1. 用心棒
《ネタバレ》 画面が抜群に見やすい。構図とカメラワークが練られており、動きを追うだけで話が見える。絹屋が酒屋を殺すシーンだけがマジでご都合主義すぎた(ぬいを情婦にしていた酒屋を成敗する必要があったんだろうが、唐突すぎてポカーンとなった)ので、椿三十郎よりは1点低い8点で。 しかし三船敏郎は白飯を美味そうに食うなあ。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-07-21 15:30:42) |
2. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 10年ぶりくらいに見たが初見時より楽しめた(Youtube動画"Akira Kurosawa - Composing Movement"を見た後だったからかもしれない)。全てのシーンに意味があり、全てのカメラワークに意味がある。時間もちょうど良い。冗長な台詞を必要とする映画は単に映像が雄弁でないだけと気付く。コメディシーンは60年近く経った今でも面白い。三船敏郎も田中邦衛もキャラ立ちすぎてて、今後こんな俳優さん出てこないんじゃないか、、、とちょとさみしくなった。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-07-20 15:14:18) |
3. 中国女
《ネタバレ》 政治を絡めるならもう少し工夫してストーリーに絡めてほしい。作品としてはかなり厳しい出来。政治的な観点でも2019年に観るとほぼ良いところが見当たらない。 毛沢東政権と、五月危機を含めた世界情勢を勉強する入口にはなったかな。本作のように、ほとんどの活動家が文化大革命を理解せずにファッション的にデモを起こしていたというのはウケる。頭の悪い人たちはいつの時代も扇動に使われるのね。特に合理性もないノリだけの活動だけど、フリーセックスが進んだのだけは良かったんじゃないかな。逆説的に頭の悪い活動家に対する批判的な作品としては成立しているので3点。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-03-05 14:24:24) |
4. 日本のいちばん長い日(1967)
《ネタバレ》 普通に良い映画だと思うけど、平均点ベストランキングに名を連ねる作品かと言われると、、、まあ歴史的価値も加味してなんでしょうね。そこまで強い印象は残りませんでした。 [DVD(字幕)] 7点(2018-06-04 01:54:04) |
5. 華氏451
《ネタバレ》 2時間観るのがきつかった。テーマは面白いんだけど、思想弾圧だとオーウェルの1984とかと比べると臨場感、緊張感に欠けるなあ。シーン同士のつなぎ方がとても安っぽい。 よく考えたら数年前に観たことあった。それも忘れていたくらい印象の薄い映画。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-05-27 22:31:25) |
6. 女と男のいる舗道
《ネタバレ》 映像の力がそもそもあまり強くない上に、BGMがないシーンなどは少し観ていてきつい、寝そうになる。ブルースに合わせてアンナ・カリーナが踊るシーンも長過ぎる。最後も唐突過ぎる。実験的な映画なのか? 「なぜ芸術? 美 それが人生」というフレーズだけは良かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-11-29 20:59:51) |
7. 女は女である
《ネタバレ》 現時点で僕だけ10点をつけていて少し気が引けるのですが。。。ずれたこと書いてたらすみません、でも好きなものは好きなんです。 ストーリーは何も無し。あるのは色彩、音楽、そして男女。スマホもインターネットもないのにこの時代のパリジャンは今の時代の人より幸せそう。結局生きるってそういうことなのかなと。テクノロジーは進んでいくけれど、その進歩のライン上に普遍的に存在し続ける幸福に悠久を感じた。 一方で、コメディかつこのキャストじゃなかったら作品として成立しなかったとも思う(単なる恋愛映画にしていたら相当うざいだろう)。頭をぶつけるベルモンドや、無駄にずっと抱き合っているカップルなど、笑うところが沢山。テンポも良く飽きずに見られた。またウイスキー飲みながら観たいと思う。ただそれだけ。 [インターネット(字幕)] 10点(2017-11-26 13:15:43) |
8. 8 1/2
《ネタバレ》 アメリカの夜が好きな自分としては似ているところや異なっているところを考えながら見ていました。自分が愛するものとそうでないものの曖昧さ、あるいは自我とそれ以外との曖昧さとかを表現したかったのかなと思いました。非現実のシーンはゴダールのアルファビルにも影響与えてるのかなと思ったり。もちろん全体を通してアメリカの夜にも。情報量が多く部分的な理解なのでもう一度見直したいと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2016-12-11 20:04:57) |