3. 怪談(2007)
《ネタバレ》 「リング」のような謎解きなどありません。あるのは因果応報や祟りといった 日本人が昔から恐怖の根幹としてきたどろどろ的なものです。 チョコバー貪るおでぶや乳繰り合う金髪男女をチェーンソーや斧でぶった切る 殺人鬼の恐怖しか知らず「リング」で新しい恐怖に触れた西洋の人に中田監督 の今作は和の様式美で武装し海外五十ヶ国にどろどろと出撃です。 日本人にとってはオーソドックスすぎる展開も計算済みのことでしょう。でも どこかに貞子の眼のようなインパクトが欲しかった。 真央ちゃんなんか化けてもかわいいから、自分にとり付いて下さいとこちらか らお願いしそうな気になります。 無口な赤ちゃんをもう少し不気味にすれば恐怖が増したかも。 それにしても主人公、色男に生まれたばかりにとんだ災難でした。黒木瞳さん の嫉妬で何十人も死ぬことになり、これらの人々はあの世で黒木さんに文句の ひとつも言うんだろうか? 奇をてらわない恐怖映画として好感が持てる作品でした。 [映画館(邦画)] 7点(2007-08-12 23:55:50) |