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1.  紳士同盟(1986)
薬師丸ひろ子のアイドル女優末期の作品。せっかくの名優揃いなのに盛り上がりに欠け、設定もかなり無理がある。ラストはなんか肩透かしで「え?これで終わるの」という感じ。登場人物たちも納得できないだろう。唯一の収穫はクレジットタイトルの薬師丸の曲が「何が出るかな🎵」の元歌だと初めて知ったこと。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-08-19 22:40:17)
2.  動乱 《ネタバレ》 
軍人美化とか時代考証無視とか野暮なことは言いません。ただただ映画としてつまらなかった。これが「八甲田山」「日本沈没」の緻密な演出の森谷司郎監督作品とは到底思えない。確かに健さんはカッコいい、小百合さんは綺麗だ。かと言ってあまりに臭すぎる展開、何の捻りもない勧善懲悪、そして妙に軽薄な音楽。しかし忠臣蔵ではあるまいし、周囲の人が皆健さんに惹かれてヨヨと泣くって、大丈夫なのか。肝心の226当日はあっさり終わっちゃうし。森谷監督はこの後、ちゃんと「小説吉田学校」のような秀作も出してるし、やっぱ東映が悪いのかな。
[DVD(邦画)] 5点(2022-09-24 23:41:36)
3.  野ゆき山ゆき海べゆき
封切り時に鷲尾いさ子さん見たさに映画館へ。必然性があるとは思えないヌードシーンはショックでした。大人になってから、ロリコン伯爵として有名な大林監督の脱がせテクにかかったんだろうなあと分かりましたが。級友役の女の子も無駄にお尻出さされてたし。内容は戦時中に少年期を過ごした人以外は全く思い入れられない内容。いや、大林さん以外の同世代の人もあまり感情移入出来なかったかも知れない。
[映画館(邦画)] 5点(2022-09-19 16:33:42)
4.  愛と追憶の日々
登場人物の全てが目先のことしか考えない自分勝手な人たちというかなり変わった映画。しかしこの邦題は何とかならないのか、全くストーリーを反映していない。そりゃまあ人生の全てが愛と追憶の日々だけどさ。この時代って「愛と哀しみの果て」など、愛と〇〇ばっかりでしたね。とにかく主人公の親子2人に感情移入出来ず苦痛な2時間超でした。長男くんが一番まともに思う。この後ぐれないことを祈る。それにしてもダニー・デビードの役は必要だったのか。何のために出てきたのか意味不明。
[DVD(字幕)] 5点(2022-09-19 16:27:21)
5.  テラ戦士ΨBOY 《ネタバレ》 
菊池桃子が主演じゃないと成り立たない映画。他のアイドルだと「なんでマネージャーこんな仕事とってくんだよ」感がどうしても滲み出るが、彼女は本当にボーイのことを助けたいようだ。だが、視覚効果やセットは割としっかりしてるうえに脇役もいい。桃子軍団もこの時代に良くいたチェッカーズ風ヤンキーが1人もいない。敵役に無名塾出身の益岡徹を据えたのもいい。舞台の芝居の経験のない役者だとこなせないだろう。竹中直人もこの頃から安定してる。政財界のボスが鈴木瑞穂、名古屋章という渋さ。なんとなくリアリティがある。とはいえ、結局ボーイが何しに地球に来たか良く分からないし、終始受け身で結局迷惑な存在でしかなかったのは当時も疑問だった。ETの方がまだ積極性とメッセージ性がある(当然だけど)。
[ビデオ(邦画)] 6点(2021-05-31 07:10:26)(良:1票)
6.  メイン・テーマ 《ネタバレ》 
封切り時は高校生で当時の風潮として薬師丸ひろ子に夢中だった。大人になって観てみて「なんじゃこりゃ」と思ってたら終盤に野村さんが「今回は大目に見てよ」とのセリフ。森田監督も観客の気持ちが分かってたんだろうな。「セーラ服と機関銃」を大人になって見返した時も思ったが、薬師丸さんってこんなにイモねーちゃんだったんだ。しかも役もかなり痛い行動。当時は大量媒体物量作戦で国民的アイドルと思いこんでたが全て稀代の広告マン角川春樹氏のマジックだったんだなあ。桃井さんも超小顔の野村青年といると顔のデカさが強調されて辛かった。薬師丸、桃井の2人がいるのにカメラオタクの集団が2人を押しのけてスタイル抜群の水着のミス〇〇に殺到する場面は秀逸。それとこの映画の「メインテーマ」はオープンしたばかりの万座ビーチホテルのPRだったのだと思う。
[DVD(邦画)] 5点(2021-05-01 14:03:31)
7.  疑惑(1982)
作品のすばらしさは他のレビュー通りですが、個人的には20数年前に当時住んでた近くで、この映画がテレビ放映されたちょっと後、同じように港からの乗用車転落事故があった。仕事上で関係があったので、引き上げを見にいったら、クレーンでつり上げられた車の窓が破損しておらず「やっぱり、中から空けないと割れないんだ」と思ったことを覚えている。実は、その車の持ち主は重要事件の容疑者と目された人で、その後、行方不明になったという小説や映画のような展開になった。
[DVD(邦画)] 8点(2018-08-13 09:52:04)
8.  セーラー服と機関銃
中学生のときに友人と映画館で観ました。超満員の中、前座映像で柳澤慎吾氏率いるひろ子親衛隊(ひょうたん3銃士とかなんとか)が歌う応援歌が流れ、場内はすでに熱気に包まれていました。ただ、少年心にも「このストーリーはちょっと変だな」と思っていましたが。。。数年前にDVDで見返してびっくり。大フアンで憧れの的だった薬師丸さんはこの時期、どうみてもクラス1の美少女という設定は厳しく(直前まで大学受験生活だったので仕方ないが、ちょっとむくんだ感じ)、甲高い声でわめく痛い女の子にしかみえず、筋も日活の晩年のような内容。「はあ」という印象。青春時代とは錯覚の連続なんだなあ。
[映画館(邦画)] 3点(2018-06-02 22:34:12)
9.  影武者 《ネタバレ》 
制作の過程をめぐっていろいろと議論はあるが、やはり名作のひとつに挙げられるだろう。 われわれ日本人は、特に長谷川等伯筆のダルマのような信玄の肖像画が教科書段階から脳に刷り込まれているため、仲代の信玄像はどうもしっくりこないのは確か。 だが、そういった先入観を抜きに、自分を欧米人と思って観ると(笑)、物語、映像美、ダイナミズム、どれをとってもやはり重厚な逸品だ。ただ、、、やはり仲代には信玄公は演じられても、泥棒の影武者は違和感があった。彼が演じると、豪放な泥棒というより、知能犯、詐欺犯に思えてしまうんだよな。ここは、勝新、あるいは本来は三船だろう。 それと、この映画で一番好きだった場面。影武者が隊列を前に激を入れて、調子に乗って落馬してしまうシーンが、実は仲代ではなく本当にエキストラが演じていたことを土屋嘉男さんのエッセイであとから知ってショックだった。仲代がこんな演技ができるのかと関心していたからだ。とはいえ、そこまで監督のトータルな演出だったとすると9点。
[映画館(邦画)] 9点(2018-06-02 21:18:14)
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