1. 宋家の三姉妹
中国歴代要人の男達を巡る美しい三姉妹の愛憎。実話だからまた凄い。あの時代の革命や動乱の様子は見ているだけで恐ろしい。血が飛び散らなくても怖く心に突き刺さるような映像は久々で見応えあり。それにしてもこんな姉妹がいたなんて・・・。中国おそるべし。 5点(2003-05-21 13:56:28) |
2. オーシャンズ11
これでもか!というキャストを揃えておいて、こんなにひねりのない映画にするなんて。キャストだけ楽しめということでしょうか。ジュリア・ロバーツも最も自らの魅力が生かされない映画だったのではないでしょうか。あのドタドタとした下品な歩き方は変わりませんが・・・。素直に楽しめなかったのは私が素直じゃないからかしら・・・。 5点(2003-05-21 13:48:43) |
3. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
「母の日」に大人のミュージカル「シカゴ」を母と観ようと時間も調べず映画館行ったら、これしかやってなかった。ファンタジーっぽいのは苦手で前作はビデオで借りてきて途中で寝で見てなかったので、3時間が憂鬱だったが、始まってみるとこりゃまた実は結構面白かった。スメアゴルっていうの?すごくかわいい♪スメアゴルだけ3時間見てみたいくらい。中世のような時代設定的に画面が暗く重く少々疲れたが、その世界観は素晴らしく、前作をビデオで観ようとした自分を反省。「大人のミュージカル」は観れなかったが「大人のファンタジー」は楽しめた感じ。 8点(2003-05-12 16:49:32) |
4. カストラート
素晴らしい。こんなに面白いのに知名度が低いのが残念。芸術のためなら人はこんなこともできてしまうのね。あの時代だからこそここまで芸術にのめりこめるんだとは思いますが。できるだけ多くの人に観てもらいたいですね。 9点(2003-04-30 16:22:09) |
5. アタック・ナンバーハーフ
タイでの評判は今いちだったんじゃないかな。映画館がガラガラだった記憶がある。でも小さい子供を連れた家族がみんなで観にきてた。タイのおかまちゃんは、誇張じゃなくて本当に映画に出てくるような感じで、一般的にも受け入れられているので、タイ人は話の内容にそれ程特別な感情はないのかもしれない。おかまちゃんやってた俳優達はみんなタイのドラマでは有名どころ。唯一パタヤのダンサー役の人だけ本当のおかまちゃんだったかな? 6点(2003-04-30 16:18:01) |
6. ゴッドファーザー PART Ⅲ
ゴッドファーザー完結編なのであまり文句はつけたくないですが、やっぱりちょっとねぇ・・・。ヘリでドン皆殺しやバチカンとの繋がりなど、ちょっとやり過ぎの感が・・・。っていうかアンディ・ガルシアがソフィア・コッポラと一目合った瞬間に恋に落ちるか??疑問。説得力が感じられないですね。前作まで目を見張るようなハンサムだったアル・パチーノの老醜は、ファミリーを守ろうと必死になればなる程、一番側にいて欲しいファミリーが遠ざかっていくという悲しい現実からか。「昔、父なら施しは手から手へ行ったが、今は・・・」という台詞が印象的。そういう意味で言えば、現代のマフィアの形をよく表現しているのかもしれませんね。 7点(2003-04-28 16:28:47) |
7. ニュー・シネマ・パラダイス
全編泣かせようという腹がみえみえで、そんな罠にはまるか!と思いながら、毎回冒頭の音楽聴いただけで泣いてしまうという、大変歯がゆい映画です。やっぱぐっとくるものがあるからだろうなぁ。ノスタルジックにこんなにも泣かされてしまうのは、自分が年をとったからかもしれない。 8点(2003-04-23 16:47:17) |
8. 欲望の翼
レスリーの悲しい死をきっかけに久しぶりに見かえしました。この映画のレスリーは特に好き。この繊細さと倦怠感は彼にしかだせないんじゃないかな。全体のジメジメした雰囲気も日本とは違う熱帯のアジアならでは。ねっとりした背景が映画をより印象深いものにしています。それにしても惜しい俳優を亡くしました。悲しいですね。 7点(2003-04-14 16:59:30) |
9. ハムレット(2000)
発想はいいと思いますが、ちょっと苦しく無理がありますね。ハムレットとオフィーリアの間の苦悩の描き方が薄い気がしました。台詞も現代版で表現すると滑稽な感じが否めません。でもイーサン・ホークは悩める主人公がよく似合う・・・。 6点(2003-04-04 14:20:18) |
10. トレーニング デイ
私は途中までこの映画の主旨を勘違いしていました。デンゼルがイーサン・ホークに与える悪の試練を、イーサンが正義感を貫いてクリアすれば「お前は見込みのある奴だ!」と認められて、晴れて麻薬捜査官になれるぞ!という話かと思ってました。そしたらデンゼルは本当の悪役だったんですね。まあ皆さんが言うように単なる悪役ではなく微妙なところもあるんですが・・・。でもそんなにいいとは思わなかったな。人を人とも思わず虫けらのように殺せるような無法地帯のチンピラが、「従妹を救ってくれたんだ。ありがとう。」みたいな感じで妙に情け深かったりして、なんか違うんじゃないかなと思えるシーンも多々。いつもいい人役が多いデンゼルが新境地を開拓しようという努力に点数! 6点(2003-04-04 14:16:28) |
11. アデルの恋の物語
好きで好きでどうしようもない気持ちはわかるんだけど、相手の存在を顧みない愛をただ崇高に美しく描くとこういう映画になるんでしょうか。イザベル・アジャーニだからまだ許されるのであって、これすっごいぶさいくな女ならもっとブーイングなんじゃないでしょうか? 6点(2003-03-25 15:36:26) |
12. ディープ・ブルー(1999)
メンバーの中では一番常識人でいかにも頼りになるという感じのサミュエル・ジャクソンが、分裂したメンバーをひとつにしようと演説ぶちかましている最中に鮫に食われるという設定に一番驚きました。普通は最後まで生き残ると誰もが思いますからね・・・。そういう意味ではおもしろい。 5点(2003-03-25 15:17:33) |
13. 風と共に去りぬ
私にとっては文句なしのNo.1作品。映画の醍醐味ここにありという感じ。スカーレットには大いに笑わされ、共感させられました。ただ傲慢なだけに映るかもしれませんが、はつらつと力強く自分の道を切り開いていく姿に魅せられた女性は多いはず。そしてレット・バトラー。子供心にレット・バトラーを素敵なんて思うのはちょっとふしだらな傾向ありかしら?なんて嬉し恥ずかしくなってみたりもしました。女性は表向き眉をひそめながら、その実盗み見したくなるようなそんな男性なんですよね。このドラマティックなストーリーとキャラクター。永遠の名作です。 10点(2003-03-14 17:06:21) |
14. グロリア(1980)
ジーナ・ローランズの演技がいいですねえ。あの位の年齢で海千山千だと、ギャングもたじろぐ貫禄と一種さめた感覚があって、でもひょんなことから子供を面倒見るはめになって、それがかなりのお荷物なのに捨てきれない。全編に漂う街の哀愁と中年女の疲れた表情にハードボイルドを感じてしまう・・・。シャロン・ストーンのは観てませんが、あの哀愁をシャロンが出せるのか疑問。 7点(2003-03-14 16:55:09) |
15. グラディエーター
ローマ帝国とか苦手なので長らく観るのをためらっていましたが、こ難しいことはわからなくても充分楽しめますね。それにしてもラッセル・クロウってなんて素敵なんでしょう。 8点(2003-03-14 16:47:39) |
16. キリング・ミー・ソフトリー
最後の方で、山男と下界の女は結ばれないみたいなセリフがあったけど、そんなことないやい!と叫びたい。というのはさておいて、ジョセフもへザー・グラハムも見た目結構細い感じなのに、2人とも脱いだらすごくてそれが楽しかっただけかなあ。もうちょっと山男を深く掘り下げて欲しいわ~。 5点(2002-12-03 19:41:10) |
17. アビス(1989)
大好きな作品です。深海の神秘が好奇心をそそる。SFXとかそういう観点で観ると確かにエイリアンはちゃっちいし、宇宙船とか「なんじゃこりゃ??」って感じなんですが、エド・ハリスの禿げてるんだけどかっこいいところと、この映画の発想の面白さ、そして人間の愚かさを映す鏡のような異星人に点数あげたい。映画をベースにした小説もすごくおもしろかった。 8点(2002-11-08 18:57:18) |
18. 愛を乞うひと
辛く重いけど、心に残る日本映画の数少ない秀作。虐待する母、虐待される娘の双方に、愛に飢え、愛を渇望する姿が見えて胸が痛い。行き場の無い生き地獄、でも虐待された娘が母になり、でも娘や家族を愛していける姿に一筋の希望が見えました。原田美枝子、凄いの一言です。 8点(2002-11-08 18:27:41) |
19. キリング・フィールド
目をそむけずにもっとたくさんの人に観てもらいたい作品です。ここに描かれた狂気の世界はほんの数十年前の現実の世界です。ポル・ポトによる大虐殺をかなり忠実に映画化しているのではないでしょうか。当時、国民の4分の1にあたる人々が殺され、人間ではなく名前も無いひとつの個体として生きることを強いられたカンボジアの人々の現実がよく伝わりました。カンボジアで処刑場などを見て、本田勝一の「検証カンボジア大虐殺」を読んで、最後にこの作品を見たら人間という生物の底知れない恐ろしさに背筋が凍りました。クメール・ルージュの中でも「これは違う」と思い始めた人を仲間内で殺していく。恐ろしいと思いました。証言によるとクメール・ルージュは死体を畑の肥料にしていたというのですから、まだまだこの映画でも描ききれてないところがあるかもしれません。それにしてもアメリカという国は・・・。あの国の言う正義という名の内政干渉がどれだけ多くの国々を苦しめる結果になったかわかっていない。主人公がそのアメリカ人であるというところが皮肉です。悪でもあり、正義でもあるということでしょうか。 10点(2002-11-08 18:06:04)(良:1票) |
20. ゴッドファーザー PART Ⅱ
コルレオーネ一家の偉大なる叙事詩。個人的には妹思いなんだけど周囲の心配の種である「荒くれ者のソニー」が蜂の巣にされてしまうところが衝撃的でした。全シリーズ続けて観たら、2、3日起き上がれなそう。 9点(2002-11-08 17:50:35) |