1. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 前半はスペクタクルシーンが多く、観ていてもどうという事はなかったが、中、後半から気になる点が多くなった。火山灰:アップでもロングでもパーティクルの大きさは同じなのは変。AfterEffectsの後合成で仕方ないのだろうがアップでは大きくロングでは小さいのが普通だと思った。またいつも同じ速度で舞っていて変。対流があったほうがリアリティがあった(手ではらうとフワッという動きをするとか)。小野寺に安部が寝てる間に置いてきぼりをくらうシーン:安部が自然に起きるのではなく微震でハッと起きるほうが良かった。また置手紙も偶然見つけるのではなく、安部の胸の上とかに置かれていて、起きる時に気付くほうが良かった。子供がリアカーに乗せられて地盤沈下で救出劇があるシーン:子供は直前に「歩く」と言って歩いていて、ガードレールに触ると「熱ッ」という演技があって、次の瞬間地盤沈下があってリアカーがバラバラになって落下するほうがハッタリがあって良かった。港に集まった避難民に津波が襲い掛かるシーン;いきなり津波が来るのではなく、ズシンッと一回地震があって、群集がざわつく間に津波がやってくるほうがメリハリがあって良かった。結城が潜水艇で最後を迎えるシーン:最後は停電して艇内が真っ暗になり、ガラスが割れる音がするとか、漫然と同じシーンでは飽きてしまう。小野寺がわだつみ2000で水没した部屋をのぞくシーン:構造材の梁や桁が太くミニチュアまるだしなので、実在の什器備品を採寸して製作、リアリテイを出して欲しい。小野寺がわだつみ2000で潜航するシーン:潜航艇のライトが上を向いているがこれは下向きの間違いではないか?最後のN2爆弾が次々と爆発するシーン:爆発のテンポが実際の巨大爆発に比べて速すぎる。映画のテンポを考慮したのだと思うが、ここはじっくり描くべきではないか?また爆発の核が底辺部と最上部の2つというのもおかしいのでは?富士山が爆発しない件:爆発しそうな富士山を頂上と旧火口からの噴煙で表現、沈静化した富士山を旧火口からの淡い噴煙で表現とか強弱をつけて表現して欲しい。映画のように山全体が溶け出す表現だと逆に爆発しないのは変。あと全体的に言えるのだが、バストショットと全身像のショットしかない映像が多く飽きてしまう。 [地上波(邦画)] 5点(2008-04-17 16:51:02) |