1. 雨に唄えば
幼いころ一度観たのですが、一緒に観ていた母に「なんでこの人一人で踊ってんの?」ときき、「なんでだろうねぇ」と答えられてからこの映画は敬遠していました。ミュージカルの意味がわからなかったからです。それから10年以上たち、いざ観てみると、確かに歌とダンスのシーンは見ている私たちのほうもテンションが上がり、なんだか楽しくなってくるのですが、「いつまで続くんだろ…」という思いも少なからずありました。この作品を見終わった後もミュージカル映画の良さはあまりわかりませんが、物語の根底には喜劇があり、それだけでも楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-27 18:22:44) |
2. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 確かに1時間半がすごく短く感じます。12人ひとりひとりの社会的背景や性格のズレが見事に描かれていて、それが討論の熱気へとつながる。最初はきれいだったそれぞれのワイシャツの胸や脇が汗でにじんできているところなんかとてもリアルでした。余談ですが、日本も近々裁判員制度が変わりますね。ひょっとしたら自分もこういった「人を裁く」立場になるかもしれません。もし自分がこの12人の中の一人だったら、この12人の中のどの人物に近いか考えてしまいました。時期的にも、非常に良い時期に鑑賞したと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2007-02-27 17:57:47) |
3. 七人の侍
勇者・戦士・魔法使い・僧侶・武道家・エルフ・賢者の7人で冒険に出るという洋モノの話しはどこにでも転がっているように思えますが、そこに“武士道精神”が加わるとこのような素晴らしい作品になるんだなと、つくづく感じました。最高です。 [DVD(邦画)] 10点(2007-02-23 21:05:17) |
4. 禁じられた遊び(1952)
どなたかレビューしてましたが、この作品のテーマのひとつである「死」とポーレットとはまったく対極なものなんですよね。だから鑑賞中よりも見終わった後のほうがこの映画について考えさせられる。あと音楽。テーマ音楽まで予算が回らなくなって、仕方なくナルシソ・イエペスにギター一本持たせて演奏したものがこの音楽。という話を聞いたときには驚きました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-14 23:35:24) |
5. ライムライト
《ネタバレ》 まず、チャップリンの普通のオッサン具合に驚きました。「誰がチャップリンなんだ??」って、始まって15分くらい不思議でした。 前半はダラダラとした印象で物語が進んでいきますが、やはりチャップリン、後半部分、特にラストシーンは良かったです。バスター・キートンが出てたのも驚きでしたし、なにより無声。バイオリン演奏の余韻がエンドロールまで続きました。そしてサクラではないあの歓声の余韻に浸りながら最後を迎える…。近い将来の自分自身を演じたようなメッセージが伝わってきました。 ただ、私はやっぱり無声映画が好きですけど。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-17 18:35:31) |