1. 二十四の瞳(1954)
原作を既に読んで結果がわかっていたので、そんなに感動はしないかなと思っていたけど、やっぱり映像になると感動しますね。この映画は歌がとても効果的に使われているのでなおさらです。勇ましい戦争映画よりもこういう静かな反戦映画のほうが現代社会においては見るべき映画だと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-30 22:12:20)(良:1票) |
2. ビルマの竪琴(1956)
《ネタバレ》 日本兵の立場から戦争を描いた佳作である。しかし問題点も多い。まず、映画から戦争の血生臭さや緊迫感、悲惨さを感じることに乏しかった点である。日本兵の遺体が出てきても、そこにリアリティはそれほど感じられず、幻想的にすら感じてしまう。また、戦争観も日本人から見た一面的なもので、現地のビルマの人々の視点が欠如している点も気になった。ビルマを舞台にしているにも関わらず主要な役割を果たすビルマ人は物売りのおばあさんのみであり、ビルマがあたかもオブジェのようになってしまっているように思える。例えば、戦争に巻き込まれた被害者としてのビルマ人の視点があっても良い気がした。そして命の恩人である僧の修行着を盗んでしまう点も良くない。水島がいくら日本兵の無残な死体を目にして僧になる決心をしたとはいえ、盗みという根本を悔い改めなければその後の彼の行動もうそ臭く感じてしまうからである。 [DVD(邦画)] 6点(2007-02-16 00:44:56) |
3. 雨月物語
美しい映画だと思う。欲望にのまれて本当に大切なものを見失ってしまう人々がはかない。田中絹代さん演じる宮木の妻として母としての暖かさに感動。自然と映画の世界観に引き込まれた。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-31 20:58:43) |
4. ぼくの伯父さんの休暇
クスリと笑った箇所は数ヶ所だけ。ギャグが寒いのなんのって・・・。あのおっさんはいったい何がしたかったんだ??ただし、人の温かさやフランスの田舎のバカンスの雰囲気は悪くない。コメディとしてもう少し自分のツボにヒットすれば良かったんだが・・・・。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-01-25 01:01:39) |
5. ローマの休日
ローマの街並みとともにお洒落な雰囲気の漂う映画ですね。つかのまの二人のデートは本当にローマに来たかのような錯覚を与える。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-21 10:42:51) |
6. ふしぎの国のアリス(1951)
子供の時には、穴にアリスがもぐっていくシーンにわくわくさせられた。途中で喰われた牡蠣の子供たちがかわいそうだった。 [ビデオ(吹替)] 6点(2007-01-12 21:42:01) |
7. 十二人の怒れる男(1957)
法学部の授業で観た。陪審員制が導入されるといかに大変かを感じさせてくれる映画でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-07 12:26:46)(良:1票) |
8. 大地のうた
死というものが常に隣り合わせにある社会だからこそこういう映画が撮れるのだと思う。おばあさんが植物に水をやるシーン、大蛇が空き家を這い回るシーンなど印象的なシーンが多い。また、一家も貧しいながらもいたわりや愛情が感じられて微笑ましかった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-07 00:08:35) |
9. あこがれ (1958)
さらっと流れていく空気のような映画だった。それが心地よくもあり、退屈でもある。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-04 22:22:05) |
10. 七人の侍
この映画は昭和20年代に作られたからこそ意味がある映画だと思う。映像には迫力があり、現在でも通用するレベルである。娯楽映画としてなかなか面白かった。しかしそれを超える衝撃はなかった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-01-01 19:19:25) |
11. 道(1954)
《ネタバレ》 ジェルソミーナもキ印もかわいそうだった。ザンパノはジェルソミーナを捨てるときに初めて人間らしい優しさも見せるけど・・・。サンパノはジェルソミーナが自分にとっていかに大切な存在だったか気づくのが遅すぎると思う。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-12-31 11:06:23) |
12. 鉄道員(1956)
《ネタバレ》 心温まる映画ですね。最後お父さんが亡くなった後、子供を送り出すときのお母さんの疲れたような表情が切なかった。お父さんが自殺を図った青年を不注意でひき殺してしまったときその責任が飲酒運転に向かなかったのは、まだ飲酒を規制する政策罰が法定されていなかったからだろうか?今なら大問題になってると思うが・・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-31 10:13:56) |
13. 大人は判ってくれない
ほとんど仕事でいないお父さんとお母さんと珍しく一緒にドライブしたときのアントワーヌの嬉しそうな表情が印象的だった。自分に愛情や関心が向けられていると少しでも感じることができたらアントワーヌはあそこまでいかなかったのかも知れない。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-12-28 23:19:30) |
14. 禁じられた遊び(1952)
大人たちの戦争と二人の子供の十字架遊び、一体どちらが重い罪なのだろうか?戦争のほうがよほど残酷ではないかということが問いかけられている。淡々としてはいるが、両親が射殺されるシーンなど印象的なシーンも多く、子供たちが犬を弔うために他の虫を殺すシーンなどはショッキングでもある。以前従妹がこの映画に興味もって聞いてきたが、あらすじの説明に苦慮した。十字架遊びはキワモノにしか映らないらしい・・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-28 22:57:50) |
15. 勝手にしやがれ
映像がぶつ切りだったり、ゲリラ的な撮影だったりと何かとインパクトが大きかった。しかし何と言っても単語と映像を並べ連ねただけの予告篇がもっとも衝撃的だった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-12-26 11:02:11) |
16. 雨に唄えば
《ネタバレ》 オコナーの踊りが素晴らしかった。最後のほうのやたら長いミュージカルシーンはだれるのでいらない。カラー映画であることを最大限アピールしたかったのだろうか? [DVD(字幕)] 6点(2006-12-25 10:27:32) |
17. 汚れなき悪戯
《ネタバレ》 感動した。マルセリーノの歌は名曲だと思う。キリスト教の価値観からすると、あの最後はハッピーエンドだったのかが気になった。お坊さんたちが精一杯マルセリーノに愛情を注いできただけにラストは悲しかった。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-25 09:16:13) |