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自己紹介 10年ほど海外生活していたので、洋画は字幕版を見ます。

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1.  告白(2010) 《ネタバレ》 
見た後で色々と考えさせられる映画だが掛け値なしで面白かった。 ストーリーと複線を再構築すると色々な仕掛けがあることがわかる。 2度見ると1度目とはまた違った解釈で正反対の感想を持つ方が多くいると思います。 そういう意味でやはりこの映画はミステリーに分類されるべきなのだろう。  【若さゆえの狂気】 日常の中の些細な不満はゆるやかに狂気へと加速してゆきやがて集団狂気へと昇華する。 そしてその中で生きろと強制している学級制度がさらなる悲劇を生む。 若さが老いを見て見ぬ振りをするように、狂気もまた懺悔する事は無い。 そして若さは狂気と表裏一体。  【人生半ばゆえの倫理観】 純粋無垢な少女も、少年法で守られている中学生達も、教師も親も同じ人間。 いつか通った道でありいつか行く道である。 教師として母としてやりたい事と出来る事は違う。 願えども適わず、されど人間として願わずにはいられない。 社会システムと個の感情との狭間で出した答えが「復習」だった。 そして達観していた主人公が最後にたどり着いた涙と笑顔の境地とは?  【総評】 トータルは9点。その内訳が、ダークな学園ドラマとしては8点、 ミステリーとしては9点、ストーリーテリングの手法が10点、 生徒のキャスティングが6点、松たか子が10点、映像と音楽が7点で、 良輝がゲーテのウェルテルのように純粋に良くがんばったので平均点に+1点。 映像はその世代毎に持つ怠惰的な虚無感や偽善的な日常感や暴力的な透明感に溢れており、 すばらしいのですが若干疲れます。 しかし登場人物に感情移入し過ぎない程度の時間と視点が絶妙。 特に事件の発端となる少女の描き方が必要最小限である事とその告白が無いことにより、 見る者は逆に絶対的な弱者である少女に対する必要十分なだけの儚さと悲しみを覚え、 その存在感を印象付けている点は特筆すべきだろう。 霧の中に見える細い糸を手繰り寄せるとひとつの真実が現れては また次の糸が現れるように、1つの事件に関係する者が交互に告白する度に 事件の全貌が明らかになり、そしてまた新たな悲劇が生まれる。 しかしその告白の中には観客をミスリードする嘘も織り交ぜられているから少し厄介だ。 真実と嘘が交錯し、何処までが真実で何処からが嘘なのか? 最後にあえて問いたい、先生そんなことして無いですよね?嘘ですよね? ・・・なーんてね。 
[映画館(邦画)] 9点(2010-08-02 11:03:32)
2.  怒り
他者への怒りに感情が高ぶり 世間への怒りに疎外感を募らせて 社会への怒りに無力を感じ 自分への怒りに絶望する  事件の犯人はだれなのか?  怒りとは?  見終わったときには、 日常の中には怒りと悲しみと後悔や希望と絶望が混在していることを改めて思い知らされる。 確実に「怒り」は常にそこにあるのだが、 他者の真剣さは自分にとってはまるで絵空事のようであり論理的に理解はできても、 心情的に本質的な意味で伝わっていない。 善悪の尺度だけでは測れない、言葉だけでも表現できない「怒り」 彼等の持つそれぞれの怒りと向き合うとき、あなたは何を感じるだろうか?  【贅沢なストーリー展開】  一つの事件を核として3つのストーリーが進んでいきますが、 主役級を集めた豪華キャストだからこそ成立している重厚な3つのストーリー。 映画3本分のそれぞれの見どころだけを再編集しているのだから面白くないわけがない。 いやダイジェストなので飽きる間がないと言った方がよいのか?  【圧倒的な演技力】  演劇の舞台を見ているような緊張感とドキュメンタリーのような透明感に圧倒されました。 映画館では派手なアクション映画を見るべきだと思っていましたが、 圧倒的な演技力に気圧される映画こそ映画館でその世界観にドップリと浸るべきです。  見事な小姑ぶりの池脇千鶴と、松山ケンイチの得体のしれない抑えた空気感の不気味さ  現実主義の妻夫木聡の狡猾さと、虚構の世界の住人のような綾野剛の優しさと共にある儚げな薄気味悪さ  広瀬すずの天真爛漫な明るさと、森山未來の滑りのある笑顔に見え隠れする影  とにかくすべてのキャスティングが素晴らしいのと、彼らの演技にただただ脱帽するばかり。  特に宮崎あおいの孤高の存在感は圧巻ですが、 その宮崎あおいですら隙あらば喰らいつくす勢いのモビーディックのような渡辺謙には戦慄すら覚えました。  【余韻を楽しめる映画】  原作は未読ですが、原作には4つ目のストーリーが存在するらしいので読んでみたくなりました。 重いテーマの重厚な作品ですが、ひたすら気分が悪くなるような重さではないので、 秋の夜長に余韻を楽しめるとても良い映画でした。
[映画館(邦画)] 8点(2016-10-19 14:37:31)
3.  人生、ブラボー!
人間は罪深き動物です。 他人の迷惑を顧みずに非常に利己的な行動をしたかと思えば、 次の瞬間には自己犠牲をいとわない行動に出る不思議な思考をする生き物です。 ですから見る角度を変えると、神にも悪魔にも見えることが多々あります。  この映画の主人公は世間一般から見れば自堕落でダメな中年男です。 自身が20年前に「匿名」で行った行動が元で ある日突然騒動の中心に巻き込まれますが、 そこで彼は突拍子もない行動にでます。 世間一般では常軌を逸した行動に映ると思いますが、 それは「彼」だからこそ出来た事。 そこには20年前と本質的に変わらない彼がいました。  人間的に魅力のある主人公と 非情な現実と向き合う人々が織りなすハートフルな内容に 思わずグイッと引き込まれて、 見終わった時にはなんだか心安らかになりました。 人間関係に疲れた時に 「人間はまだまだ捨てたもんじゃないぜ」と思えるように見たい映画です。  ただハリウッドでのリメイクが進んでいるようですが、 キャストやロケーションも申し分ないし、 このままでいいんじゃないでしょうか?
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2013-06-25 20:26:16)(良:1票)
4.  ダークナイト ライジング
善と悪、富と貧、嘘と真、希望と絶望が隣合せで存在している街、 Gotham City(愚衆の街)。 サブストーリーは突っ込みどころが満載で、 その役割を終えると破綻していきますが、 その破綻に気づく間もなくメインストーリーは終焉に向かって突き進みます。 それから、わかりやすい大量の伏線が投入されているので 『気を抜かずに見ることがこの映画を楽しむコツ』です。  前2作を踏襲しつつ、なおそれを超えてゆくことを命題にされる第3作目は 高確率で面白くないですが、今作品はそれには当てはまりませんでした。 前2作を見てなくても十分楽しめますし、 単品作品としてのクオリティも高いです。 万人にお勧めできる作品に仕上がっていると思います。 しかし第2作目で確立したダークヒーローという地位を 維持しきれなかった点は非常に残念です。  サブキャラ陣も充実しており、 ジョン・ブレイクはとても好感のもるキャラです。 しかし今作の一押しサブキャラはなんといってもキャットウーマンですね。 綺麗な顔立ちにもかかわらず精神的にも肉体的にもたくましく、 しかもナイスボディの女泥棒。 信頼と裏切りの狭間を行き来するその姿は、 太ももの内側に拳銃を仕込んでいたらそのまんま峰不二子です。 是非ともスピンオフで『Batman - a burglar called Catwoman』を作ってほしい、 もちろん大人向けに【Restricted】でね(笑)
[映画館(字幕)] 8点(2012-08-01 23:27:20)
5.  モテキ
映画はドラマを見なくてもその世界観にすんなり入ってゆけるので、 映画単体で十分楽しめる内容に仕上がってます。 さて本題です。 モテキはいわゆる恋愛ハウツー映画。 つまりバブル期のホイチョイプロダクション謹製「私をスキーに連れてって」(1987年)や 「彼女が水着にきがえたら」(1989年)と同じく、 社会情勢を背景としたその時代ごとの男女の恋愛の形をコミカルにまたシニカルに描いた作品です。 とはいえバブル期と現代とではその恋愛スタイルは大きく異なり、 バブル期には草食系男子と肉食系女子は存在せず、 男子も女子もめんどくさがらず恋愛ゲームに興じていましたが、 現代においては男女ともに恋愛ゲームよりも趣味や自分磨きに重きを置いており、 恋愛によって自分自身が傷つくのを恐れているかのように 20代と30代の7割~8割に恋人がいないというデータもあります。 この映画の登場人物たちも現実から逃げ続けていたり、 明確な自分自身を持たず依存する何かや誰かを探し続けていたり、 そんなどこにでもいそうな20代と30代の男女が出会い、 そして相手との歪な距離感の中でお互いを傷つけながら自分の愛する相手を手探りで探しています。 バブル期のようなストレートな感情表現ではなく、 まどろっこしい所だらけだけど、でもそれがまさに現代の恋愛ゲーム。 でもそんなまどろっこしさも思い返せば過去の自分と重なるところがあったりするので、 懐かしさと恥ずかしさが入り混じった若かったころのほろ苦さを思い出したりして、 『誰かと繋がっていたという想い』は時代や男女を問わず普遍のテーマです。 恋愛から距離を置いた30代と40代の独身の男女に特に強くお勧めします。  キャスティングは秀逸の一言。 にしても長澤まさみのあの笑顔はヤバイ。 今まで好みのタイプではなかったので気に留めてなかったけど、 もし彼女が隣であの笑顔で座ってたら・・・男なら誰でも惚れるな、ある意味女の敵(笑) 麻生久美子と中里依紗はまさに女神(笑) 真木よう子は男前! 森山未来はセカンド童貞を見事に演じきっているし、 リリー・フランキーは台本じゃなくて私生活の実話暴露話してるだけじゃないの?(笑) これだけの短い期間で映画を撮って公開するだけでも驚異的なのに完成度も高い! 監督・演出の大根仁さんには次回作も期待しています。
[映画館(邦画)] 8点(2011-09-25 00:50:57)(良:2票)
6.  ドラゴン・タトゥーの女
人生の岐路に立つ主人公が田舎の湖に浮かぶ島に招かれた。 そこで待ち受けていたのは 大金持ちの一族に隠された忘れ去る事のできない謎だった。 無慈悲な社会システムの中で生きるドラゴンタトゥーの女を助手に迎えて 調査を進めるのだが・・・  スタイリッシュな映像と音楽は非常に心地よくて、 無理なく物語の世界観に浸れますので、 158分という時間が短いと感じてしまうかもしれません。 ただし事前に一族の人物相関図だけは頭に入れておいたほうがよいかと思います。 正直わかりにくいので謎解きを楽しみたい方であればなおの事です。  金田一耕介的なダニエル・クレイグですが、 あちらと比べると謎解きや猟奇的な描写は薄味です。 主人公の人生と助手の女の人生と一族の謎がクロスオーバーしながら 物語は進んでゆきますが、ひときわ際立った存在感を示しているのが 助手のドラゴンタトゥーの女。 ドラゴンタトゥーの女の孤独感にやられちゃいました。 表面的に美しいとかではなく、人物的に魅力的です。 本国スエーデンで作られた3部作のリメーク第1作目となる本作は 続編もリメークするべきだと考えるに十分なクオリティに仕上がっています。 ただもう少しおどろおどろしい描写を加えてくれればなおの事よいかと。 デヴィッド・フィンチャー万歳。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-17 13:16:05)(良:1票)
7.  アベンジャーズ(2012)
私は彼らの映画を何一つ見ていません。 予備知識もほとんどありませんでしたがストーリーが単純ですし、 個性のぶつかり合いがメインですし、 ポップコーンを食べながらお気楽に見る娯楽映画としては 十分楽しめる仕上がりだと思います。  ハリウッド謹製らしく現実社会を反映しており、 主義主張の異なる主役を集めてテロリストと戦争を始める所なんてそのまんま。 当事者には知らされない真実や、事実と区別のつかない嘘が入り混じり、 攻撃力による均衡を名目にして大量破壊兵器が作られる。  ストーリー展開はゲームでいうところのスーパーロボット大戦です。 それぞれのエピソードや性格を踏まえつつ 新たな敵の出現に対してぶつかり合いつつも共闘する。 馴れ合いじゃなく、個々がそれぞれの正義の上に立ち、 独立性を維持しつつ目的を達成すれば解散。  しかしロボットというくくりのあるロボット大戦とは異なり、 空想科学兵器とファンタジーパワーを使う神様の戦いは 異種格闘技戦と呼ぶにしても程があります。 彼らをオリンピック競技で例えると アイアンマン=フェンシング、 キャプテン・アメリカ=ボクシング、 ソー=ハンマー投げ、 ホークアイ=アーチェリー、 ブラック・ウィドウ=近代五種、 ハルク=女子柔道(松本薫)ですね(笑)  それからアベンジャーはマーベルの作品に登場するキャラだけだと聞いていましたが、 日本の作品からもシールズの長官役で丹下段平が出ていてびっくりしました(嘘)
[映画館(字幕)] 6点(2012-08-23 23:30:41)(笑:1票)
8.  グリーン・ゾーン
戦意高揚映画とはまた違った切り口なのは、世界を取り巻く情勢が変化した上にアメリカの政権が替わったからだとは思いますが、変わり身の速さと胸を張って自虐ネタで商売してしまうハリウッドにはあきれるやら感心するやらです。 鑑賞前に知っておくべき情報としては、劇中で描かれる「DIA」と「CIA」と「FBI」はいつの時代でも劇中では仲が悪いと言う前提で描かれます。今回の場合は「DIA」と「CIA」が対立しています。それと米軍は戦争毎に、突発的に出会った際にも対応できるように、敵国要人の名前や写真をあしらったトランプカードを作成して兵に配布しています。 肝心の内容は、【人物像】と【アクション画面】と【複線】の取り扱いがあまりにも「雑」なので残念な仕上がりになっています。まずは人物像ですが、感情移入するだけの情報が足りない。なぜこのような行動に出るのか?等の説得力がない。次にアクション画面についてですが、ドキュメンタリーを装い画面が大きくブレますが、不思議な事に非常に画面酔いしやすい私が酔いませんでしたので、おそらく「過剰で不快だが酔い難いブレ方」をしているのだと思いますのでこの点は好印象です。しかしアクション画面としては何が起こっているのがわかりにくく、またあっさりとしているので少し物足りません。最後に複線ですが、色々な複線が見え隠れしているのですが、その張り方があからさまなので方向性がバレバレだったり、張った伏線の回収があっさりしすぎていたりなのでもうすこし脚本的にがんばってほしかったです。 良かった点は、現場の細部のリアリティ感や臨場感は良く出来ており、もしかしてバグダットで撮影したのか?と思ってしまうほどでした。ストーリーは単純明快ですが、斜めから見ると【いかなる政治情勢下でも自国の軍隊って大切なんだよ】ってPRしているとも解釈できるので、転んでもただでは起きないのは国民性だなと。 余談ですが、劇中で登場するヨルダン国の王位継承権を持つ王子の中にはフセインという名前を持つ王子が数人いらっしゃる。それほどフセインという名前は非常にポピュラーな名前です。昔その王子の中の一人に名前の発音を直接指導された事があるので今でも正確に発音できます。中東で某戦争が始まるすこし前にボディーガード共々所在がわからなくなりそれっきりですが・・・
[映画館(字幕)] 5点(2010-06-02 18:41:51)
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