1. ロード・オブ・ザ・リング
映画館で観たかったなあ。最高だ。原作に対する評価を映画のレビューに持ち込んでは後で後悔する私ですが、この映画に関しては原作への評価を抜きにしても映画としての完成度がとても高いのではないでしょうか。ファンタジーという比較的好き嫌いの分かれるジャンルにあって、しかもこれだけのヒット作品で(つまりファンタジー嫌いの人も話題性ゆえに足を運ぶという事情を考えて)、平均評価が7点以上(10/30現在でね)というのは大健闘だと思います。ファンタジー好きのおいらは当然の10点満点。100点あげたいくらいです。しかも説明的なシーンが多くならざるを得なかったシリーズ1作目に比べ、より自由度の上がる2作目、3作目への期待はふくらんじゃうよ。あー楽しみ。今度は絶対映画館で観るぞ!ハリーポッター君も頑張らんといかんね。 10点(2002-10-30 02:13:46) |
2. ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間
やばいくらいつまんなかったなー。すっっっっげえがっかりさせられた映画という意味では記念碑的な映画です。TVシリーズはかなりハマッたのに…。アメリカに旅行したとき滝まで行こうかと思ったほどなのに…(近くまでいって時間の都合で断念)。兄貴と劇場で見たんだけど、彼は死んだように熟睡してました。ところでメイチェン・アミックを筆頭にTVシリーズの女優陣がかなり好みで、女性の趣味が似てる(と思われる)リンチにかなり親近感を持ちました。でも一緒に合コンにはいけねえな。 3点(2002-10-02 03:56:54) |
3. 二十日鼠と人間(1992)
この映画はマルコビッチのためにあったのでは?と思わせるほどの名演。こういう役という点でいえば、ギルバートグレイプのディカプリオと私の中では双璧です。また、G.シニーズも上手いしさ。映画自体も非常にキッチリとした出来です。こういう映画にたまに出会うとうれしくなるなー。ところでマルコビッチって大男だったっけ?それともG.シニーズが小柄なのかな?いい話、かどうかはいろいろ意見があるにしろ、いい映画です。 8点(2002-09-28 21:36:41) |
4. となりのトトロ
封切り当初は高校生で、「アニメなんかつまんねえよ」と決め付けていたため、上映していた映画館の前で悪友たちとふざけて「トットロ、トットロ~」と大騒ぎしてバカにしていたものです(ただただ反省…)。が、東京で暮らすようになり、この映画をみて不覚にも大感動。日本人のノスタルジーを最も強くかきたてるのは田園風景なのだと司馬遼太郎がいっていたような気がしますが、納得です。おれなんかは千葉のくそ田舎出身なのでこの映画の田園風景はそのまま子供時代のふるさとの風景であり、まさに心のツボを押された感じ。映画の雰囲気だけで高得点だぜー!!!お話も非常に良質なファンタジーだし。自分の子供に見せたい映画№1です。まぁまず結婚しないとね…順番として…。 9点(2002-08-24 16:51:58) |
5. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
映画の出来については文句なしです。アル・パチーノもオスカーに恥じない名演技。でも↓向日葵さんと同様、校長が生徒を弾劾し、それに対して生徒側が調査委員会を設置し調査の結果を踏まえて独自に判断する、なんてシステムが高校にあったりするっていうのがびっくりでした。名門私立高校だからかな?とにかくアメリカの生徒の自治組織ってすげえな、と。そういう環境からアメリカのトップリーダーたちが輩出されるのかなあ、なんて思うとそういう面でも興味深かったです。 9点(2002-08-11 12:58:00) |
6. ゴッドファーザー PART Ⅲ
↓で結構叩かれちゃってますが、ソフィア・コッポラは(顔はともかく…)頑張っていたと思うけど。アル・パチーノも相変わらず素晴らしい。ただこの映画の場合、他の映画との比較というよりも前2作との比較になってしまうのがつらいとこだなー。やっぱりどう見ても出来はかなり落ちると思います。「蛇足の続編」という印象です。 7点(2002-08-10 00:12:06) |
7. ゴッドファーザー PART Ⅱ
皆さんのコメント通り、素晴らしい映画。(共演してるわけではないけれど)デニーロも前作のブランドと真っ向勝負の演技で全く遜色なし。Part1のレビューにも書いちゃったけど、原作もぜひお試しあれ。 10点(2002-08-09 23:55:25) |
8. ゴッドファーザー
映画の出来に関しては、もう皆さんが言い尽くしてるからなにも加えることはありません。ひとつだけ加えるとすれば原作も絶対に読むべし。角川文庫から出てます。最も影響を受けた2つの書物のうちのひとつです。ものの良し悪しを人に押し付けるのも、人から押し付けられるのも嫌いなんだけど、この本だけはもっと多くの人の目に触れることでもっと評価されるべきだと願わずにいられないのであえて映画と関係ないけど書いてしまいました。 10点(2002-08-09 23:45:32) |
9. ニュー・シネマ・パラダイス
あくまで劇場公開版に対する点数です。生涯最高に劇場でないてしまった映画。高校生のときバーゲンの買い物ついでに銀座で見てメチャ泣きしてしまい、友達にバカにされた苦い思い出が…。ただ、完全版になると、ラストシーンに象徴される「ノスタルジー」というテーマが希薄になるような気がして5点です。初恋は大人になってから成就してしまってはただの「情事」になってしまって、「ノスタルジー」にはならないと感じるのは俺だけ?リバイバルやビデオ発売といった商業上の都合からなんでもかんでもシーンを加えて完全版にしてしまうことで、オリジナルをそこなう場合もあると思うだけど。私見としてはその最たる例だと思ってます。 10点(2002-07-27 07:51:25) |
10. エイリアン2
アクション映画として超良質。エイリアンっちゅう強烈なキャラクターを軸に、前作とはまったく別のジャンルの映画に仕立てたキャメロンはえらい!!! 続編の鑑だと思ってます。ターミネーターはまぐれじゃなかったんだーと感心した記憶があります。いい意味でターミネーターのB級っぽさを脱却してるし。キャメロンの「面白い映画を作るんだ!」という信念を感じる、職人っぽい手堅さは結構好きです。映画の面白さはもちろん、前作の評判に臆さず自身のスタンスを貫いたキャメロンにも拍手を送りたいねー。なかなか出来ないことだぜ。ちなみに俺的にはエイリアンシリーズはここまでかと…。 9点(2002-07-27 06:05:47) |
11. エイリアン
1はゴシックホラーっつってもいいんではないでしょうか。舞台をSFにしてるけど、演出はいい意味でオーソドックス。はじめてみたとき、怖かったー。猫を使った演出とか、しょんべんちびりそうになって見てました。シガニー・ウィーバーもかっこよくて、ガキの頃からかわいい女優さんが好きだった俺にしては珍しくかわいくなくても主演女優が好きになりました(ファンの人にとっては暴言ですね、すいません)。アメリカ女性のイメージの原型をリプリーで形成したような気がする…。また、敵役のエイリアンがとにかくかっこいい!!!エイリアンなしでは成立しない映画だけに、シリーズの主役を創造したギーガーが真の功労者だと思います。 9点(2002-07-27 05:50:44) |
12. モンスターズ・インク
ANAの飛行機のなかで見たのですが…すげえな…これ…。スターウォーズとか、ロード・オブ・ザ・リングなんかとはちがった感じ方でのCGの凄さ…。でもCGなんてのは所詮味付けに過ぎなくて、やっぱりこの映画のいいところはシナリオかなー。独創性豊かです。切り口が新鮮な映画は楽しめるなー。飛行機の中という条件の悪さでも十分に楽しめました。最後のNG集は個人的にはやりすぎかと思うけどそれでもいい映画です。アニメをアニメだというだけでバカにしてる方、ちょっと見てみてください。いろんな意味でアニメもいいんだなと思えるかもしれませんぜ。シュレックもみてみよーっと。 8点(2002-07-27 04:58:26) |
13. ライムライト
いい映画。とにかくいい映画。音楽もいいですねー。たしかテーマ音楽もチャップリン自身が作曲だったと思います。なんでもできちゃうんだもん、すげえよ。神様がいろんな贈り物を一人の人間に与えることもあるんだなー。最近だとベッカムをみて同じ事を思った次第です。比較の土俵も、次元も、分野も違うんで、ちょっとチャップリンに失礼かもしれないけど。 10点(2002-07-07 07:18:04) |
14. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
男の子なら誰でも必ず憧れる大冒険ってやつを見せてくれた映画でした。映画がこの上ない娯楽なんだってことをにしっかりと刻み込んでくれた。思い入れが強すぎて、理屈抜きに10点つけちゃう。 10点(2002-07-02 03:14:40) |
15. 海の上のピアニスト
フロアをすべりながらピアノを弾くシーンのかっこよさにしびれました。対決のあと、ピアノ線でタバコに火をつけるところなんざ、俺は鳥肌が立ちました、あまりの渋さに。でもなんで最後に1900は船から降りねえのかなぁ。普段はあんまりそういうところはつっこまず、単純に映画を観てるくせにこの映画のそこんところだけはどうしても納得できませんでした。外の世界に出たことがないから?よくわかりません。外の世界も捨てたもんじゃなかったかもしんないのに…。ディテールがすごくよく出来てて途中までのめりこんで観てただけにとっても惜しくて惜しくてしょうがなかった映画です。ところで実話がベースになってるって本当?本当だったらマジでやってられない気分になっちゃいます。 5点(2002-07-02 02:58:14) |
16. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
↓のmmmさんのいうとおり。俺もそこにびっくりしたなー。外国のショービジネス界の層の厚さを感じましたね。ミシェル・ファイファーもちゃんと歌える。もちろん特訓もしたんでしょうけど、それにしても上手です。だって日本で芸の特訓なんて、年末のかくし芸くらいだもんね。それはともかく、この映画でミシェル・ファイファーにはまり、ミシェルつながりでロシアハウスを観て、ロシアハウスのサントラのブランフォード・マルサリスのサックスにはまり、そしてジャズにはまっていき…。なんだかいろんな連鎖反応のスタートになった映画でした。もちろん映画の中身もかなりよしっ!!!とくにサントラは出色の出来だと思います。 7点(2002-06-30 23:07:23) |
17. 初恋のきた道
チャン・イーモウのチャン・ツィイーへの入れ込み具合が感じられる映画ですねー。小説でもなんでもそうですが、テーマや登場人物への作者の思い入れがいい作品を生み出すための重要なファクターなんだろうな。チャン・ツィイーがいなかったら成立しない映画だもん。俺も自分の仕事に思い入れを持ってみようかな(無理か…)。とにかくきれいに泣けるいい映画でした。 8点(2002-06-23 02:53:50) |
18. Kids Return キッズ・リターン
たけしは”その男、凶暴につき”から見てて、妙に虚無感がある演技をすると思ってたんですが、演技そのままに映画を作ってる。独特の虚無感というか、無機質感というか、なんとも表現できない映画を撮る人です。好きだなー。日本の現役監督の中では一番好きです。役者としての演技と、監督としての演出が同一線上にあって説得力があります。たけし映画のなかでもキッズ・リターンは別格でよく出来てると思います。HANA-BIより個人的には全然いい。皆さんが言うように、最後のセリフのインパクトがすごい。たけし、もっといい映画が撮れるはずだから頑張ってくれー。 8点(2002-06-23 02:33:10) |
19. アルマゲドン(1998)
ガンガンにつっこまれてて、↓のコメントが楽しい。これだけコメントが多いのはそれだけで注目度が高かったって証拠なのででしょう。久しぶりにTVでみたらやっぱり面白かったな。自己犠牲系のお話は自分のツボなのかもしれない。シラノ・ド・ベルジュラックとか好きだし。なんだか無駄に長い感じがしないでもないけど。(全然映画のレビューにそぐわない話なのですが)ベン・アフレックがリブ・タイラーのおなかの上でクッキーで遊ぶシーン、「やっぱり外人さんは産毛がすごいな」って思っちゃった。リブ・タイラー好きなんだけどなー。やっぱり俺は日本人女性が好きってことなんだろう。 8点(2002-06-23 02:16:35) |
20. ブルワース
ハル・ベリーって何に出てたっけと思って検索したらこの映画が引っかかりました。そういえば出てたよなー。この映画、なかなか面白いですよ。”アメリカ”のお話で、かつ、”大統領選挙”なんて単語がからむと拒否反応を示す方も多いかと思いますが、レンタルビデオ屋さんで借りたいものがないって思ったら借りてみてもいいのでは?ハリウッド的な荒唐無稽さも、社会性の強いテーマをからめてると”意外性のある視点”などといってうけちゃったりしますが、その好例です。 7点(2002-06-23 01:54:45) |