1. 霊幻少林拳
《ネタバレ》 全く期待せずに見ましたが結構面白かったです。特典のインタビューや制作年を見ると、この作品がキョンシー映画の元祖と言ってもいいでしょう。作品としての完成度はもちろん、名作『霊幻道士』には遠く及びません。この映画の主役であるキョンシー拳などは見ていて恥ずかしいし、不気味さ、クンフー、法術なども物足りない。さらに最後の戦いの舞台は完全にスタジオで、空に継ぎ目が見えている始末。色んな要素が足りておらず、全体的にチープさが漂っています。ですがコメディの部分はよく出来ています。特に女とハゲと、騒動の時に控えめに流れるBGMは最高です。ハゲの小走りは大爆笑。キョンシー好きとしてはもっとキョンシー自体の活躍(?)が見たかったけど、のちに多くのキョンシー映画が模倣したであろう小ネタやアイデアなどは満載です。拒絶しがちな邦題だしラムチェンインも出てませんが、昔キョンシーにハマった人や『霊幻道士』ファンなら見て損はないと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-30 19:46:20) |
2. スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー
71年に『小さな恋のメロディ』と同時公開。当時は『純愛日記』というタイトルで20分のカット版だったらしいです。少年・少女の恋話と思って見ましたが、それだけに主眼を置いているわけではなさそうです。ですが、その他の部分がわかりにくく、かつ面白くない。二人の恋話はそれなりに楽しめましたが、全体としては中途半端な作りで消化不良。女の子のエロさが妙に目立つ作品でした。思春期の少年にあんな姿見せちゃ反則です。 [DVD(字幕)] 4点(2009-04-03 22:51:38) |
3. 愛のコリーダ
《ネタバレ》 実際に起きた猟奇事件の中で阿部定は津山事件の都井睦雄と並び最も有名ですね。ネットなどでも事件の内容、彼女や吉蔵の写真など見る事が出来ます。文章だけでも生々しいこの事件をどう映像で表現してくれる(た)のか期待して見ましたが、結果はがっかりなものでした。こういったセンセーショナルな事件の映像化は、思いきった性描写だけではなく、その裏に何があったか、こういう思いがあったのではないか、いや、こうではないかという内面を描いてこそ挑戦と言えます。しかしこの作品が表現出来ているのは事件の上っ面だけです。彼女は淫乱で自分の性欲を満足させてくれる絶倫男に惹かれた。そしてより深い快楽を求めた結果、事は起こった。こんな事は事件を文章で読めばわかる事。彼女の生い立ちや先天的ニンフォマニアだった事、そんな彼女がなぜ吉蔵だけに惹かれたか、大宮五郎はどういう存在だったのか。こういうものを中心に彼女の内面を描いて欲しかった。結局大半を性描写に費やしたこの作品は、実在事件の名を借りたポルノでしかありません。 [インターネット(字幕)] 2点(2009-03-13 18:33:06) |
4. 悪魔の赤ちゃん
古いホラーらしく大真面目な作り。付き合って大真面目に見たせいかえらく疲れました。特に感想と言えるものはないけど、ひとつだけ。この世に生まれてきた以上、名前ぐらいは付けてあげたかった。 [インターネット(字幕)] 3点(2009-03-12 19:56:27)(良:1票) |
5. 恋する男と彼の彼女
ラッセ監督の劇場映画デビュー作。主人公は新聞配達で生計を立てるスーパー臆病男ラッセ。病気が怖くてたまらないのに、煙草や酒はやめられない。言動は立派だが行動が伴わない。失敗、傷つくのが怖くてたまらない。そんな彼とある女性とのロマンスを中心に描かれてますが、”あまり変わってないけど1歩ぐらいは進んだかも”というラッセお得意の普遍的テーマも含んでいます。ABBAや一風変わった(ボイパかな)音楽が、どこかCM的で見やすい感じになっています。若い人や、なかなか前に進めない人なんかが見ると、共感出来ると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-28 10:57:55) |
6. ナイトビジター
『エクソシスト』のメリン神父で有名なマックスファンシドーが主演。刑務所に収監されている男が、自分を嵌めた人達に完全犯罪で復讐しようとする姿を描いた話。セリフなど最低限のもので派手さもあまりないけど、脱獄や犯行の様子などは結構ドキドキします。殺害シーンを直接写さなかった事が最後まで緊張感を持続出来た要因でしょう。脱獄のシーンは今では考えられない程アナログ。自然頼りなど完璧とは程遠いが逆にそれが新鮮だった。不健康そうなシドーの容姿も映画に合っていたと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2009-02-24 19:10:53) |
7. ペーパー・ムーン
《ネタバレ》 全体の構成は主人公モーゼの人生と同じく行き当たりばったりなものだけど、主役二人の絶妙な掛け合いで最後まで自分を引っ張ってくれました。最後の最後まで父親である事を認めないモーゼ。そんなろくでなし男でも娘(かもしれない)への愛情が生まれて、黙っている事で彼なりの愛情表現をしているんだろうなぁ~と、そんな事を考えながら爽快なラストを幸せな気分で見ていた自分でした。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-31 18:38:22) |
8. フレンジー
《ネタバレ》 なんかどーでもいい話だった。間抜けなラスク、警察の無能さ。極めつけは元軍人なのに逃げる事しか考えていない主人公。リーアーメイが見たらぼっこぼこだろうな・・・・う~ん、恐ろしい。 [地上波(吹替)] 3点(2008-11-27 19:43:43) |
9. 恐怖は深く静かに走れ
《ネタバレ》 渋いタイトルですが中身は普通の誘拐サスペンスです。賢い愛犬と共に警察そっちのけで息子を助け出すお話。一緒に探すおじさんがかなりの武闘派で犯人と平気で殴り合ったり、海底洞窟を探すためおもりの石を抱えて素潜りで飛び込むあたりは面白い。息子の心臓疾患や潜水艇など投げっぱなしの要素もあったが、軽快なBGMもあって結構楽しめた。 [インターネット(字幕)] 6点(2008-11-18 19:55:43) |
10. ザ・ベイビー/呪われた密室の恐怖
ホラーというよりサスペンス色が強いです。派手な事も起こらずただ成人がバブバブ言ってて、お約束のお色気サービスもないですが、我慢して最後まで見ればオチを味わえます。授乳シーンは是非入れて欲しかったなぁ(笑)。赤ちゃんプレイという遊戯?が存在するけど、ひょっとしたら教祖的作品なのかも? [インターネット(字幕)] 2点(2008-11-01 11:17:24) |
11. オルカ
《ネタバレ》 普通のパニックものとは違い、感情的な部分がクローズアップされている。ご都合主義も多々あるが、ド迫力のパワーを持つシャチの見せ方がうまく、飽きずに見れる。この映画は人間側よりもシャチ側に加担する人がほとんどだと思う。これは家族愛を感じるからだけど、これに動物愛護なんかが絡むと肉食である人間の言い分は一気に破綻してしまう。なぜサメはダメなのか。復讐を果たしたシャチは何を得たわけでもなく、悲壮感を漂わせながら去っていく。このラストは実に素晴らしいが、作品としてどこまで考えればいいのかがわからず混乱してしまった。暴走するシャチは怖くもあり、悲しくもある。どういうスタンスで見るかによって、大きく感想が変わると思う。ただのパニックものでない事は確か。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-10-27 20:37:24)(良:1票) |
12. チャイナ・シンドローム
《ネタバレ》 ラストの電子レンジのCMが消費者の他人事ぶりを批判しており、単純に原発を責める映画ではない事がよくわかる。最近の食の不安にしてもそうだが、結局はそれを扱う人間の問題なのは明らか。この映画ではマスコミが正義だが、最近はそのマスコミでさえ不祥事を抱えている。情報に左右されず自分の目で真実を見つめる事が、今後ますます重要になっていく。 [地上波(吹替)] 7点(2008-10-26 15:23:24) |
13. イルカの日
《ネタバレ》 どっちもどっちだし、その中に自分も入ってたり・・・相当後味悪かった。というかバツが悪い。ファー、アイムソーリー。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-10-25 23:39:49) |
14. カサンドラ・クロス
《ネタバレ》 世界の車窓から・細菌パニック・マーティンシーンのSASUKEが同時に味わえる傑作。同じ細菌パニックものの「アウトブレイク」より20年も前の作品にも関わらず、こちらの方が遥かに面白い。中途半端な活躍のOJ神父さん、邪魔が入り惜しくもリタイヤとなったマーティンシーン、チープなカサンドラ、損で悲しいバート。何もかも大好きです。 [地上波(吹替)] 9点(2008-10-25 23:33:57) |
15. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 好きになるのは決まって隣の家の子だったり、隣の席の子だったり。視野の狭かった懐かしき子供時代。子供にとって何より大事なのは一緒にいること、ただそれだけ。一生懸命トロッコを漕いで進んでいく姿を見て、自分は二人を応援した。その気持ちは二人に式を用意した子供達と同じもの。大人になった自分達は純粋さを失ったわけじゃなく、まだ持っていてそれを押し殺して生きている。現実では難しいけど、こういった映画を見ている間ぐらいは子供達に仲間に入れてもらって、疲れた心を解放するのもいいんじゃないでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-16 23:40:54)(良:1票) |
16. クレイジー・ママ
ストレートなタイトルに惹かれレンタル。「血まみれギャング・ママ」「ビッグ・バッド・ママ」とこれでママ3部作だそうです。血まみれが見たかったけどないのでこれだけレンタル。内容はいたってハチャメチャ。祖母・母・娘と三世代+おまけの男達が、銀行強盗や警察と銃撃戦をしながらある場所を目指すというもの。正直つまんなかった。途中昼寝を挟んでやっとこさ見終わった。クレイジーなのはママなのか、映画全体なのか、はたまた年代なのか。 [DVD(字幕)] 2点(2008-09-30 18:53:33) |
17. ザ・チャイルド(1976)
《ネタバレ》 大半が退屈な時間だったけど、ラスト近くは恐ろしい。大勢の子供に襲われる場面も怖いが、他にも心理的に恐ろしい場面がある。一つは漁師の奥さんの場面で、全く言う事を聞かず返事もせず、ただじっと自分を見つめる子供達。もう一つは、子供を手にかけなければならない状態になり、それを実行するシーン。絶対経験したくないです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-25 17:46:45) |
18. ダーク・スター
《ネタバレ》 正直途中で観るのをやめようか真剣に悩んだけれど、観る角度を間違えていた事に気付いて良かった。どうして動いているのか不明なエレベーターだけど、なんだかハラハラさせられたり、特別意味を持たないだろうと思った会話も、パロディ+αとして昇華させたり、十分楽しめる内容だった。チープ感はどうしようもないけれど、バカバカしさをはじめ愛すべき要素がしっかり詰まっている映画だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-08-24 20:05:11) |
19. デビッド・クローネンバーグのシーバース
《ネタバレ》 人工島に建てられた環境抜群のハイテクマンションだが、住んでいるのは人間であって、案外脆い物。「タワーリングインフェルノ」と似た空気を感じていたが、街に繰り出したラストで深読みし過ぎた事を後悔する(笑)。パニック物としてはテンポが悪く、ホラーとしては怪物が中途半端。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-08-23 11:31:27) |
20. フレンチ・コネクション
これを観ると、少年の頃大好きだった「あぶない刑事」を思い出す。これがかっこいい時代もあったのだよ。 [DVD(字幕)] 7点(2008-08-06 18:52:37) |