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プロフィール
コメント数 92
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 深作、デパルマ、タランティーノ、ビリーワイルダーがお気に入りです。

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ガン・ファイター(1961) 《ネタバレ》 
主人公の人物造形がなかなか興味深かった。 西部劇の主人公の例に漏れず、銃の腕は確か、女性を口説くのも得意にもかかわらず、意中の女性を全く手中にできない。 彼女からは、若いころの自分を好きなだけ、と痛い指摘を受ける始末。 成長した大人の自分の姿をあなたは見ていないと言われても全く意味が分からず、キレて犬に八つ当たり・・こういう人って実際にいそう~  一方保安官の方は対照的で、インディアンを見たら速攻でぶっぱなす主人公とは違い、交渉をもって事態を収拾する大きく構えた大人な男。 そりゃ大人の女性にとってみたら、癇癪もちで過去しかみてないお子ちゃまな主人公よりは、よっぽど頼りになるよな。。  大人の女性に相手にされないからって、16歳の娘に乗り換えるのもどうなの~?って思ってたら、あなたの娘なの、って本当か嘘か怪しいことを告げられ、怒りでまた癇癪を起してしまう。 ここで初めて、人間として成長できていないことを自覚してしまう。。哀しい男だ。 このまま若い娘と一緒に暮らしても、彼女を幸せにできるはずもない、と悟ってしまったんじゃないかな。 悟った後の抱擁のシーンは、明らかに父親目線の表情なのも泣ける。 自ら身を引く方法が、決闘で負けることって、不器用すぎるぜ!あんた! と、「大人になる」問題を突き付けてくる映画が、アルドリッチ作品で見れると思わなかったから、高得点となりました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-25 00:19:19)
2.  独立愚連隊西へ
加山雄三ってかっこいいんだな。 若大将とかのイメージしかなかったが、岡本喜八作品に出ると魅力満点。軍刀の扱いもかっこいいし。 フランキー堺は身なりといい振る舞いといい完璧に中国人にしか見えない。。 喜八監督は支那戦線をよく撮るが、いつもコメディとして撮っているのが今見ると非常に新鮮で面白い。 60~70年代はアメリカでも戦争コメディが結構あるのに、最近はまったく見なくなって残念。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-01-11 03:24:24)
3.  世にも怪奇な物語 《ネタバレ》 
フェリーニの3話目、テレンス・スタンプのやさぐれ感が素晴らしい。 こんなに魅力的な男だったとは。(おっさん以降しか知らなかったからな) アメリカ人には出せないパンクで退廃的な存在感が際立つ。 全編に渡る映像が圧倒的で、悪魔のビジュアルが破壊的。 でもストーリーはいまいち。 ルイマルの2話目は、話が一番面白い。 高貴なブリジッド・バルドーの白い肌をムチでビシバシ・・・この映画屈指の変態シーンだが、アラン・ドロンが物凄くハマってるので必見笑
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-28 22:09:21)
4.  しとやかな獣
面白かった! お話やオチではなく、登場人物の、特に両親のキャラクター。 あの部屋に住んでいるいきさつには、笑いました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-25 00:53:11)
5.  地下室のメロディー 《ネタバレ》 
ラスト10分、これに尽きる。 逆に言えば、それ以前の110分は少々長い。 ダンサーとの長いやり取りは意味あったのか?別れるとことか。 新聞の写真を撮られてたりとか、伏線がないので凄く唐突。 でも、終盤のプールサイドですべて吹き飛ばされてしまった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-25 00:42:10)
6.  シェルブールの雨傘 《ネタバレ》 
セリフが全て歌、という方法論は成功しているのか。 皆が指摘のとおり、演出の緩急がつけづらい為、ここぞという場面での音楽が効果的ではなくなっている。 この方法だと90分が限界と思われ(それでも長く感じる)、加えて細かな心理描写などの表現ができないため、感情移入しずらくなってしまっている。 ドヌーブの決断の理由や、カサールがなぜそこまで好いてくるのか、など良くわからない。というか、このやりかただと細かい心理描写は省略せざるをえないのだろう。 ドヌーブが駅で見送るシーンは、音楽、ロケーション、ショットが素晴らしいので、前後がミュージカルでなければもっと印象的な名シーンになったのでは? やはり、歌と通常演技は効果的に分けるべきと思う。 ストーリーも含め、いろいろ素晴らしい映画なので、もったいない、という印象。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-25 12:48:50)
7.  いぬ 《ネタバレ》 
渋いっすね~ セルジュ・レジアニですか。「冒険者たち」で船に乗り込んできた男だな。 特徴のある独特の顔で、ベルモントとは違った泥っぽい雰囲気をもってるなあ。 当然、シリアンが『いぬ』だと思って観てるわけですが、最後のネタバレでおおーっと思ってしまった。確かに全ての行動に辻褄があってくるもんな。 助けに来た車とか、埋めた宝石を掘り起こす男とか、見えそうで見えないのもいい。最近あんまりこういう演出ないような・・ 最後は無念の結末だが、特にシリアンの死に際が良いね。 彼女に何て言うんだろう、それとも言えずに死んでしまうのか!? と思いきやあのセリフ! シリアンだから、ベルモントだからこそのオサレすぎる結末で+2点!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-23 12:46:07)
8.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 
くそー、最後の二人のやり取り格好よすぎるぞ。 わかる、レティシアが魅力的で男なら惚れてしまう。 それにあのロケーションも素晴らしすぎる。 あんな印象的な不思議な場所、他にある? 自分みたいな平凡な男には、夢破れた3人の大人たちがなんとも自由で羨ましく、かっこよく、憧れてしまう。 死に方も含めて男のロマンってやつだな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-14 02:20:13)
9.  眠狂四郎 勝負
おお、狂四郎のカッコ良さ、加藤よしのキャラ、おつや坊の可愛さやられてしまった。 時代劇での「話のわかる老年実力者は飄々としている」の定石通りの加藤よし。 このお爺ちゃんの愛おしさは群を抜いている笑 絶対死なせてはならない、頼むぞ狂四郎!って思っちゃうもんな。 そして随所に狂四郎のニヒル感が出ていて引きつけられるが、豚姫はいくらなんでも言い過ぎだろ笑。こういうの好きな人にはたまらんだろうな。 中盤、それぞれの事情で手錬たちが集まってくる過程も面白いが、それを狂四郎は一人で片づける! 円月殺法、その立ち姿が美しすぎる。 といいつつも、個人的に一番お気に入りのシーンはおつや坊と狂四郎のやりとり。 続編ではこの二人見られないのかな。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-04-28 14:48:21)
10.  日本のいちばん長い日(1967) 《ネタバレ》 
この映画は凄い。熱量というかエネルギーが半端ない。 映画のルックは重厚、濃厚。軽ーい感じの登場人物は一人もいない。 恥ずかしながら、玉音放送の強制阻止事件、クーデター未遂事件が、誰もが知っている終戦記念日に起こっていたとは知らなかった。 戦争当時を知っている岡本監督が描いた二日間、実際にこのような混乱の状況であったんだろうと思えるのも、演出力の賜物に違いない。 天皇の終戦詔勅が録音されたテープの捜索シーンは、結末を知っていても手に汗握る。 しかし、尊重すべき天皇の意向を踏みつぶすような行動をした将校たちの真意というのはいったいどういうものだったのだろうか。統帥権というものの悪用の典型なのだろうか。 二二六事件の際も昭和天皇は激怒したというが、彼らははたして国の為だけを思い行動していたのか。 当時の日本人、とりわけ軍の中枢にいて戦局を動かしていた人々の、考えかた、価値観、行動基準、さらには国を思う気持ちがどれほどであったのか、今の日本人は考えても考えすぎることはないのではないか。
[CS・衛星(邦画)] 10点(2012-04-28 01:17:05)
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