1. アンタッチャブル
「戦艦ポチョムキン」の有名なシーンをぱくったB・デパルマの換骨奪取が生きた階段での銃撃戦のシーン。スローモーションの使い方ではジョン・ウーより数段うまい。このシーンは当初、電車に乗り込んでからヘリコプターが追尾するアクションシーンだったが、予算の関係で苦肉の策となった。後にヘリのクライマックスは「ミッション・インポッシブル」で日の目を見ることに。ガルシアもいいが何てったってS・コネリー。 10点(2002-04-18 06:08:04) |
2. フューリー(1978)
B.デパルマ監督としては前作「キャリー」のヒットでメジャーに進出を図った作品だが、興行的には失敗した。だが、伏線の張り方(前半、なにげなくランニングしている人がクライマックスで登場したり)など、デパルマらしい演出が随所にあり楽しめる。特にヒロインが研究所から脱走してのアクシデントの連続は、スローモーションならではの興奮。ラストの衝撃よりこちらの方が見どころだ。「スプラッシュ」の可愛い人魚役・D,ハンナが生徒役で顔を見せている。新人発掘に長けたデパルマらしい。 10点(2002-04-18 05:58:31)(良:1票) |
3. 恋におちて
「I can’t…」。M.ストリープのセリフが切ない。監督はR.デニーロとともに絶妙な間(ま)の演技を2人から引き出している。LDで擦り切れるまで見た作品。最近見た人にとってはストーリーが古臭いだろうが、この映画で不倫ドラマが流行った。撮影中のカメラマンが映っているシーンあり。探してください。D.グルーシンの音楽がいいですよ。 10点(2002-04-18 05:49:17)(良:1票) |
4. クリムゾン・タイド
今ではすっかりテレビのBGMとして引っ張りダコとなっているハンス・ジマーの音楽がかっこいい。艦長・副艦長の対立は、若い人が見るより、中間管理職のサラリーマンの方が「わかる、わかる」といった感じで面白いかもしれない。密室劇に駄作なし、というのが証明されている作品。劇中、乗組員が出す「潜水艦映画クイズ」を一緒に楽しんでください。 9点(2002-04-18 06:34:49) |
5. 誘拐(1997)
平成ゴジラ映画を撮っていた監督が、新「ガメラ」シリーズで受けた屈辱を社会派ドラマで見事晴らした、近年屈指のサスペンス大作。何といっても、歌舞伎町、銀座などで敢行した大ゲリラ撮影がすごい。渡哲也が身代金を持って犯人の言われる通りに都内を移動、その回りを何百もの報道陣が取り囲む。フィルム・コミッション(FC)がない頃の撮影がナマ生しく、興奮を呼ぶ。都にFCを設立した石原知事は、石原プロつながりで渡から現状を知らされたのかもしれない。犯人の意外性も結構、いける。終盤は淡々としすぎているのが難点だが、新米刑事の永瀬君もいい味だしていて飽きさせない。 8点(2002-04-18 06:17:43) |
6. シッピング・ニュース
ラッセ・ハルストレム監督は、きっと心の温かい人なのだろう。それが作品にも反映され、見ている観客にも伝わってくる。冒頭のシーンからグッと引き込まれる演出力は大したもの。K・スぺーシー演じる主人公が、新人記者の訓練として、見たものや感じたことを短い見出しにするところは、同じ記者の私としてニヤリとさせられた。豪華な役者陣で安心して見ていられ、ラストはあっさりしていたが久しぶりにホッとさせられた映画。 7点(2002-04-18 06:26:27) |