1. ドクター・モローの島
《ネタバレ》 ジュラシックパークの元ネタみたいな・・ ラストの動物と、半人間の闘いがすごい。 死者が出ちゃうよ~ 面白い映画のためなら、こんな危険なアクションもする、ってことでしょうか(汗) 最後、主人公の男性は、注射の効果が切れて、人間に戻ったって解釈で良いのかな? [DVD(邦画)] 7点(2024-12-13 00:54:58) |
2. トラ・トラ・トラ!
《ネタバレ》 いや~、金かかってるねぇ。 最近のCGになれた映画鑑賞眼には、新鮮にうつる。 とにかく、実写レベルの撮影には、説得力がある。 特にゼロ戦のシーンには、これアニメじゃないよなぁ、と凄いものを見てしまった感が残る。 その分、金かかってんだろうけど・・ 黒澤明が、監督する予定だった作品。 しかし、この映画のアメリカのプロデューサー2人が、編集の達人だった。 黒澤さんも編集の達人。 この事実が、黒澤さんのこの映画からの退陣につながるんですね~ アメリカと日本のガチンコバトル。 めったに観れない内容の映画だった。 [DVD(字幕)] 7点(2024-12-06 01:16:05) |
3. 津軽じょんがら節
《ネタバレ》 津軽海峡の荒波と、三味線と、目の見えない女性。 もうこれだけでドラマチックな絵ができる。 瞽女(ごぜ)といえば「はなれ瞽女おりん」も名作です。 是非! ベンベン♪ [DVD(邦画)] 7点(2024-12-04 23:46:11) |
4. 悲愁(1979)
《ネタバレ》 夢の世界、映画の世界に生きる大女優の、巨大な自己愛。 「サンセット大通り」を思い出させます。 ただ、この作品が創られたのは、当時のメーク技術の向上があります。 若い女性すら、老婆に変身させてしまう技術が・・ ビリーワイルダーは、そこから本作を創ることにしたのでしょう。 可愛そうなのは、娘です。 名声よりなにより、若さに勝る宝はないのに・・ 悲しい結末です。 嫌~な気分になります。 [DVD(字幕)] 7点(2024-09-29 17:58:59) |
5. ウディ・ガスリー/わが心のふるさと
《ネタバレ》 不況にあえぐオクラホマ、そしてエデンの園カリフォルニアに向けて旅立つ途中で 出会った貧しい人たち。 彼らは、厳しい境遇の中で人間らしさを持っていた。 それがガスリーの表現のメッセージとなっているようだ。 しかし、彼は教会でボランティアする若い金持ち女性と関係を持つ。 そこから、彼の表現に、矛盾が出てくる。 もがくガスリー。 ラスト貧困層のために歌う歌が、いつしか全米で人気の的となる。 家族にも見放され、彼は幸せだったか・・ しかし映画はとてもいい作品で、飽きさせない展開で、2時間半が、あっという間だった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2024-08-26 14:18:51) |
6. ストレート・タイム
《ネタバレ》 ムショから仮出所で出て、厳しすぎる管理の下、ブチギれて、また犯行に手を染める話。 女性も絡む辺り、「俺たちに明日はない」の昭和版ともいえるが、 何より見どころが、どんどん大胆に犯行に手を染めるダスティンホフマンの演技。 ラスト、少年期からのホフマンの写真が流れるが、再犯行後は顔つきが全く違う。 内気な少年から、まったくの悪まで、ホフマンの演技の幅を感じる。 [ビデオ(字幕)] 7点(2024-08-25 20:18:23) |
7. シャーロック・ホームズの素敵な挑戦
《ネタバレ》 スピルバーグは、この作品観て、インディジョーンズ考えたのかな? 「ヤングシャーロックホームズ」なんて映画も、製作してるくらいだからねぇ。 ホームズが、列車アクションするなんて、新鮮ですよね、今でも。 シャーロッキアンじゃないので、それほど没入はしませんでしたが、面白かったです。 何よりホームズが麻薬中毒というのが面白いし、彼が何故こんな推理人間になったかを フロイト博士が解き明かすなんて、まぁなんて知的なんでしょ! ラストの解明に唸りました。 なるほどこれじゃぁ許せんよなぁ!モリアーティ教授! どっちかというと、80年代の娯楽映画ブームの前だから、 ニューシネマのジャンルに入るみたいですが、充分そのブームの下地が 創られてたんですねぇ。 隠れた名作と思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2024-08-19 00:10:17) |
8. ノスフェラトゥ(1978)
《ネタバレ》 映像美のなか、おなじみのドラキュラの話が展開する。 ヘルツォークらしく、川と船も忘れない。 見事なドラキュラストーリー!名作! [DVD(字幕)] 7点(2024-05-23 00:35:17) |
9. 曽根崎心中(1978)
《ネタバレ》 江戸時代。 お侍は男の意地で腹を切る、そんな時代。 忠臣蔵の元になった、赤穂藩の事件があったのもこの頃。 そんな中、女は、女の意地で恋のために心中して、何が悪い・・ そんなお初の心の叫びは、 今、徳兵衛とお初は時代を超えて結ばれた。 どうか、あの世で幸せになってほしい・・ [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-08 01:18:37) |
10. ラスト・アメリカン・ヒーロー
《ネタバレ》 ニューシネマの佳作。 コロシアム風のカーアクションは、アメリカならでは・・ そして、そこで名を鳴らして、カーレースへと乗り出す主人公。 苦い女性との思い出は、いかにもバッドエンドなニューシネマ。 実話と知って、驚き。 ジェフブリッジスの若い頃が堪能できる。 [DVD(字幕)] 7点(2024-04-18 00:02:30) |
11. ギャンブラー
《ネタバレ》 アルトマンの映画鑑賞にはコツがある。 群像劇の名手なので、サイドエピソードも主役級のドラマ性があるのだ。 だから、メインストーリーが曇りがちである。 だが、本作、群像劇ではなかった。 ギャンブラーなどと言うタイトルなので、マックィーンの「華麗なる賭け」のような内容と思いがちだが、 経営の話だった。 明治頃のアメリカの経営話は、怖いねぇ・・汗 暴力でケリをつけるお国柄だったんだね。 日本のヤクザ映画みたいなことを企業がやってたら、そりゃ、ビビりますって。 ラストは、ニューシネマらしい締めだった。 [DVD(字幕)] 7点(2024-04-10 01:19:53) |
12. 八甲田山
《ネタバレ》 橋本忍脚本にアクションを加えたらどうなるか? もうそれだけで、一見の価値がある。 見事なリーダー論になってる。 二つの隊が、雪の中の行進をする。 それぞれの隊のリーダーの在り方で命運が変わる、と言ってもいいくらいの違いがある。 吹雪の中、あと2キロの目的地に行くか行かないか、土地に詳しい案内を頼むか頼まないか・・等々 中盤、北大路欣也の部隊が全滅したあと、高倉健の部隊が進むかどうか、 軍本部は中止させたいが、連絡方法がない、というとこは、もっと見せ場にできたと思う。 ラスト、生き残った部隊が、日露戦争で全滅したという説明書きが出て、鑑賞後、凹んだ。 (実話ですよね。簡単にコメント言えない) 木村大作の撮影が見事!さすが日本を代表するカメラスタッフ! [DVD(邦画)] 7点(2024-04-07 21:10:13)(良:1票) |
13. コールガール(1971)
《ネタバレ》 名作として有名な作品。 当時、コールガールの心情を的確に捉えた映画が少なかったからだろうか・・ ジェーンフォンダのアップが多い。 アメリカ人女性の顔のつくりが分かる。 漫画家大友克洋の女性は、この映画のジェーンではなかったか・・ 彼の漫画を思い出した。 [ビデオ(字幕)] 7点(2024-04-05 21:47:32) |
14. 天国の日々
《ネタバレ》 テレンスマリックは、静かな口調で、きれいな映像で語る。 野心のために、(素直になれないために?)、自分の彼女を金持ちの嫁にやる。 そこから、「天国」の日々が始まる。 もう汗を流して働かなくていい、そんな「天国」。 日本では、明治から大正に代わる頃のお話。 西部劇の世界が終り、アメリカンドリームを実現せんとする若者たち。 だが、人間も甘くないし、自然も甘くない・・(イナゴの大発生を描いたアメリカ映画って、他にある?) [ビデオ(字幕)] 7点(2024-04-01 15:41:20) |
15. 新・座頭市 破れ!唐人剣
《ネタバレ》 異国の唐人の剣の使い手との友情と、 言葉が通じぬゆえの勘違いから来る決闘。 座頭市シリーズは、気持ちが通じていたり、愛し合っている相手と、 止むに止まれぬ果し合いが見せ場。 同時期の任侠物がドンドン進化して、 内容がてんこ盛りになってきてるのに、呼応するかのように、 本作も詰め込み過ぎの時代劇。 唐人の修行を共にした僧の裏切りとか 役人を斬らざるを得なかった原因の子供とか、てんこ盛りである。 モンスター座頭市をいかにワンパターンに見せぬ 工夫が座頭市シリーズのツボである。 [DVD(邦画)] 7点(2024-03-03 23:19:40) |
16. 惑星ソラリス
《ネタバレ》 タルコフスキーは、歳とって観ると、いいんだなぁ・・(しみじみ) この映画を観て、手塚先生は、火の鳥のSF版の構想練ったんじゃないかなぁと思える。 頭脳を持った惑星っていうのがいい。 宇宙船のクルーのイメージを物体化するという惑星。 個々の抱くイメージのお客がくる。 果たして、主人公には死別した奥さんが現れる。 このお客との接し方が、惑星との対話になるんだね。 で、ラスト、この惑星が、地球人をどう受け入れたかが分かる。 いいよね~ [DVD(字幕)] 8点(2024-02-18 19:46:57)(良:1票) |
17. 鏡
《ネタバレ》 祖国ロシアから、なかなか受け入れられないタルコフスキーには、 自ずと国家と対峙する自分が映画の中に滲み出てくるのだろう。 「ノスタルジア」のラストの、周りは建物で覆われてたとこなんか、特にそう感じる。 ここでは、話は理解できなかったが、タルコフスキーに対峙する 祖国や家族が、自ずと、にじみ描かれているようだ。 それが「鏡」なのかどうかは、ロシアを勉強しないと、 分かりづらいのではないか? [DVD(字幕)] 7点(2023-11-24 22:25:35) |
18. ストーカー(1979)
《ネタバレ》 素晴らしい! 光、影、霧、ロシア人の顔のアップ、哲学的な台詞そして、とりわけ、水の描写。 映像詩人タルコフスキーの傑作である。 (実際、昔、ロシアあたりに隕石、落ちたよね?有名な話だと思うけど・・) ゾーンは、悟りを開いた者のたどりつける場所のようだ。 こういうテーマで描くって、作家の野心の極みだよね。 そういう映画が、民主主義の映画から出てこないで、ロシアから出てきたのが、興味深い! あの超名作「2001年」より言ってることが明確であるし、思わせぶりじゃない。 唸るのは、哀しい現実を歌った弟がゾーンに殺され、探しに行った兄が 弟の死を知り、絶望の変わりに、お金持ちになり、自殺してること。 寒いロシアでは、物質文明の楽しみより、人生についてグダグダ語って、酔い潰れちゃう文化なんだろうね。 「崇高な思い」を持って、欲にまみれず、生き抜いたが、死ぬ前にこれで良かったのか、とか言ってるような映画。 深い! [DVD(字幕)] 10点(2023-11-23 23:00:36) |
19. ソルジャー・ブルー
《ネタバレ》 こういう時代に、この映画を観る。 ソルジャーブルーと言えば、竹宮恵子の漫画「地球へ」を思い出す。 が、本作は甘くない。 が、だからアメリカ人は、と言ってしまうのも危険である。 本作の位置づけは、ニューシネマである。 ベトナム反戦の意識が高まり、起きたアメリカ映画の傾向のことである。 本作もベトナム戦争後期に創られた映画である。 直接言うのはお上の怒りに触れるので、ベトナム人をインディアンに置き換えて、映画のラストが描かれる。 江戸の戯作家が、お上に観られると怖いので、当時の政治を批判するのに、平家物語など軍記ものを書くように、 作家の反骨精神の手法として、昔からある。 冒頭、この映画は残酷だと言っておきながら、映画の最初から4分の3は、男と女の逃避行である。 ラブシーンまである。 一転、ラストはサンドクリークでのシャイアン族の大虐殺を描く。 どの国民が、というより、戦争は狂気の沙汰なのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2023-08-12 00:17:22) |
20. 柳生一族の陰謀
《ネタバレ》 いやぁ面白かった! それにしても、このラストは・・・(笑) 二度と使えない手のラスト。 むっちゃくっちゃ孤独な人、柳生宗矩。 自分のルーツ的な人たちまで抹殺することになってしまう。 でも根来衆と柳生一族の関係は定かではないらしい(ネット情報ですけど・・) イカス設定に痺れる。 お国と忠長の恋愛関係とか、 柳生の新陰流に対し、神影流の小笠原玄信斎を忠長の師範役にもってくるとことか・・ でも雪之丞はどこにいった? [ビデオ(邦画)] 8点(2023-08-06 02:49:39) |