地下鉄のザジ 《ネタバレ》 
妙な清々しさを覚えるほど捉えどころが無い怪作。とても『死刑台のエレベーター』や『さよなら子供たち』と同監督作品とは思えぬシッチャカメッチャカぶりで、終いには思考停止に陥る。まともな登場人物は皆無に近いが、中でも美しいザジの叔母の鉄仮面のまま移動するのが面白かった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-10 20:28:24)
9.  尻啖え孫市
私が初めて読んだ司馬作品が原作の同名小説で、孫市に対してもかねてから関心を寄せていた。その映画化である本作は、錦之助が孫市、弟・賀津雄が秀吉、勝新が余り似つかわしくない信長を好演しているが、全体的に躍動感がイマイチ。奔放な孫市とは対照的なこぢんまり感がする。決してツマらなくはないが、惜しい出来の作品。
[ビデオ(邦画)] 6点(2007-06-10 19:30:31)
10.  忠直卿行状記 《ネタバレ》 
上に立つ者の孤独を描いた傑作。菊池寛の原作とは大きく異なる点もあるのだが、映画的な味付けとして問題ない。あと、『七人の侍』とは正反対の憎々しい奸臣を演じた稲葉義男が実に巧かった。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-09 20:23:41)
11.  アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 
優れた映画とは思うが、イマイチ感情移入できない。好きな点はピストルの伏線が巧いラスト。嫌いなシーンは会社の机に乗っかるバカ騒ぎ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-09 15:56:50)
12.  女の中にいる他人 《ネタバレ》 
奇抜なトリックだけが売りの作品とは違い、犯した男とかばう妻の心理を緻密に描いたサスペンス。新珠三千代の緊張感ある眼差しにハッとさせられる。特に停電のロウソクを持ったシーンとか。おばあちゃんの長岡輝子はかわいらしい。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-06 20:05:01)
13.  ニッポン無責任時代
♪お~れ~はこの世でいちばん~ 無責任といわれた男~ …幾多のクレージー映画を楽しみましたが、本作が最高傑作の呼び声が高いのも大いに頷けます。やはり植木等のいい加減さ、軽さが実に爽快の極みで、見終わればこちらも即席無責任男になってしまいます。♪コツコ~ツやる奴ぁ ごくろうさ~ん!! …いや、本当にご苦労さまでした、植木さん。昨夜訃報に接し、日本の掛け替えのない至宝・大スターを失ったという深い悲しみに打ちひしがれておりますが、植木さんの歌や名演がもたらした喜びは生涯胸に刻まれることでしょう。心の底から感謝致します。不世出の喜劇人・植木等さんのご冥福をお祈りします。
[ビデオ(邦画)] 9点(2007-03-28 00:50:58)(良:1票)
14.  にっぽん昆虫記
息苦しいほど濃密な映画。情念の女優・左幸子のまさに面目躍如。まぁ、最初こそ展開が性急に感じ、乗れるまで時間を費やしたけど、後半、娘(吉村実子)が母親以上のしたたかさを見せるところは実に面白かった。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-18 01:01:22)
15.  三匹の侍
時折セリフが臭かったり、三匹の結ばれぬ恋など、ややエピソードを詰め込みすぎた感も否めないが、そんな違和感を補って余りある桁外れに面白い娯楽時代劇。今まで観た五社作品の中でも、ダントツのベストであり、現在でも通用する迫力ある映像に最後まで酔いしれた。 役者陣も最高。剛胆な丹波、ニヒルな平、愛嬌ある長門。いずれの個性が凄味となって炸裂する。そして何と言っても桑野みゆきの魅力! 囚われの時の眼差しにはゾクッとした。結局、見終わった後、最も残像が鮮明に浮かぶのは、桑野の瞳に尽きると言って良い。紛れもなく傑作。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-13 20:39:11)(良:1票)
16.  暗殺(1964) 《ネタバレ》 
混沌とした幕末の空気と登場人物の描写が、極めてリアル。 特に清河の丹波哲郎はこの上ないハマリ役で、重厚さは圧巻。 それに相対する木村功の気迫も見事で、ラストの狂気じみた表情が忘れられない。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-02 18:07:17)
17.  マイ・フェア・レディ
ラストは粋だけど長尺すぎだし、粗野な花売り娘を演じてもやはりオードリーは汚れきっていない。どうせなら赤マジックでほっぺを描いたり、眉毛太くしたり、鼻水を垂らせば様になったかも。もはやコントだけど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-01 22:54:32)
18.  白昼堂々
野村芳太郎監督の隠れた大傑作。倍賞千恵子の美貌も特筆もの。この万引き映画、ハリウッドリメイクするなら主演はウィノナ・ライダーだな。
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-12-25 20:15:43)
19.  黒衣の花嫁
これほど気の滅入る復讐劇もない。殺される連中がそんなに憎々しく感じないから。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2006-12-25 20:08:24)(良:1票)
20.  拝啓天皇陛下様
極めて純粋な男の軍隊生活と戦後の人生を、笑いとペーソスを交えて描いた一大風刺劇。野村芳太郎監督の最高傑作に思います。戦争映画はやたら悲惨さをアピールするものよりも、こういう重喜劇的作品の方がより痛切です。
[映画館(邦画)] 10点(2006-12-25 19:55:30)(良:1票)
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