1. ヒックとドラゴン
いやいや、おもしろかった。鑑賞前は子供向けの映画だろうとバカにしていた感がありましたが、確かに子供を対象に作られてはいるんだろうけど、映像、音楽どれ一つとっても凝り方が半端じゃない。手を抜いていない。だから、大人が見ても楽しめる。邦題だけでは、ただ主人公がドラゴンとかかわるというだけにしか捉えることができず、劇場公開では見なかった。こんなに面白いのだから、日本の配給元ももっと宣伝したらよかったのに。レンタルショップで手にとってよかった。そんな映画です。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2010-12-23 02:05:49) |
2. キック・アス
これこそ真のヒーロー像だ。主人公のへたれぶりは、身体能力抜群のアメコミヒーローとは一線を画しており、現実感があり観ていて楽しい。彼の着るコスチューム(笑)もチープ感むんむんでB級映画の主人公テイストを呈していておもしろい。多少のグロさを差し引いても、ヒットガールの魅力がこの映画を牽引している。また、この映画はブラックな笑いに満ちており、観ていて絶えず笑いがこみあげてきた。これはまさに体験型映画だ。こんなにワクワクするヒーローものは観たことがない。今回、劇場でこの映画を観ることができてよかった。キックアス2も公開されるようなので、クロエasヒットガールの今後の活躍に期待したいと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2011-01-10 23:11:33)(良:2票) |
3. ノッティングヒルの恋人
《ネタバレ》 とても心が温まる作品です。雰囲気もイギリス映画特有なのか、アメリカ映画と違ってどことなく落ち着いた感じでいいですね。特にタッカーが季節が変わる中を歩く場面の曲"Aint No Sunshine "がいい味を出しているし、ベンチのある公園でアナと2人のシーンは個人的に気に入ってます。普通ならありえないシチュエーションでの2人の出会い、ハッピーエンドへの展開は出来すぎてもいますが映画の世界にどっぷり浸れる映画なので気になりません。何回でも見たくなるような映画。おすすめです。 [DVD(字幕)] 9点(2009-12-30 11:47:24) |
4. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 ティムバートン版との作風の違いで好みが分かれるのかも知れませんが、こういうシリアス路線もアメコミとしては新鮮でおもしろかったです。映画館で見たからかもしれませんが、切れのあるアクション・緊張感の連続でとても鳥肌が立ちました。実際に爆破したビルのシーンからもわかるように、ヒース・レジャーの名演もこの映画が素晴らしい理由の一つでしょう。 [DVD(字幕)] 9点(2009-12-30 09:12:55) |
5. インセプション
《ネタバレ》 これはおもしろいです。マトリックスを意識してしまうと新鮮さは薄れますが、それでもメイキングにもあったように、監督のCGをなるべく使わない映画作りに脱帽しました。CGを使わないことで、映画のリアルさが倍増しています。廊下が回転しているシーンではあまりのリアルさに、カメラが固定され廊下が回っていることなど、思いもつかないくらいに1シーン1シーンが巧みに制作されている。「夢のまた夢の中」という状況を現実で例えれば、鏡に映った鏡を見ると誰しもその中を覗き込みたくなるはず。鏡の中では「鏡の中に小さい鏡がその中にもまた小さい鏡が」という風に永遠のループを繰り返しますが、小さくなればなるほど視認性は薄れます。そんな感じのことが夢という仮想現実においてインセプションするというテーマで描かれている本映画の世界観は非現実の世界に、現実世界にいながらにして、どっぷりと浸れるという点で素晴らしい。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-12-26 23:58:16) |
6. ゴースト/ニューヨークの幻
《ネタバレ》 恋人に自分からの「愛してる」があと少しで言えず、殺されてしまうサム。そんな、サムがモリーに命の危険がせまっていることを知り、悪い相棒に復讐する。単純に言ってしまえばそれだけですが、この映画にはゴーストの視点から見る世界が見事に描写されていて、そこから触れることのできない互いのもどかしさが伝わってくる。そして、ゴーストを恐怖の存在とは捉えていないことに新鮮さを感じる。モリーに信じてもらえず、必死になって自分のゴーストとしての存在を伝えようとするサム、そんな彼の必死さが実を結ぶコインのシーン。ここで、2人の心はひとつになり、サムも自分からの能動的な「愛してる」を言う準備が整う。この映画はサムがゴーストになってから、モリーの愛を受け止めるまでの成長が描かれていて、単なるラブストーリーとして片付いていないところがいい。おもしろかった、そして気軽に見れる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2010-12-25 19:12:44)(良:1票) |
7. アイアンマン
《ネタバレ》 兵器製造会社の社長トニー・スタークが、戦場で自分の会社の兵器が不正にテロ組織に渡っているのを目撃して改心する話だが、ヒーローものらしく、しっかりとした目的を持ち正義を突き通しているところがいい。主役のロバート・ダウニー・Jrも、シャーロックホームズしかり、ちょい悪的なオーラを醸し出しているさまは観ていて小気味いい。ただ、敵であるオバディアが倒されるシーンがあまりにもあっけなかったのは気のせいだろうか。敵なのだから、もう少しくらい粘ってほしかった。あとは、映画としてはうまくまとまっていて、スピード感あふれる飛行シーンは申し分のない出来だった。ああいうパワードスーツがあるものなら、一度は着てみたいものだ。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-12-26 23:41:27) |
8. 天使にラブ・ソングを2
《ネタバレ》 家族で楽しめる快作。前作に引き続きデロリスがやってくれました。閉校を目前にした学校を聖歌隊で救おうという今回の試みは、前回に比べれば勢いはありませんが、それでも聖歌というものを通して、はちゃめちゃだった生徒たちの絆をより深いものにしています。始めは聖歌に消極的だった生徒たちも、閉校のうわさを聞きつけ聖歌隊で自分たちの真の力を社会に示すことを決意します。そんな生徒たちの奮闘ぶりが観ていておもしろい。歌手になるという夢をあきらめかけていたリタにも、最終的には母がよき理解者となる。そして何よりも、夢をあきらめずに追い続けることの素晴らしさがこの映画で表現されていると思う。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-25 23:16:26) |
9. 第9地区
《ネタバレ》 新しい視点から、エイリアンを見つめなおした映画。エイリアンにも感情があるという点で、ほかの単なる地球征服を狙うエイリアンが登場する映画と一線をかくしていた。エイリアンに変身しつつあるヴィカスが、ラボでエイリアンの仲間が実験に使われ愕然としているクリストファーを見て、自分の置かれた状況と重ね合わせ、人類の邪魔者としてのはかない存在というものに気づく。最初、エイリアンに対して無慈悲であった彼の心情の変化を見ていくのもおもしろい。しかし、人類はヴィカスの臓器を商品としての価値としか思わない。なんとも、人間というのは愚かで単純な生き物なのだなと感じた。そんな感じでなかなかおもしろかったと思う。映画的には8点。ただ、ナイジェリア人の悪役を「肉を食べたら最強になれる」と考える野蛮人扱いしているような気がしてならず、そこに黒人への差別を感じたので、人道的にマイナス1点。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-12-24 02:40:32) |
10. ゴールデンスランバー(2009)
《ネタバレ》 可もなく不可もなく。原作既読のため、初見の人よりも映画の評価は若干下がるだろう。原作をある程度具現化できているが、どことなく物足りない感じがした。それと、金田首相暗殺の際の爆発のシーンがチープだった。映画は、実際に自分が主人公として溶け込めるかどうかが面白いか面白くないかの判断ポイントになってくる。どうせやるなら、とことんこだわってほしいものだ。ただ、そこを除けばそこまでひどい映画ではなく、最後までだれることなく139分という長い時間を過ごすことができたので、伊坂作品の映像化の中では、面白い部類に入るだろう。配役について言えば、香川照之は警察の中の悪者としてうまく演じていたと思った。一瞬で主人公の敵だと判断できるところがよかった。 [DVD(邦画)] 7点(2010-12-23 02:22:28) |
11. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 予想していた映画ではなかったが、いい意味で期待を裏切られた。予備知識なしでの鑑賞だったのでとても斬新なシーンの数々にこの映画の魅力を感じた。結局は二重人格の話だったのだが、冒頭からの不眠症に悩まされるナレーターの話の伏線がラストへとつながる重要なテーマで、なぜタイラーが石鹸を作っているのかが爆弾製造のための前置きだったのには気づかなかった。ナレーターがもう一人の自分に出会うまでに画面にタイラーが一瞬現れるシーンは目の錯覚かと思ったが、どうやらこれも話の根幹に関わる重要なシーンだったようだ。ただ、難をいえば最後の爆破シーンのチープさはいただけない。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-26 09:18:38) |
12. 蝋人形の館
《ネタバレ》 グロイ映画はあまり得意ではないが、この映画は造りはよくできていると思う。そのため、最後まで飽きることなく観ることができた。蝋人形というただでさえ不気味な物体が人間の体からできているという設定はとても恐ろしい。カーリーの恋人のウェイドが序盤で殺害されてしまうのは意外で驚いた。これも、スーパーナチュラルで彼が主人公で死なないための先入観からか。そして、ラストスパートの蝋人形館がとける場面は圧巻。妙に蝋人形はリアルで、蝋が溶けて固まった無残な死体があらわになっていく様は異様に生々しい。なかなかおもしろい映画だと思った。ただ、教会の場面で神父らが蝋人形ではないかと予想できてしまったので、そこはもう少し工夫して見せることができなかったのかと思う。 [インターネット(字幕)] 6点(2011-01-10 23:46:49) |
13. ホーム・アローン3
映画がヒットしたから、作る予定のなかった3を作りましたって感じの本作。内容は新しい仕掛けが登場するものの、1・2の二番煎じでしかない。最初の二作がかなり面白かっただけに残念。あと、本作は子供向けの映画なので、しょうがないのかもしれないが、主人公が子供っぽい挙動の割に、いろいろ複雑な仕掛けを考え出したりするので、そこのギャップに違和感を感じた。テレビとかで入っていたら、退屈せずには見れるので無難にこの点数。 [DVD(字幕)] 5点(2010-12-24 02:49:27) |