1. PERFECT BLUE
《ネタバレ》 途中までは被害妄想と幻視の見せ方がイマイチかな、と思っていましたが最後にひっくり返されました。「解離性同一性障害」のワードに引っ張られたなあ。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-11-18 17:16:06) |
2. MEMORIES
《ネタバレ》 「彼女の想いで」は何かあるようで何もなかった。何かあるのか期待していたので残念。 「最臭兵器」は終始笑えて個人的には良かった。悪ふざけを作品に昇華させた感じか。 「大砲の街」は世界観は最高(FF9みたいだった)だけど、内容が無さすぎる。主人公の少年がかわいらしかった。 他の方の投稿を読むまで気付かなかったけど、確かにエンドロールの卓球音楽は最高。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-11-15 17:05:51)(良:1票) |
3. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 インターナショナル・ヴァージョン
《ネタバレ》 amazon prime (US)で見ました。イノセンスのような無意味な引用がなくパンチラインが直球だったのが良かったです。エッセンシャルには機械と人間がセックスする/融合する話で、今となっては在り来たりなのかもしれませんがこのテーゼを最初に示したのはすごい。 自分は英語で日常会話しているのであまり気づきませんでしたが、他の方の書かれている通り確かにvoice actingはクールでした(というか全体的に日本の声優さんがアニメで演じるときはちょっとやり過ぎなことが多い気がします)。オープニングの日本的な詠唱も良き。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-11-15 17:01:57) |
4. 恋の秋
《ネタバレ》 映像としては綺麗。ただお節介焼きの女性2人がうざさが可愛らしさでカバーしきれてないのが難点。男2人がモノのように扱われている。ラストの音楽シーンは良き。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-07-17 12:34:53) |
5. もののけ姫
《ネタバレ》 何回も観ている作品だが、Youtubeのストリーミングが始まったので再鑑賞。蝦夷文化やタタラ文化の勉強になる。師匠連は大陸のメタファーか?これらを面白いと感じるのは紛れもなく自分が日本人だからだろう。一方でアメリカでも千と千尋の次にジブリで評価が高い作品だが、テーマがシンプルで分かりやすいというのは大きい。 個人的には美輪さんに限らず非声優を起用したのは良かったと思う。もしこの作品がアニメアニメした声で構成されていたら印象は全く違ったものになっていただろう。 若いときに観たからか、良い悪いではなく自分の感性に既に入り込んでしまっている。きっとアシタカ、モロ、猩々のモノマネを一生やり続ける人生だろう。 他にはエボシの「賢しらに僅かな不運を見せびらかすな」というラインが印象に残った。「我が名はアシタカ!」と同様に、どう英訳してもこの美しい日本語と等価な表現は出来ない。 あと全く賛同は得られないかもしれないが、最後にアシタカがジコ坊を止めようと両手を広げてケツを突き出すシーンの絵面はめちゃくちゃ笑った。 [インターネット(邦画)] 10点(2020-04-16 11:04:15) |
6. 遠い空の向こうに
《ネタバレ》 自分の人生を生きるという点ではグッドウィルハンティングっぽいし、父との愛情という点ではフィールドオブドリームスっぽいし、思春期の友情という点ではスタンドバイミーっぽいし、アメリカ映画が描くべきテーマを良いとこ取りしたような映画。最後の実話エピソードが良い。先生がホジキンリンパ腫で亡くなるのはエモいし、ホマーがNASAのエンジニアになるのは実話にしては出来過ぎだけども。現在の状況を調べたところ、ホマーはNASAから身を引いて文筆業に専念してるのかと思いきや、一応アドバイザー的な形でロケットには関わってるみたいで良かった。 しかしジェイクは顔がずるい。演技から目が離せない。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-03-09 15:14:02) |
7. 恋人までの距離(ディスタンス)
《ネタバレ》 男の理想を描いたような映画。一つの恋愛のために人生が存在しているかのような感覚が上手く描かれている。セックスが描かれていないのにリアルを感じられる点も良かった。女性を引き付ける英語のセリフはこんな感じなのか。 しかし邦題が酷すぎる笑。なぜそのままに出来ないのか、つけた人の罪は重いぞ。 [インターネット(字幕)] 9点(2019-12-23 00:07:58) |
8. アモーレス・ペロス
《ネタバレ》 複数人物と時系列の入れ替えでパルプフィクションのメキシコ版みたいになるのかなと思っていたけど、自分的には特にカタルシスもなく"Well, so what?"という感じでした。他の方も指摘されているように3つ目の話には全く感情移入できず。世間の評価とは逆かもしれないけど自分はバベルの方が好きだなー。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-11-04 04:58:34) |
9. パリのランデブー
《ネタバレ》 1話目はゴダールの「男の子の名前はみんなパトリックっていうの」みたいで好きだった。2話目は高評価されてる方もいますが自分にとっては退屈でした。3話目も散々煽っておいて結局何も展開なし。展開ではなくレトリックを楽しむ映画なのかもしれませんが、性描写ゼロというのも逆に気持ち悪かったです。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-03-31 12:45:12) |
10. HANA-BI
《ネタバレ》 全体のエネルギーが抑え目の割には飽きずに観ていられる。途中入るちょっとした笑いどころが目覚ましになっている。もう少しアップダウンがあれば良かったのか、どこが悪いという訳ではないんだけど、もう一度観たいとは思えなかった。 [インターネット(邦画)] 6点(2019-03-25 13:31:02) |
11. 菊次郎の夏
《ネタバレ》 最後の悪ふざけは長すぎる笑。義太夫とらっきょは良い味出してた。前半のたけしの酷い振る舞いは後半への傾斜をつけるための上り坂と納得。他の指摘にもあるように、音楽で化けてる作品だとは思う。虫の声がする中、夏の畦道を歩いているシーンだけでグッとくるのは、自分が子供の頃の夏休みに同じシーンがあったからだろう。 [インターネット(邦画)] 8点(2019-03-19 20:33:39) |
12. 大いなる遺産(1998)
《ネタバレ》 すげー面白かった。ちょっとフォレストガンプみたいだなと思いながら観てました。水飲み場でキスするシーンは印象的ですね。 グウィネスパルトロウの乳が見えそうで見えないのは怒りで震える。他の作品で散々セックスシーン出てくるのに、有名な女優さんを起用したことで却って表現されるべきものがされなくなっている。パリに行くくだりは必要なかったというか、表現が唐突だった(パリでエステラに会うのかと期待した)。ラストシーンを深く描かないのは良い。イーサンホークは格好過ぎて人生って不公平だなと思った。しかしガタカといい彼はピュアな役が似合いますね。 [インターネット(字幕)] 8点(2019-03-15 15:21:46)(良:1票) |
13. シンドラーのリスト
《ネタバレ》 最後のシーンが蛇足という意見もありますが、自分にとってはとても良かったです。ただ少し長すぎるかな、2回に分けて観ないと。他のレビュアー様も仰っている通り、シンドラーが清廉潔白な聖人として描かれていないところが逆に良いと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-03-07 13:51:32) |
14. 最も危険な愛し方
《ネタバレ》 キュアロンのデビュー作ということで、ローマ公開記念にamazon usで観ました。全然レビューがないと思ったら日本未公開なのか。。コメディーの要素強めだが、トリュフォーの恋愛日記ラテンアメリカ版という感じで面白かった。人生におけるセックスの重要性をちゃんと表現したい、という思いがデビュー作から感じ取れます。あと、テキーラを飲むシーンの水分の描写(泡を含めた水のテクスチャーの表現)が素晴らしかった。もっぱら色彩の表現をするタルコフスキーよりも、detailまで含めた水の表現についてはキュアロンの方が優れていると感じた。 [インターネット(字幕)] 9点(2019-03-03 12:16:56) |
15. リトル・プリンセス
《ネタバレ》 発音的には完全にサラだし、小公女セーラって訳は超微妙ですね。 普通に面白かったけど、普通かな。ストレートな親子愛、友情、勧善懲悪、夢を見ることの大切さ。掃除するシーンのカメラワークはROMAと一緒ですね。キュアロンはROMAの最初のシーンや最も危険な愛し方のテキーラのシーンみたいに、水の描写はもう少しディテールまで表現して欲しかった。有名な原作だとあまり個性出せないのだろうか。 US Netflixで字幕なしで観ました。"All girls are princesses." 覚えておこう。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-02-26 14:54:13) |
16. 御法度
《ネタバレ》 ラストがストーリー的にもカメラワーク的にも弱すぎる。「まさかこれで終わらないよね」と思ってたら終わってしまった。サイコパスのが同性愛に惹かれていくという面白い主題があるにも関わらずその描写がイマイチすぎる。一方でたけしをはじめ登場人物の心の声をいちいち音声で入れたりするのはセンスないと思った。全部が描かれないから視聴者は想像するのに、その想像力を奪ってしまっては仕方がない。これは大島渚と宮崎駿の大きな差だと思う。 あとトミーズ雅と桂ざこばが完全に普段の雅とざこばで笑った。演技しない方が良い場合もあるんですね。 [インターネット(邦画)] 6点(2019-02-10 02:58:03) |
17. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 愛、友情、人生の先輩から受ける温かさ等、生きる上で素晴らしいことが凝縮されている映画だと思う。ベンアフレックが部屋を訪れるシーン、最後車で突っ走るシーン、ロビンウィリアムスと抱擁するシーンとかたまらん。精神科医の印象良くなった。 [インターネット(字幕)] 10点(2018-06-04 01:45:05) |
18. パルプ・フィクション
《ネタバレ》 トラボルタが死ぬときの顔がおもろ過ぎて当時学校で話題になりました。10年以上経って見直したけどやっぱりおもろくて爆笑してしまった。あとブルースウィルス普通にちんこ映っててこれまた笑える。タランティーノが"Dorks"と表現したように、間抜けキャラばかりが出ている本当にパルプのような作品だ。 [インターネット(字幕)] 8点(2018-06-03 18:31:54) |
19. 天使の涙
《ネタバレ》 内容が無さすぎるので、もう一工夫欲しかった。金城武のキャラクターは面白くて結構笑った。同じ内容無い系、ストーリー同時進行系の映画ならパルプフィクションの方が好きかな。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-06-03 18:29:14) |
20. ブエノスアイレス
《ネタバレ》 拒否反応的にこの映画をdisっている人が多いけど、まあ仕方ないよね。最初のラブシーンはノンケにはかなりきついし。ただ、正直ゲイとかノンケとか関係ないfundamentalな人間の心を描いた作品だと思う。モノクロ→カラーモノクロ→カラーでファイの心理を象徴的に演出したり、ピアソラのタンゴの合間にザッパを挟んだり、監督はセンスの塊だなあと感じた。チャンがファイの声を録音して最南端の灯台で聞くシーンと、最後の台湾の屋台のシーンは本当に好き。旅行と音楽と色彩が好きな自分に見事にハマった映画。あと、ウィンが終始艶めかしくて、しかもゲイであることのリアルさが追っかけてきてずるかったです。 もう一点とても重要なことだと思うけど、この映画はファイとチャンの関係をはじめ、全てを語らないから素晴らしいと思う。「結局どういうこと?」の答えを逐一明かしてしまうのはセンスない。情報を与えるのではなく思考や感情を動かすのが良い映画だと自分は思う。 [インターネット(字幕)] 9点(2018-05-17 02:16:40) |