1. 山猫
高級料理店に行って スープを頼んだら、味が薄かった感じ。まあ繊細な味を楽しめってことなんでしょうけど、私みたいな馬鹿舌には理解できませんでした。 何事も起こらない長回しが多すぎて「それ削れば半分に出来るだろ」とか思っちゃいます。まあ制作当時とは時間の流れ方も違うと思いますが。 クラウディア・カルディナーレはどこかで見た気がしましたが、「ウエスタン」に出てましたね。目ヂカラが凄い。 ああ、「ベニスに死す」の監督さんだったか・・・一番キライな映画のひとつだったわ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-14 18:05:01) |
2. リバティ・バランスを射った男
最初に後日談を持ってくると、ああこの人 生き残るんだって分かっちゃうから、この見せ方はどうなんだろうって思う。普通に、本編→後日談 って流れで良かったような。時系列をいじること そのものが面白いと勘違いしちゃって、逆効果になってるパターンのように思う。 「圧倒的な暴力の前に、法や政治は意味を成すのか」ってテーマは、特にアメリカでは大事だろうから この映画の評価が高いのも うなづける。 ヴェラ・マイルズって女優さんの美貌にはクラっときたけど、「サイコ」にも出てたんですね。他にそこまで出演作が多くないのが不思議なぐらいの美人。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-29 14:40:52) |
3. 暗くなるまで待って
非常に良くできた脚本。場面の変更が少なく、予算がかさんだのは役者のギャラぐらいではないだろうか。 制作当時に観ていたら10点満点だと思うけど、もっと手に汗握る映画を観てしまっているせいで、今観ると8点ぐらいにおさまるかな。それでも複数回の視聴に耐える名画に入ると思う。 タイトルはラブロマンス風にも聞こえるので、サスペンスだと予測しにくい面もあるかも。それを狙ったってことはないだろうが。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-03 17:19:51) |
4. 東京オリンピック
当時は中継があって、競技そのものに興味がある人は そちらを観ていたんだから、映画では別の撮り方をしなければ ならないのは分かる。でも これはあまりに芸術的に撮ることに寄り過ぎていて、時に面白みを損なっていると思う。 スポーツは それそのものが芸術であり、加工の必要は余りないと思う自分にとっては合わない内容だった。歴史的な知識を得られることだけが収穫。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-24 21:30:51) |
5. バニー・レークは行方不明
出てくる登場人物全員が怪しいっていうか、言動がおかしい。謎解きをするって感じではなく、一体何がテーマになっているのか分からなくて 霧の中にいるような心境になる。 結末は今となっては それほど珍しいものでもなかったが、この物語展開は当時は斬新だったのかも知れない。色々後世の映画にも影響を与えていそう。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-12 08:54:03) |
6. 飢餓海峡
まあ長いとは思うけれど、ちゃんと最後まで観ていられるクオリティ。 恵まれない人々を描く水上文学は好きなので、きちんとした映画を作って頂いて感謝である。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-29 16:39:17) |
7. 緋牡丹博徒
《ネタバレ》 女博徒が主人公という、なかなかお目にかかれない内容。藤純子さんが熱演。 主人公がバッタバッタと敵をなぎ倒すって訳でもないのも良い感じ。 阿佐田哲也の小説でしか知らない手ホンビキを、映像で始めてみました。個人的にはもっとバクチの場面が見たかった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-28 22:57:50) |
8. 群盗荒野を裂く
これ書くまで、イタリア映画と知らなかった。 かなり殺伐とした状況の中、メキシコ人にも矜持はある といったところがテーマか。それにしても、未だにマフィアが幅をきかせていて、治安がなかなか良くならないとは何とも。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-27 09:57:38) |
9. テキサスの五人の仲間
個人的にギャンブルものが好きっていうのもあるけど、存分に楽しめました。 二重構造になっているのも爽快で、後味が良い。演技も素晴らしく、本の魅力がきちんと表現されている。後のギャンブル映画にいい影響を与えただろうなあという名作。 でも青天井ルールは、一番の金持ちが絶対勝つからルールとして破綻してるなあとは思う。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-05-19 15:08:17) |
10. バファロー大隊
《ネタバレ》 主題が「肌の色で罪を決めてはいけない」という正義なので、好意的には見たくなってはしまう。 でも最初から その流れは読めてしまって、ハラハラ感が無い。ラトレッジ軍曹の悲壮感は好演されているが、脚本的にあまり生かされていないように思う。 とはいえ、この内容を快く思わない白人もまだ沢山いたアメリカ社会で、作品を世に出した功績から考えて、6点以下は付けにくい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-26 22:03:04) |
11. ウエスタン
何かストーリーは説明不足で、イマイチ話が見えないままに進んでいく。でも雰囲気はアリアリで、入り込める。 出てくる役者も、演技というより「存在感」で魅せるという感じ。 で、決定的なのはブロンソン。バカボンのパパみたいな風貌なのに、カッコイイのは不思議。というかズルい。あんなオーラどうやって身に着けるんだろう。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-14 08:30:02) |
12. 突撃隊
《ネタバレ》 戦士としては優秀だけど、上官に逆らって失敗する。でもその責任を取るかのように、命をかけて突撃し、トーチカを攻略する。 原題は「地獄を通り抜けたものが英雄である」なのか、「英雄とは呼ばれても、所詮は人殺しであり 地獄が待っている」なのか含蓄がある題だが、邦題は・・・ 最後の突撃シーンを除いては、舞台で再現できちゃいそうな低予算ぐあいですが、ちゃんと最後まで観られますね。 [試写会(字幕)] 7点(2019-04-22 09:44:05) |
13. つむじ風
《ネタバレ》 当たり屋、ゆすり、詐欺。口八丁手八丁で、金のあるところからも 無いところからさえ騙し取る。最後は女さえ盗んでしまう。こう書くと、怖い犯罪ものかと思うが 渥美清主演ということで、馬鹿馬鹿しくて脱力するような内容になってます。 展開が早く、停滞するようなところが無いので あっという間に感じます。渥美さん以外のキャストも好演で、足を引っ張っているような役者さんは見当たりません。怖くない、かわいい、加賀まりこさんが見どころかな。 [地上波(邦画)] 7点(2019-03-28 23:26:57) |
14. 人生劇場(1964)
尾崎士郎の自伝的小説の映画化。高橋英樹が20歳の頃の初々しい演技が見られます。松原智恵子は登場シーンが少ないので、目当てで見るとがっかりかも。 出身地での父とのエピソードなどは楽しめますが、早稲田大学での学生運動のあたりはちょっとダレる。 古い割に映像は綺麗に感じましたが、声が聞き取りにくい部分がありました。 高橋英樹のファン以外にはちょっと勧めにくい作品。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-01-13 14:50:00) |
15. 何がジェーンに起ったか?
《ネタバレ》 ベティ・デイヴィスの怪演で、長い映画もすんなり見られました。 ジェーンは自分が姉を轢いていないことに 実は薄々気づいていたのかも、とも思いました。でないと、あそこまで姉に残酷な仕打ちをするのが道理に合わないような。 事故を自分のせいにした姉に対する復讐、そして自発的な告白を求めるための行動だったと考えると、納得しやすいかなと。そしてラストで姉がやっと自白したことで、心が晴れ あのダンスに結び付く。あの性格なら気づいた時点で 姉に言うだろうという見方もあるけど、ネチネチやる方を選んだのかも。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-19 16:19:48)(良:1票) |
16. 太陽はひとりぼっち
流れている現代音楽?に象徴されるように、説明を省いた前衛的な映画を目指して作ったのだろうと思う。絵画で言えば抽象画、文学で言えば詩。でも映画というジャンルでやるのは、かなり難易度が高いと思える。 思わせぶりな描写が脈絡なく現れては、回収されずに流れていく。私には、監督のオナニーを見せ続けられているようで不快。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-10-31 11:20:31) |
17. 冒険者たち(1967)
《ネタバレ》 主人公がギャンブル好きの破茶滅茶なので、ある程度脚本も行き当たりばったり的で合ってるかも。 でもレティシアがマヌーじゃなくてローランを選んだ理由がよく描かれてないのと、財宝かっさらおうとしてる側が何故自分たちで引き上げないのか意味不明ってのが気になりました。 あの島は軍艦島を連想させますね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-05 14:38:45) |
18. 影なき狙撃者
《ネタバレ》 他の方も書いているけど、分かりにくい。好意的に見れば、「何が起こっているか分からない洗脳状態を表現」とか「説明しないことでサスペンス感を出す」とか言えるかも知れないけど、私には単に監督の説明能力不足だと感じられた。 「トランプ52枚出して洗脳を解く」とか「拘束しないで、狙撃者の電話を待つ」とか、ツッコミ待ちなのか? と思えるほど、粗い脚本。 こんなに分かりにくいのに、最後のオチだけは読めてしまった。しかも「直前まで無意味に大統領候補の頭を狙う」というミスリードのご都合主義。 内容の問題なので、「古いから」という言い訳はあまり通じないと思う。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-06-08 08:32:10) |
19. 袋小路(1965)
シュールと言うか不条理と言うか、何でそうなるの?というツッコミが解決されないのを楽しむという作品なんでしょう。何でも理解したいと考えたり、意味を求めたりする人には合わない映画だと思います。 フランソワーズ・ドルレアックって往年の美女って感じでイケてますねえ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-09 19:07:23) |
20. 新・座頭市物語
第一作を見てしまうと、後続作品を見たときの感慨が薄れてしまいますね。そこが「男はつらいよ」と違うところでしょうか。。。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-05 15:52:32) |