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tomochan2002さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 20

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1.  麗しのサブリナ
 後半で、サブリナがライナスにデートの断りを入れる場面が秀逸だ。彼女はライナスのいるビルの一階の電話ボックスから電話をかけるのだが、ライナスが彼女を引き留めるテクニックが巧みなのだ。▼ 「会えない理由をいって御覧、聞いてあげるから」と相手にしゃべらせておいて、その間に自分は受話器をこっそり置いてエレベーターで一階のサブリナのもとにたどり着くのである。恋を成就するにはこんなテクニックがいるのだ。▼  次にその後の、サブリナが二人の男の間で揺れる自分の気持ちを涙ながらに告白するシーン。ヘップバーンの演技が素晴らしい。あんなに気持ちのこもった演技を見るのは久しぶりのような気がする。▼ 「パリは雨の方がいい。雨の日のパリはいい匂いがするから。だから、パリに傘はいらない」とサブリナは言う。それで、邪魔な傘は通り過ぎる男のコートの背中にかけて、二人が抱き合ってThe End。▼ この傘といい帽子といい、小道具の使い方もしゃれている。とにかく幸せな気分にしてくれる映画だ。▼ ところで、字幕がmergerをずっと「合同」と訳していたのが変だった。「合併」だろうが。
8点(2003-03-03 22:55:10)
2.  デッドマン・ウォーキング
 「死刑とは何か」をあらゆる角度から眺める映画である。死刑とは正義の成就である。死刑とは遺族による復讐である。死刑とは犯罪の抑止である。死刑とは貧乏人のための刑である。死刑とは政治的プロパガンダである。死刑とは殺人を刑務官の仕事にすることである。死刑とは罪の償いである。死刑とは無実の人間を殺すかもしれないことである。死刑とは囚人を家族から引き裂くことである。死刑とは罪人を真人間に変えることである。死刑とは何本も注射を打つことである。死刑を廃止すべき理由は単純である「殺すのはいけないと言いながら人を殺すのは納得できません」人を一人殺すのがこれだけ大変な意味を持っているということをまざまざと見せてくれる名画だ。死刑とはもう一度キリストを殺すことである。
8点(2002-02-25 00:53:59)
3.  102
 普通は続編はおもしろくないものだが、これは違う。▼ ぶちのないダルメシアンの子犬と飛べないオームの大活躍、女性保護観察官と捨て犬ホームの男との恋、グレン・グロースにジェラール・デパルデューを加えた豪華キャスト、パリのロケ、一糸乱れぬ犬たちの名演技、グレン・グロースが罰として巨大なケーキにされる趣向などが、ダルメシアンの毛皮でコートを作るという「101」の単純なストーリーの上に加わって、「101」よりはるかに面白く、大人も楽しめる内容になっている。最後にぶちなしの子犬にぶちが出てくる落ちまでついてかなりの出来だ。▼ ところで、最初のシーンで鉄格子の扉に書かれたBehavior control unitの和訳が「行動制御課」と直訳されているのは笑った。このcontrolは矯正のことだろう。▼ また、グレン・グロースの吹き替えに山田邦子が使われていることに不満が残った。他は皆声優の張りのあるいい声なのに、グレン・グロースだけは普通の声なのだ。素晴らしい声優は五万といるのに、知名度に頼って素人を吹き替えに使って映画をだめにするのは、日本の映画会社の悪い癖である。
7点(2003-02-28 12:21:34)
4.  イル・ポスティーノ
詩のすばらしさを教えてくれる映画だ。私は感動して、パブロ・ネルーダの詩を書き写した。「 この渚(なぎさ)ほど、海らしい海を知らない。 つぎつぎに押し寄せては、いいわと言い、いやと言い、 また、その青さで、白い泡で、いいわと言い、いやよいやよと言う。 ひとときもじっとしていない。わたしは、海よと、くり返し、 岩にうち寄せ、言い寄るが、口説き落とすことはできない。 そこで今度は、緑の七つの犬の、緑の七つの海の、緑の七つの舌で、 岩をなで、口づけ、ぬらし、くやしそうに胸をたたき、 自分の名を繰り返す」
7点(2002-04-07 23:01:51)
5.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
 話す言葉がことごとく詩となって彼の口からは流れ出る。不遇の人生にありながら、心意気だけは誰にも負けぬことを誇りとするシラノドベルジュラック。俺は人の役に立つばかりで、いいところはみんな人に与えてきた。「セテトワ、セテトワ(あなただったのね、あなただったのね)あの手紙を、あの愛の言葉を私にくれたのは」ロクサーヌに愛され、抱かれながら死んでいったシラノは幸福者だ。フランス語が聞けたらその価値が何倍にも違ってくる映画だろう。
7点(2002-04-07 22:57:12)
6.  ダイヤルM
10万ドルもらったらそのままトンずらすればいいじゃないかとか。画家の男は、自分を脅してきた旦那をどうして殺してしまわないのかとか。結局人殺しするならはじめから自分でやればいいとか。ヒッチコックのはどうだったっけとか。相手役はパルトローでなくてもいいんじゃないかとか。ポワロのデビッド・スーシェが、渋い刑事を演じていてちょっと気がつかなかったとか。何で鍵を戻したんだとか。何で人殺しと分かっている相手と二人きりの場面で、相手の罪を暴くのかとか、そんなことを色々思わせながら、筋を追う楽しみも残してくれている。B級映画としては、いい出来だと思う。大事なことはテープレコードに録っておくべきだという教訓も教えてくれた。テレビで見たが、船越英一郎の吹き替えもそれと知って見れば、うまい方だと思う。それに、オールナイトフジの山崎美貴(パルトロー)が吹き替えで活躍していることも分かったよ。
7点(2002-02-18 01:58:28)
7.  ゼロの焦点(1961)
 映画版『ゼロの焦点』は最後にスター有馬稲子のためのストーリーを付け加えたために、話の焦点がぼやけてしまった。◆殺人とその謎解きのストーリーは、久我美子と高千穂ひづるが崖の上で話し合う場面で終わっている。◆夫の失踪と謎の自殺。実は、夫には女(有馬稲子)がいてその関係の精算のために考え出した狂言自殺が、自分の過去を知られた高千穂ひづるによって殺人に利用された。そのことが明らかになったことで充分だった。◆ところが、過去の女の話になって、あのきれいなきれいな有馬稲子の顔がスクリーンを占領し始めると、映画自体の興味は間延びしてしまった。そして、それまでの恐い恐い映画が、切れ長の大きな目をした有馬稲子の可愛い笑顔によって可愛い女の映画に変わってしまった。◆結局、最後に一番強く残った印象は有馬稲子がいい女だということで終わった映画だ。いや、有馬稲子は実に美しい女優だ。
6点(2002-12-19 04:38:58)
8.  マレーナ
あこがれの女性が時代に流されて娼婦に身を落とす。そこに自分が客となって行き長年の思いを遂げる。あり得ないことが時代ゆえに可能となる。うらやましい話だ。僕も、モニカ・ベルッチの正面からのオールヌードが見たかったな。男はみんなそう思うはず。映画としては、イタリヤ人のだめさ加減がよく描けていた。至る所に、レナート少年が現れるのが少々しつこい気がしたのが難点。
6点(2002-02-14 01:55:43)
9.  となりのトトロ
 『となりのトトロ』の世界は、子供の無防備な好奇心を全面的に受け入れる世界である。この世界の子供は恐怖心を持っていない。▼しかし、「本当は恐いグリム童話」などといって、童話とは本来恐いものだ。それによって現実の世界の恐ろしさと自分の身を守ることを子供に教える。その意味で『となりのトトロ』は童話の役割を果たしていない。▼子供がむげにこの童話を信じて、現実を生きようとすれば途端に命の危険に見舞われる恐れがある。この映画は、子供時代を懐かしみたい大人向けの作品として見るべきだろう。▼作品としては、メイのかわいさがこの映画の魅力だ。▼しかし、どうして吹き替えに素人の糸井重里を使うのか。声が張れていない。おかげで作品の完成度が損なわれしてしまっている。
5点(2003-02-10 13:36:35)
10.  フェア・ゲーム(1995)
シンディ・クロフォードのオッパイを見るための映画。あらゆる角度から、あらゆる状況下での彼女のオッパイが楽しめる。意味もなくTシャツを着替えたりするシーンが実によい。ラブシーンでもTシャツをなかなか脱がず、やっとのことで脱いで見せてくれた彼女のオッパイのための映画である。オッパイ乾杯。
5点(2002-12-13 23:00:26)(笑:2票)
11.  ホタル(2001)
 「ホタル」という映画にはストーリーらしいストーリーはない。昭和天皇崩御のあとの数日の間に、高倉健と田中裕子が演ずるある特攻隊の生き残り夫婦の身の回りに起こった出来事を、淡々と描いた映画である。◆だから、この映画は、見る人が見たいものを見ることのできる映画だ。反戦映画をみたい人にはそう見える。兵士の決意の尊さを見たいものにはそう見える。夫婦の情愛を描いた映画とみたければそう見える。戦前をしみじみと懐かしむ映画と見なすこともできる。命の大切さを伝える映画とも見れるだろう。日韓の戦後処理の複雑さを見たければそれも良い。◆つまり、良い意味でも悪い意味でも、日本映画らしい映画なのだ。韓国での対面のシーンで、ずっと無言でいた朝鮮人の老人が、真意を理解して高倉健のもとに駆け寄りながら、むかし習った日本語で語りかけたらさぞ感動的なのだが、そういうこともない。◆ところで、あの若々しい高倉健と田中裕子夫婦の回想場面を描くのに、全然似ていない別の俳優を使っていたことに、日本映画のレベルの低さを痛感した。
5点(2002-08-04 23:45:51)
12.  ザ・メキシカン
さんまの「恋の空騒ぎ」で、幼稚園の先生が実はハンニバルみたいなのが好きなのに「千秋ちゃんはメキシカンでしょ」と決めつけられる、とお嘆きだったことでその名を知った映画。へー、メキシカンって恋愛物なんだと思って見たら、その通りでした。しかも、コメディータッチの。最初にブラビがボスに「旅行とセックスは好きか」と言われ、そのボスがジュリア・ロバーツに「旅行とセックスは好きか」と言われて撃ち殺される。何の意味があるのか分かりませんでした。結局二人とも人殺しになるのに、何にもなかったように終わる不思議な映画です。
5点(2002-03-09 11:00:41)
13.  リービング・ラスベガス
 眠りは死に似ているとも言われ、死は眠りに似ていると言われる。ならば、男は眠たくなると勃起するように、死にそうになると勃起するのであろうか。二人の最初で最後のセックスが、死を目前にしたこのセックスだったとはあまりにも悲しい。しかし、二人の最初の出会いで、エリザベス・シューがニコラス・ケイジに「一緒にいて」と言いながらトイレでおしっこをするシーンといい、死にかけの恋人と永遠の別れをするシーンで男の上にまたがるこの最後のシーンといい、なんか変な主張が込められているような気がする映画ではある。
5点(2002-03-04 01:13:04)
14.  レオン(1994)
ベッソンは基礎がしっかりしているのでB級でも楽しめる仕上がりにしてくる。この映画は、彼のギリシャ文学への造形の深さを見せている点で深みを感じさせるようにしている。ミルクばかり飲む殺し屋は、ホメロスの「オデッセイ」に出てくる一つ目の巨人キュクロプスであり、家を失って復讐に燃える少女はエレクトラである。 ニューヨークを舞台にしているのに、見るものすべてがフランス的だったのは、ご愛敬か。
5点(2002-02-11 00:25:42)
15.  従妹ベット
バルザックの原作「従姉妹ベット」(ベッドじゃない)を読んでいたので、話の筋が変えてあることばかり気になって、楽しめなかった。原作ではベットの復讐は成就しないんだもんね。やっぱり、文芸ものは、映画→原作にかぎる。この人がジェシカ・ラングで、この人がエリザベス・シューかと確認するだけの映画だった。次は、エリザベス・シューのリービング・ラスベガスを見よっと。
4点(2002-02-24 22:22:37)
16.  千と千尋の神隠し
 この作品はアメリカで評判がよい。英語版の予告編(http://www.apple.com/trailers/disney/spirited_away.html)を見たが、それだけで感動的である。何といっても吹替えが素晴しい。主役の女の子の声がとにかくキュートなのだ。ところが、日本語版は、逆に吹替えが駄目なために台無しになっている。▼吹替えに有名俳優や新人を使うのはよいが、しっかり訓練してから使うべきだった。特に主演の女の子の声は、英語版と違って芝居になっていない。そもそも声が出ていないのだ。内藤剛志、沢口靖子、菅原文太などの俳優たちもへたである。プロの声優たちはうまいが、俳優でうまいのは湯婆婆の夏木マリだけである。▼ ストーリーの面から言えば、はじめの無人の町は桃源郷のイメージだ。勝手に食べ物を食べて罰を受ける話も、人間が豚にされる話もホメロスのオデッセイ(ナウシカも同じ)と同じ。カードの人間は「不思議の国のアリス」だ。湯婆婆は西太后と黒柳徹子のイメージ。鳥獣戯画などの絵巻物の登場人物やムーミンも入っている。映画「エイリアン」と「インディー・ジョーンズ」が入っているのも誰もが認めるところだろう。全体的には「ネバーエンディングストーリー」を思わせる。以前の作品のイメージの焼直しもある。このようにあらゆる映画や物語やイメージをギューと詰め込んでつくった映画だ。▼ 神が出たり何でもありなのを取除けば、要するに、ふとしたことから実社会に放り込まれて成長していく少女の話である。アメリカ版ならアカデミー賞を取ってもおかしくないだろう。日本語版は3点。
3点(2003-01-24 23:16:02)
17.  マリー・アントワネットの首飾り
フランス革命が良いことだったとする歴史観をもとに、マリーアントワネットではなく、詐欺師ジャンヌ・ヴァロアを善意の主人公にして、最終的には彼女が勝ったという映画にした点で画期的な映画だが、台詞がどれも月並みで退屈した。最後のマリーアントワネットが死刑になるシーンも唐突で、とってつけたような印象は否めない。アレクサンドル・デュマの「王妃の首飾り」(創元社文庫)の方が、それぞれの登場人物が生き生きと描かれていて、ストーリーもサスペンスに満ちて面白かった。
3点(2002-10-31 13:09:14)
18.  皆月
黒木瞳が「化粧」で全裸になって一流女優になったように、大竹しのぶがが「」で全裸になって一流女優になったように、誰々が「」で全裸になって一流女優になったように、吉本多香美が全裸になって一流女優になった映画です。日本の女優はトップに出世するにはこれしかないのです。テレビでやってました。これを見たら、NHKの「日本人の質問」を見る目が変わることだけは請け合いです。吉本多香美はやり手なんだと。ほかは何もありません。
3点(2002-07-23 03:23:38)
19.  タイタス
古代かと思うと現代で、どこで何が起こっているのかも分からず、こういうのは苦手です。シェークスビアの原作を元にしたシュールな映画という印象しか残らず、これはB級映画でしょう。
3点(2002-02-24 22:28:29)(良:1票)
20.  パール・ハーバー
 最初の三十分で見続けることを断念した。話が分からない。入隊検査のシーンから前後のつながりが分からなくなった。ビデオを巻き戻して見直したがやっぱり分からない。分かるように作っていないのだ。これは駄作じゃないか? それでここへ来たら、10点がない。やっぱりか。レンタル代損したよ。
1点(2002-02-07 01:37:34)
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