1. ブレードランナー
《ネタバレ》 1982年公開のSF映画。 TVの地上波放送の日本語吹き替え版で観た。 その録画テープを何度も観た記憶がある(なつかしい)。 レプリカントは、人間の身体能力を超える。 だがレプリカントは数年しか生きられない。 レプリカントの悲しみ。 レプリカントの怒り。 なぜ俺たちを作った!? 日本語吹き替え版では、最後までナレーションがある。 ラスト、二人はどこへ行ったのだろう。 あのシーンは、他の映像素材から持ってきたらしい。 が、あのシーンがある事で私の想像は広がったし、それは良かったと思う。 映画の舞台裏には、いろんな事情があるらしい。 続編が作られたようだが、まだ観ていない。 続編には「CGとVFX」がが多くて、迫力があるのだろう。 が、私にはこの「CGとVFX」がない方が心地良いようだ。 余談:1983年の「シネフェックス」特集号は持っているのに、まだ読んでいない。 [地上波(吹替)] 10点(2021-04-11 03:20:23) |
2. トップ・シークレット
大好きな映画。 TV放送、日本語吹き替えで観た。 小ネタが楽しい馬鹿映画(馬鹿は褒め言葉)。 あらすじだが、若いロック歌手がロックを知らない国に行く。 親善目的で、マネージャーと二人だけで。 そして恋をして、地下組織の一員になる・・そんな感じ。 DVDを手に入れてから数年たつが、数分で止めた。 私が好きなのは、日本語吹き替え版らしい。 洋画は必ず原語で観る。 でも、最初が日本語だと原語では観ないことが多い。 『少林サッカー』は日本語版が好きだが、原語も良い。 エロネタが多いのが好き。 たぶん小学生には分からないだろう。 また音楽部分は、プレスリーやビーチボーイズなど1960年代、70年代の音楽好きじゃないと楽しめないかも? [地上波(吹替)] 9点(2021-03-02 13:22:45) |
3. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 ドンドン・・・ドンドン・・・ カーペンターズ監督が音楽も担当しているうような。 違うぞ、音楽はエンニオ・モリコーネでは? そうかもしれない。 だが、ドンドン・・・ドンドン・・・ 監督が原案を出した、そう私は考えている(私見)。 1982年公開の映画。 いま2020年だから、約40年前の映画。 木村拓哉(1972年生、元SMAP)が10歳のときに公開の映画。 神木隆之介(1993年生、人気俳優)が生まれる10年前に公開の映画。 CGもVFXも無い映画。 だけど、コンピュータ・チェスはあるぜえ。 ズルは許さんぜよ! 次は何が起こる? あいつは人間か? 調べてみるべえっ こんな面白い映画は珍しい。 老若男女が楽しめる映画。 ラストの息? さあね? [地上波(吹替)] 10点(2020-12-10 21:42:55) |
4. デストラップ/死の罠
《ネタバレ》 落ち目の劇作家が、教え子の傑作を盗むために殺す! と見せかけて・・・いい意味で騙された(笑)。だが全体的に長くて、退屈な映画の印象。もしテレビドラマの30分枠(実質20分)なら傑作かもしれない。 (初見では)机の鍵を開けようと奮闘するシーンが意味不明。 キャラにもセリフにも快感がなく、観ていて疲れた。 たぶん、最初にストーリーありきの作品で、キャラがコマ扱いで魅力なし! だから楽しめなかったのだろう。 DVDレンタルで観たが、中古の五百円、レンタル落ちで二百円でも買いたいと思わない。だから6点。 [DVD(字幕)] 6点(2018-03-05 03:38:49) |
5. 機動警察パトレイバー
《ネタバレ》 ずっと駄作と思っていたが、久しぶりに観直して、初めて良さが分かった気がする。 では、あらすじ。人型の大型マシン(レイバー)が工事現場などで使われてる時代に、そのOSにウィルスを仕込んだ天才プログラマーの帆場という男がいた。彼が自殺した後、OSの暴走を予期した警察のレイバー部隊が活躍して事件を解決した。 帆場はどんな男だったか。 ウィルスは本当にあるのか。 もし発病(?)したら何が起こるのか。 それらが、じわじわ、ジワジワと進行していく。松井刑事と後藤隊長(警部補)の二班に別れて。前者は帆場を調べ、後者はOSを調べる。その二つが中盤に合流し、クロと確信した後藤隊長がついに動き始める。 パトレイバー部隊で現場を指揮するのは篠原。レイバーを操縦するのは野明。二人の連係プレイで事件が解決し、ヘリで後藤隊長がかけつけて映画は終わる。お疲れ様でした。 [DVD(邦画)] 8点(2018-02-18 00:52:33) |
6. ツイン・ピークス〈TVM〉
デイヴィッド・リンチ監督の『ツインピークス』の序章。 だから10点以外ありえない。 勘違いしてる人ばかりだが、リンチ映画はみんなギャグ。思いつきの小ネタ集。 正当な後継者は、日本在住の三木聰監督。 [レーザーディスク(字幕)] 10点(2017-12-07 13:35:12) |
7. ビヨンド
昭和の頃、ルチオ・フルチの映画はテレビ放送で観たはず。怖かったと思う。 今回、久しぶりにルチオ・フルチの映画を観たが、ホラー映画だった。 ホラー映画を観たい人なら、満足した気がする。私はそれなりに満足した。 だが、グロテスクな映像が串団子になってるだけ。脚本なんてないも同じ。 が、記憶に残る映像が複数あるので、観る価値はある映画だと思う。 純粋に見世物映画と割り切れば、傑作かもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2017-07-20 04:26:47) |
8. バタリアン
《ネタバレ》 内容はいたってシンプル。死体処理施設に長年保管されてたゾンビが復活して、暴れるんで仕方なく焼いたら(煙がひろがって)ゾンビが増殖して大変なことになっりましたよって話。隣が墓地なんですね。「なんでゾンビがいるの?」ってことだけど、軍の極秘兵器なんですね。だから、紛失したゾンビカプセルの情報をひたすら待つ軍人もいて。構造的にとてもよく出来てます。 キャラ的にみると、施設の社長がでかけ、ベテランのおやじと新人の若い男の二人きりになって、おやじがよせばいいのに新人にゾンビを見せます。そしたら、カプセルからガスが「プシューッ」ですよ。 教訓。まったり人生を望むなら、危ないものに手を出すな。 ってたぶん、作った側に教訓なんてないはずですが。 [ビデオ(字幕)] 8点(2017-04-15 16:04:14) |
9. ザ・ビーチボーイズ/アン・アメリカン・バンド
《ネタバレ》 傑作。OPから最後まで、ビーチボーイズの貴重な映像が多数出てくる。 ペットサウンズのPV(?)が複数あって、いまだに強い印象が残る。 モノクロで、不思議な映像で、たまに思い出してしまう。 メンバーがどんなキャラなのか、この映画だけで分かった気がした。 LDで、何度も何度も観た映画。 最後に観てから、もう20年くらいたってしまった。 また観たい。いま手元にあれば、すぐ観るだろう。 『ラブ&マーシー』を観た直後だから。 [レーザーディスク(字幕)] 10点(2017-03-05 22:10:50) |
10. 国士無双(1986)
この映画大好きだ。 のひょひょ~んとした主人公が真面目に対応するが、周りは小馬鹿にされたと怒る展開だった気がする。 もう何年も観てないので、細部は忘れてしまった。 たしかに観ていて、少しずつ退屈になってきた記憶がある。 でも、他にないテイストの映画なので好きなんだな。DVDが出てるんだね。 主人公のキャスティングが、もうピッタリだった。 また観たい。録画してるので、さがしてみよう。 [地上波(邦画)] 8点(2017-01-14 17:54:25) |
11. フライトナイト
《ネタバレ》 ユカイな、青春ホラーコメディ。 ではあらすじを。 主人公は高校男子。イケてないが彼女がいて、ホラーに詳しい変な友人もいて。 そんな主人公の家の隣に、セクシーなドラキュラ(男)が引っ越してきたから、さァ大変。 注目してたら気付かれて、部屋に侵入され、さらに殺人予告まで……困りました。 困ったときは専門家に頼もう! それってやっぱり万国共通です。 で、アメリカンカルチャー、ホラー映画ホストのオヤジに会いに行きます。自称バンパイアキラーで、案の定、頼りにならないし、どうなることやら……。 コメディのため、主人公も彼女も死なず、大ケガもしない。 前提がコメディだから、恐さを求めてはいけない。 でも安定の面白さ。ちょっぴり怖く、ちょっぴりエロい。 悪くはないが、ふっつうの映画好きは観なくていい映画かも。 でも、ホラー映画ファンにはオススメ。 吸血鬼の男が吸血鬼のルールをちゃかしたり、面白いシーンがいっぱい。 演出も丁寧で、コメディとホラー好きなら、細かいことで楽しめるはず。 「ぜひ!」とは思わないので7点。 さて、最後に一つ(大きく)気になったこと。 ラスト、友人の死が全く語られることなく終わる。 で、主人公たちはベッドでお楽しみ。そりゃないよ。 赤い目はだれ? 友人? そんな意味で、脚本は詰めが甘い。 [DVD(字幕)] 7点(2016-12-02 22:34:02) |
12. 天空の城ラピュタ
《ネタバレ》 主人公パズーは、炭鉱で働く一人暮らしの少年。 いつか、父親の追い求めた天空の城ラピュタに行くことを夢見ている。 そんなパズーのもとへ、美少女シータが舞い降りた。ラピュタは本当にあったんだ! 少年パズーの大冒険が、いま始まる! 映画『ナウシカ』の次回作は何だろう。 当時、月刊アニメージュの最新記事がとても楽しみだった。 宮崎駿はまだ四十代半ばだった。 【追記 2017年2月11日】 さて、ストーリーというのは「受け手主義の人」にとって、二度目は退屈だ。 この映画の話は、分かりやすく消化・吸収しやすいから尚更。 それでたぶん、『ラピュタ』は退屈という感想が多いのだろう。 だが「創り手視点」で観る癖がついてる人にとって、この映画のスジは興味深い。 確かに初見でも予想しやすいスジだが、驚きのエピソードも多いので感心してしまう。 何より、各キャラのバックストーリーの存在が楽しい(つい想像してしまうのである)。 [映画館(邦画)] 10点(2016-08-13 08:22:27)(良:2票) |
13. ブロブ/宇宙からの不明物体
《ネタバレ》 超さわやかな映画! 楽しませて頂きました。 脚本がダラボンなので期待して、期待どおりでした。 やっぱり脚本が素晴らしい。 最初から丁寧に、分かりやすく描いてくれます。 伏線の回収が丁寧なのも嬉しいです。 悪い奴には、相応の結末が待っていて、とても嬉しいですね。 「さざ波」には笑いました。新聞を下げた時には。 何から何までよく出来ているので、もう安心して観ていられます。 初めてなのに、すごい安心感。八十年代の傑作映画です。 超さわやかになりたい時にオススメです(自分自身に)。 [DVD(字幕)] 9点(2016-06-02 23:23:51) |
14. じゃりン子チエ
原作とテレビ版を楽しんだ。この映画版はテレビ放送で観た。 どれも面白いが映画版は声優に違和感がある。チエとテツはテレビ版と同じで最高だけど。 この映画版(1981年4月公開)があるから、テレビ版(1981年10月から)がある。 大塚氏の著作を五冊読んだ。会って話したこともある(名刺もらった)。 テレコムの原画マンを確認する私にとって、この映画は「良いもの」。 この感覚は私のような、アニメ技術が好きな者にしか分らないだろう。 ところで私はビールが好きでワインは飲まない。千円と十万円のワインの違いが全く分らないだろう。 だからワインの悪口は言わないというか、言えないし、言いたくない。 アメリカのテレビには『ザ・シンプソンズ』があるが、日本のテレビには『じゃりン子チエ』がある。 [地上波(邦画)] 8点(2016-02-25 11:09:55)(良:2票) |
15. 北斎漫画
《ネタバレ》 好きな映画。 ずいぶん前、テレビ放送で観て狂喜した記憶があります。 北斎の若いときから、ヨボヨボになるまでが描かれますが、ユーモアたっぷりで本当に楽しかったです。 でも、なんだか、あまり評判が良くないですね。 いま観たらどうだろう? もしかしたら、すごく退屈かもしれません。 最初に観た時より楽しめるのかもしれません。 主演の緒形拳が楽しそうだったのが、今も忘れられません。 広場ででかい筆で大きな何かを描いたり、映画的だったなァと思います。 [地上波(邦画)] 8点(2016-01-17 02:21:19) |
16. 火垂るの墓(1988)
5年以上前にDVDを手に入れたが、きちんと観ていない。 冒頭だけで、おなかいっぱいになる。 たまにアニメを「なぜ実写にしない?」と疑問に思う人がいる。じゃあ、この映画を実写化するには何が必要か。とんでもない情報量と時間と金がかかる。そんなこと、誰でもわかる。それ以前に、実写化無理なものもある。今敏監督の『パーフェクト・ブルー』である。 この『火垂るの墓』も実写化が無理だと思う(しているようだけど未見)。なぜなら実写と絵では意味が変わる。人気女優と素人女優以上に印象が違うと思う。絵だと「虚構が大前提」なんだから、違って当然である。 「何を言ったか」。それだけで、その人の中身がわかる。高畑勲は何者か。インタビューを見ても、冴えない人としか思えない。だが、あの宮崎駿が太刀打ちできない師匠的な存在なのだから、すごい人なのは間違いない。 この映画、テレビで何度観たことだろう。少なくとも三度は観た。観なくてもいいのに、観てしまう。 他のどの映画にも似ていない映画(原作付きだけど)。存在に大きな価値がある映画だと思う。 [地上波(邦画)] 8点(2015-10-25 15:58:35)(良:1票) |
17. 時をかける少女(1983)
《ネタバレ》 この映画は、たぶん、ヒロインの芳山を演じた原田知世の映画。 知世を観るためだけにある映画だと思う。 と同時に、相手役の青年の祖父母のやりとりを観るとき、とても悲しくなる。 「土曜日の実験室」 1983年当時の、いろんな思い出が蘇る映画。 個人的に大好きな映画。 さて、筒井康隆の原作を読むと、映画とは違う印象でした。 この映画は、たぶん、これから五十年もしないうちに価値が大幅に下がる気がします。 でもいいんです。それがアイドル映画というものでしょうから。 【追記】2017年3月12日 エンディングが好きだ。大好きだ。歌と映像が好きだ。 若手俳優の演技は棒だし、映画のクオリティは低いのだろう。 それに、原田知世の写真集を買いたいと思ったこともない。 でも、大好きな映画なのは、同世代だからなのかもしれない。 [DVD(邦画)] 10点(2015-09-27 15:55:05)(良:2票) |
18. 不思議惑星キン・ザ・ザ
《ネタバレ》 クー。癖になる。●最初に観たとき、特撮の自然な感じに驚き、異世界に来た感じがした。でも内容がよく分からず、のんびりテンポと(2時間以上の)長さに疲れて、さらに後半が意味不明で、期待を大きく下回った。●だが2回目は、初見と印象が大きく変わった。世界観や細かい設定に感心しながら観終わり、とても好きになった。だから今は「映画は2度観なきゃ」と反省している。●さて1986年当時は、日本でCDが普及し始めた頃。21世紀がまだずっとずっと先で、のんびり楽しかった(私見)。5年後の1991年、ソ連が解体してロシア連邦に。そんな時代背景が関係した映画なのか、実は私には全くわかんない。★ずっと観たかった映画で、評判通り楽しい。音楽も好きだし、おっさんたちがメインののんびり映画。クー、10点! [DVD(字幕)] 10点(2015-06-15 03:29:45) |
19. となりのトトロ
《ネタバレ》 好きな映画。 でも、昨夜のテレビ放送を観なかった。 今年はDVDで一度観て満足してるから。 主人公は幼い二人姉妹の姉・さつき。まだまだ小学生の女の子。田舎に引っ越してきたばかりだが、元気はつらつ、利発で、周りから愛されている。母親は療養所にいて、学者の父親、幼くワガママな妹と三人暮らし。そして彼女は映画後半、妹をさがして小さな冒険をする。 2014年現在、日本で携帯電話が普及して約15年。 この『トトロ』の時代設定はケータイどころか、各家庭に電話が普及していない世界。連絡をとるのに不便だが、不便だから多種多様なドラマが生まれていた時代。 この『トトロ』は1988年公開だから、もう26年も前。 ご家庭のビデオデッキで何度も観て、今は大人になった人が大勢いる。三世代で楽しんでいる家庭も多いからこの映画、日本人のアイデンティティの一つ。例えるなら日本の国民的映画。大人も楽しめる、やさしい空想世界。 さて、現実の暗部を考えてみたい。 『トトロ』のようなやさしい映画を好きな人が、他人に親切にする時もあれば、他者を馬鹿にして笑ったり利用したりする。「他者を騙して何が悪い」「私の勝手でしょ」。それで矛盾なく暮らす現実の人間たち。『トトロ』は日本の国民的なアニメ。海外にもファンは多い。 私は好きな映画だから、★10点差し上げる。 [DVD(邦画)] 10点(2014-07-12 08:39:18) |
20. ヘル・レイザー
《ネタバレ》 酒をもらって喜ぶ人がいる(私だ)。女王様にムチをもらって喜ぶ人がいる(私じゃない)。●魔導師たちがフランクを追うのは、愛か使命か何なのか(?)。そこがワカンナイと、この映画は意味不明なのかな。私にはワカンナイ。●それと、あんな痛い箱の用途に魅力を感じない(見た目とパズル構造は好きだけど)。それと、浮浪者は回収係だったんだね。■『ベルセルク』を思うとき、必ずこの映画を思い出す。魔導師デザインの元ネタは、フランシス・ベーコンなのかな。■原作・監督のバーカーは色男。作家で映画監督で、さらにイラストレーター。『血の本』のカバー絵も描いていた。才能に恵まれた男の代表作がこの映画。1987年日本公開だから、もう27年も前。たぶん日本では、これ以上のヒット映画はない。『ミディアン』は好きだけど。■DVDレンタルで、山口雄大と井口昇のコメンタリが聞ける。公開当時の自分語りが多い。映画へのツッコミが楽しい。●私は公開の数年後、テレビかレンタルで観た。ビジュアルと痛さ(階段の釘)が強く記憶に残ってる。特殊な映画なんだね。でも久しぶりの再見は、醒めた目で観てしまった。それと、やっぱり女は怖い。ヒロインは、なんかエロいし強そう。★7点 [DVD(字幕)] 7点(2014-07-08 00:38:28) |