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銀幕にウィンク・トトさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 13

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1.  ペパーミント・キャンディー
この手の作品、年をとる毎に胸にこたえて来るような気がします。人を傷つけてしまうことで、逆に自分が傷ついていく。これは、一人の男の「生き方」を見るのではなく、一人の男の「人生」を見る映画。線路って前に進む時は分岐ポイントが幾つもあるけど、逆戻りする時は一本道なんだよね。主人公には、それでも前に進んでほしかったな。それにしてもこの、「せつなさ」や「痛さ」は・・・もう・・・
9点(2003-05-13 01:01:00)(良:1票)
2.  Love Letter(1995)
上質の日本映画だと思います。僕にとっては、奇をてらったストーリーよりも(作者はそんなつもりで作ったのではないのかもしれないけれど)、中学時代の回想シーンの描き方がとてもよかった。特に、図書室の風に揺れるカーテンに、もうとうに忘れていた感覚を、思い出させてもらいました。キャスティングに多少難がある部分もあるけれど、でも、酒井美紀と柏原崇は、とてもよかったな。音楽もいいし、好きな作品の一つです。
8点(2002-10-15 06:06:07)
3.  グッバイガール
雨の降り方がとても好きです。こんないい雨降りのシーンは、「雨に唄えば」以上でしたよ、僕には。マーシャ・メイスンの泣き顔は、とても可愛くて、けして美形ではないだけに、なおさら可愛い。何回か恋愛を経験した、男と女の恋物語は、味わいがあって、見ていてしあわせな気分にさせてくれる。あの「雨」は、ひょっとして、彼らが、過去に流した「涙」なのかな?アル・パチーノとミシェル・ファイファーの「恋のためらい」もそうだけど、大人であることの素敵な部分を見せてくれる。近頃の歌の「まだ子供でいたい・・・」とか、「大人になんか、なりたくない」なんて言葉が急に色褪せるね。それに、どっちみち大人になってから恋をすると、意外と子供にかえってしまうことが多々あるもんだよね。余計なことをしゃべり過ぎました。とにかく「グッバイガール」、好きな大好きな作品です。
9点(2002-09-29 22:45:33)
4.  赤ひげ
黒澤流ヒューマニズム、ここに極まれり、だね。中でも、佐八の恋物語のストーリーが僕は特に衝撃的でした。雪の降る中での、出会いのシーンの美しさや、祭の日の再会での、風鈴の音の使い方。何とも言えず、ああ日本映画とは、こんなに美しい描き方をしていたのか、と思ってしまう。そして、何よりも「佐八」の心根のやさしさ、現代人には、ちょっと理解し難い部分もあるかも知れないけれど、昔の日本人は、こういう考え方をしたんだろうね。司馬遼太郎氏の傑作、「竜馬がゆく」のなかでも、竜馬が、さなこに(もし、同時に二人の男から想いを寄せられたら、あなたならどうします)と聞かれて、彼女は、(さなこなら、川に身を投げて死にます)と答える。今だったら、「馬鹿じゃない?」と言われそうな、この発想。でも、昔の日本人ってそうだったんだね。いずれにしても、「赤ひげ」一度は見ておいて損のない作品ですね。可憐で、いじらしくて、せつなくて、そして力強い日本映画が、ここにあります。
10点(2002-06-25 00:01:40)(良:1票)
5.  はつ恋(2000)
この作品は、見る側の年齢によって、視点というか、感情移入する登場人物が違ってくるね。僕は、真田広之がとってもよかった。もともとこの映画に限らず、一度人生の軌道から外れて、堕落した男が再生する。というものが好きで、その意味では、ジョディ・フォスターの「君がいた夏」や、友人の子供を預かることで、自分達の子供を失った悲しみから立ち直れずにいた夫婦が、少しずつ傷を癒していく「フランスの思い出」などの作品、たまらなく好きだな。「はつ恋」に戻しますが、主人公の人生が、当人の気付かないところで、他の人の人生を変えていくというあたりに、人と人のふれあいの何たるかを考えさせてくれる。ストーリーに奇をてらわず、歴史的古典に素材を求めず、これだけの作品が作れるなら、「日本映画」もまだまだ大丈夫、という気がしました。久石譲の音楽も素晴らしいです。つまり、僕は、このての作品が大好きなのです。
10点(2002-03-15 22:46:38)
6.  ニュー・シネマ・パラダイス
映画好きの僕としては、もうたまらない作品。過ぎ行くもの、失ったもの、変わり行くものへの精一杯の愛情を描いて、これはどこまでも心優しい、映画好きの為の映画。そうか、そうか、映画はこうやって見るのもいいものなのか。と、この作品以降、映画館で口数の多いアベックや集団に眉をしかめるのはやめました。つくづく宝物だねェ。トトの持っていたフィルムの切れ端がいっぱい詰まった缶、いいねェ、いいねェ、とつぶやく自分がいることにうれしくなる。母親の悲しみよりも、壁に貼られた「風と共に去りぬ」のポスターに目を奪われる。子供の子供たるゆえんだけど、いつか大人になって母の悲しみを理解できるようになった時、「風と共に去りぬ」のポスターと共にその時を思い出すんだろうな。いいねェ、いいねェ、トルナトーレ万歳!!!だね。
10点(2002-02-25 23:32:08)
7.  リオ・ブラボー
 古き良き時代のアメリカ映画って感じがします。僕が少年の頃、テレビで夜の9時から、淀川さんや荻昌弘さん水野さん達の解説を聞いた後にこうゆう映画を見ていたんだよね。あの頃は、ずいぶん西部劇を放映していたんだよね。「三人の名付け親」なんかも良かった。 それぞれの男達のキャラクターが際立っていて、見終わって爽やかさの残る作品ですね。
8点(2002-02-25 23:07:48)
8.  ダンサー・イン・ザ・ダーク
点数が割といいのは、全てビョ―クの歌うシーンの為のみ。最初ポスターを見て、これは人間賛歌の映画かた思って見たら・・・。ここまで悲劇を見せつけられると、ごめんなさいラストは、(多分こうなるかも)と思って早送りの再生にしてしまいました。普通の状態では、正視に堪える自信がなかったもので。やっぱりそうなってしまいましたね。この作品から色々と学べたり、感じ取ったり出来る人、いると思うけれど、僕は、ここまでのストーリーは、正直駄目です。(次の日仕事どうしようか?)ってくらいに落ち込みました。
8点(2002-02-25 22:55:40)
9.  悪魔の手毬唄(1977)
東宝の金田一シリーズの中でも、一番の出来だと思っています。音楽良し、配役良し、ロケ地さらに良し。男に惚れてしまった女の弱さや、長年女性をかげながら慕いつづける男の優しさを描いて、これは純然たる男と女の映画。娯楽作品とは、これ。これからも、定期的に何回か見てしまう作品の一つです。ちょっと誉め過ぎかな?
10点(2002-02-25 22:36:52)
10.  病院坂の首縊りの家
 やっぱり僕はこの市川監督の金田一シリーズが一番いいね。石坂浩二の金田一も歴代の中で一番好きです。本作は、写真の乾板をめぐって、金田一耕介と等々力警部の優しさが良く描かれていて、たまりません。この際桜田淳子には、目をつむって、だって彼女なりに精一杯演じているのが分かるしね。母と娘の女としての悲しい運命を描いて、やはり2・3年に一度は、見てしまう作品の一つ。「悪魔の手毬唄」の次に好きな作品です。個人的には、車夫の三之助がたまらなく僕は好きですね。
9点(2002-02-25 22:15:56)
11.  パール・ハーバー
ファッションとしてみるには、まあまあかも。これは、「戦争」という舞台を背景にした「恋愛もの」とみました。だから、この作品で戦争の不条理や、非人間性を知ろうと思ったら、ちょっとやめたほうがいいような気がします。それなら、「ジョニ―は戦場へ行った」とか「炎・628」を見たほうが遥かにズシンとくるはず。或いは、大岡昇平でも読むとかね。でも映画ひとつで、太平洋戦争(飽くまでも日本人にとっては、第二次世界大戦ではなく)について話し合えたというだけでも、この映画「きっかけ作り」としては、価値があったかもね。だいたい「奇襲戦法」は、織田信長の昔から、いくさの習いであって、戦争にルールとか、作法とかないと言ったほうが真実に近いのでは?ちょっと過激ですかね。俯瞰的に見て、戦争に「武士道」や「騎士道」が残っていたのは、「日露戦争」までと司馬遼太郎氏も「坂の上の雲」の中で書いています。余計なことを書き過ぎました。楽しみたい人は、映画として純粋に楽しめばいいんじゃないかな。でも、繰り返すけど、「戦争」ってこんなもんじゃないと思いますよ。
5点(2002-02-25 13:38:49)
12.  ハーフ・ア・チャンス
「スペース・カウボーイ」なんかもそうなんだけど、僕が少年の頃、大活躍していた大御所が主役を演じるというだけで、もう大満足。二人がボルサリーノハットをかぶるシーンなんかあったら、もう銀幕にむかって、拝んでいたかも^^; アラン・ドロンは、ダーバンのスーツならよかったのに(もうそんなブランドはないか) 大御所にスタンド・オベーションを!!
7点(2002-02-21 20:59:01)
13.  屋根の上のバイオリン弾き
 言葉を持たぬ者が、言葉を出せる様になった時、きっと感動で歌いだすに違いない。サイレントからトーキーに変わって、ミュージカルが誕生したのも、きっとそうゆうことかもしれないね。 屋根の上でバイオリンを弾くのは、実に不安定で危なっかしい、それでもバイオリン弾きは、弾き続ける。 人生とて同じこと。 先の事もわからなければ、これまた誠に不安定。それでも生き続ける限り、喜びや悲しみがあり、「人生」は、やがて名曲に変わっていく。 結婚式で誰もが正装になるのは、結婚する二人に対する態度だけど、「人生」というものに対する姿勢でもあるんだろうね。 結婚式のシーンを見ながら思いました。 見方を変えれば、ユダヤ人の歴史は、屋根の上でバイオリンを弾くようなものだったのかも知れない。そんな中でもしっかり彼らは、弾き続けてきたし、他の民族と同じように、歌を歌ってきたんだね。だからこの映画が、ちょっと暗い色調の中でも歌をうたっていることこそが、素晴らしいと僕は思うな。ミュージカルにしたことで、かえって暗いテーマが、とことん暗く描かれずにすんだのかも・・・ 更に見方を変えれば、屋根の上でバイオリンを弾いていたあの人物は、イエスキリストだったようにも、ふと思えました。 長くなり過ぎました。 これは、やっぱり人間賛歌の映画だよね。
9点(2002-02-21 20:13:03)
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