1. 殺人者はライフルを持っている!
DVD収録のボグダノヴィッチへのインタビューに感動しました。およそ相容れない「必要絶対条件」を、ライフル魔の登場という物語設定で見事にくっつけるという発想が素晴らしすぎる。人生、ここぞという場面でのやる気とアイディアで決まるということか。 とはいえ、映画単体で見た場合、一つの場面場面で盛り上げ切れず、肩すかしを喰らったようなシーンが続くばかりで、演出力の弱さは否めません。ガンショップでライフルを300発購入する場面なんて、もっとハラハラさせられそうなもの。せめて音楽があればなぁ...「パニック・イン・スタジアム」はこれを何十倍にも進化させた映画なんですね。 [DVD(字幕)] 5点(2012-02-21 01:39:09) |
2. 俺たちに明日はない
《ネタバレ》 あまりにも非情なラストが有名なアメリカン・ニューシネマの代名詞的作品。道を外れているのにどこか憎めない、アンチヒーローの造形が圧倒的。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-21 21:24:50) |
3. ウエスト・サイド物語(1961)
ダンスは格好よすぎでも、男尊女卑が眼につきすぎる展開が。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-20 14:51:58) |
4. イージー・ライダー
アメリカのヒッピー文化を、ドラッグ・サイケといった要素を併せて視覚的感覚的に表現した斬新たる名作。しかし、面白く見られるかというとそれは別問題。 [DVD(字幕)] 4点(2010-08-17 21:57:21) |
5. アラバマ物語
いわゆる“イケメン”“良夫”というイデア。当時は存在自体がそれを体現していたグレゴリー・ペックだからこそ生まれた名作でしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 21:51:04) |
6. アラビアのロレンス
砂漠の持つピュアさと、人間の醜いエゴとの対比。そして主人公の数奇な運命。一度観ただけではとても呑み込みきれないような、そんな荘厳さを感じる歴史的名作。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 21:49:45) |
7. アパートの鍵貸します
ビリー・ワイルダーの職人芸化したコメディセンスによって、充分に楽しませてもらえる名画。「お熱いのがお好き」のようにゲラゲラ笑える作品ではないが、こういった格調高い作品は今ではそうお目にかかれない。ラストシーンもまさに作品相応。素晴らしい。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 21:42:33) |
8. 穴(1960)
《ネタバレ》 脱走映画の歴史的名作とされる。確かにこれほど徹底的に、リアルに描いた脱走作品はそうはないだろう。ただし、この時代のフランス映画の名作=バッドエンドという図式が既に上がってしまっているため、そのために結末が予想できてしまったのはちょっと残念。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 20:53:40) |
9. 明日に向って撃て!
西部劇をベースに、映画史に残るアンチヒーローを描き出した名作。それはもう理屈抜き、格好いいとしか言いようがないのである。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 13:53:59) |
10. 大脱走
《ネタバレ》 各キャラクターの設定が徐々に活かされてゆく展開で、3時間近くを一気に魅せてくれる一本。臨機応変な対応ができ、かつ運に恵まれた一握りの者が自由を手にするという結末が、なかなか興味深かった。あとは、前半のナチスの包囲体制にもう少し迫力があればなぁ… [地上波(吹替)] 8点(2009-04-18 21:56:35) |
11. 赤ひげ
黒澤で唯一苦手な作品。キャラクターには感情移入できるんだけど、黒澤の映像演出が余りにもあざとすぎて辟易。「ほらほら、この映像凄いだろ」と自慢してるようなカットの洪水。エピソードも似たようなものが多く、いたって凡調に感じる。 [DVD(字幕)] 4点(2009-02-11 21:24:47) |
12. 2001年宇宙の旅
メッセージ的なモノはほとんど理解できなかったが、私はただ何となく、40年前にこの作品を観た父親にとっては衝撃的だったんだろうな、ということに思いを馳せていた。色々な意味で時間と物質を超越している作品だと思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2009-02-02 02:34:38) |
13. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
《ネタバレ》 ある意味でシャイニングより怖い映画(笑) 初見時は中学生だったが、人間を持ち駒にしか考えていない軍の上官の思想に驚かされられ、挙句の果てに絶対に起こらないと思っていたことが結末で起こったのでぶっ飛んだ。皮肉的な音楽の使い方も、この頃から神懸かってます。。 [ビデオ(字幕)] 9点(2009-02-02 02:17:53) |
14. コレクター(1965)
『ミザリー』のおばさんには、流石にあそこまでヤバイのは現実には居ないだろう、といった感じて一歩引いて観ることができるのだが、その点この主人公は実にリアル。激しく豹変しない辺りが、かえって現実に居そうで怖いのである。 目新しさは無いが、リアリティがあるからこそゾクリとさせられるサイコ・サスペンス。良作。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-12 00:53:43)(良:1票) |
15. サイコ(1960)
《ネタバレ》 中学一年生の時、衛星チャンネルでこの映画のCMを偶然観てしまい、恐怖にかられながらも鑑賞。サスペンス映画の魅力に完全に引き込まれてしまったのを、今でもよく覚えている。練りつくされたカット割り、二つの殺人シーン、神々しさすら覚える音楽、何もかもがすさまじい衝撃だった。 あれから、スリラーを中心に映画を観続けること10年…。この作品ほどゾクゾクさせてくれたのは「ミザリー」「隣人は静かに笑う」……つまり他に数本だけである。 [ビデオ(字幕)] 9点(2008-12-11 01:28:21) |