1. 現金に体を張れ
《ネタバレ》 スリリングな展開で、一時も目を離せませんでした。わりと基本に忠実な感じに作られた映画なので、キューブリック監督作品ということを意識せずに観た方がいいですね。素直に面白いです。ただ、時間軸の使い方やラストシーンの現金が舞うところは、やっぱりキューブリック色が出ている感じがしました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-15 05:07:57) |
2. ローマの休日
全てが神がかっているように感じる作品です。俳優陣は言うまでも無く、あの白黒映像やローマの街並み、ベスパ、カメラのフラッシュに至るまで全てが上手く融合して一つの奇跡が起こったような…そんな素晴らしい映画だと思います。何度観ても同じように感動できる名作。ただ、吹き替え版はオードリーの声がおばさんっぽくて、わざとらしい感じがして好きじゃ有りません(笑)。 [DVD(字幕)] 10点(2008-05-15 04:23:10)(良:1票) |
3. 生きる
《ネタバレ》 つい先日、食わず嫌いだった「七人の侍」に感動して以来、黒澤作品に興味を持ちました。日本にはこんなに素晴らしい映画が有ったのですね…最近の映画には少し食傷気味だったので逆に新鮮な気持ちです。そして、こんなに泣いたのはは久しぶりです。もちろん単なるお涙頂戴ではなく、胸にずしりと重いものを感じる作品でした。生きるって何?死ぬって何?本当に考えさせられました。そして役所を辞めた女性の「何かつくってみたら」の言葉に対し、突拍子も無い夢を追うのではなくて、いつも勤めていた役所で出来ることを見出したところが素晴らしいと感じました。日常にも見方を変えれば必ず自分の力を発揮できることがあるんだと。そんな渡辺さんの勇姿を観たのに、きっと私もあの役所の人達と変わらない明日…日常の過ごし方をすると思います。でもこの先勇気が必要になった時や岐路に立たされた時には必ず渡辺さんを思い出し、自分を奮い立たせようと思います。渡辺さん、ありがとう! [DVD(邦画)] 10点(2008-03-12 19:34:19)(良:1票) |
4. 七人の侍
《ネタバレ》 とても有名な作品なのでいつか観たいと思っていました。でも、イメージ的には単なるチャンバラ映画で、日本好きな外国人や一部の時代劇ファンが喜ぶような内容なんだろうなぁと思っていたので(根拠の無い偏見ですが)、ガッカリするのが嫌で食わず嫌いになっていたのも事実です。そこで、最初の10分は我慢して観ようと覚悟して借りたのですが、我慢どころか10分経過した事も忘れて引き込まれてしまいました(笑)。侍達のカッコ良さ然り、物語のテンポ然り、夢中で見入ってしまいました。菊千代の死では思いがけず号泣してしまいました;まさかここで10点付ける事になるとは…逆に裏切られました。侍達だけではなくお百姓さんたちの強さ、また内情も垣間見え、奥行きのある描写で見応えがありました。男性や一部のファンだけではなく性別や年齢問わず楽しめる映画だと思います。食わず嫌いは損をしますね(;^_^A [ビデオ(邦画)] 10点(2008-03-10 09:30:24)(良:1票) |
5. 北北西に進路を取れ
《ネタバレ》 内容自体はそこまで奇抜とは行きませんでしたが、途中の展開はなかなか魅せてくれました。農薬散布飛行機のシーンやラストの崖などはユーモラスで大爆笑してしまいました(笑)。本当はとても緊迫したシーンのはずですが「んな、ばかな!」と突っ込ませてくれるあたりがむしろ好きでした。最近の映画は話に矛盾が無くしっかりと作りこまれていてリアリティが有りますが、その弊害としてどうも愛嬌が無くなっている気がして^^;現代映画に食傷気味の時には、こんな映画を鑑賞するのもアリだと思いました。おまけ:最初ほうのシーンでバスに乗れずぶつかる人がヒッチコックでした。ヒッチコックは自分の作品にこうやってちょくちょく出てくるところがかわいいですねw [DVD(字幕)] 6点(2008-01-30 07:47:43) |
6. 十二人の怒れる男(1957)
大学時代にゼミで教材として鑑賞しました。ここまでの低予算で、単なる人の会話だけで、こんなに人をのめり込ませることができるのですね。人が人を裁くというテーマを前に人はどう考え、行動するのか。深く考えさせられた作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-02 22:58:06) |