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皮マンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 225
性別 男性
自己紹介 当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。
「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。

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101.  マウス・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 
小説内人物が創造主である作者に翻弄されるという基本プロット。推進力に欠けるのはオチに至る設定があるだけで、主要マクガフィンが用意されていない作品だからでしょうか。だらだらと垂れ流されるショックシーンの羅列が眠気を誘います。まあ、狂人の脳内ストーリーだから何をどう表現していても誰も文句はつけられないわけで。しかもその狂人の見る世界も創造主たる小説家の意のままというメタ構造であれば尚更何でもありです。だからといって中盤人称がトレントからリンダに移るのはあってはならないことのように思います。全体の入れ子構造の中であの人称の不徹底をどう解釈すればいいのか理解できません。サスペンスを盛り上げることが主目的になって、世界観の構築がおろそかになってはいないでしょうか。あと細かい点ですが、例によってカーペンターの弱点である空間把握のいいかげんさが目につきます。レストランで斧を振り上げる男を二人の警官が撃ち殺すシーンでは警官と男の位置関係は一体どうなっているのでしょう?ライティングとかラフでいいから二者の距離を示すカットを押さえておけよ!と言いたいところです。独房内の狂人の落書きは何の驚きも無く説得力がありません。あんなテキトーな落書きは一日で画けちゃいそうです。そこらで見かけるグラフィティの方がよほど狂気を感じさせます。効果音の使い方もメリハリがなくこけおどかしの類い。特殊メークもゴムマスクをかぶったような何か安い感じ。等々々カーペンターのツメの甘さが露呈したいまいちな作品と言わざるをえません。
[DVD(字幕)] 3点(2013-03-21 15:49:32)
102.  へザース べロニカの熱い日
コメディなのかなんなのか焦点の定まらない演出で観ている間ずっと座り心地の悪い思いをすることになった。しかしこの落としどころのない感じは既成の価値観をなぞっていないことの証左で、この作品の美点といっていいだろう。さすがカルト作の名声に恥じないいびつさだ。音楽の使い方や服装の色彩設計があまりにダサいので、なんだかな~と思っていると、時々ありえないくらいセンスの良い台詞があったりしてぎょっとする。特にワルの彼氏がその父親と交わす親子が逆転した会話は画期的で心底感心した。
[DVD(字幕)] 6点(2013-03-07 08:59:05)
103.  大魔神怒る 《ネタバレ》 
1作目と似たようなプロット。そこに水だの発破だのなんとか絵的な変化をつけようという努力がみえるのはいい。藤村志保の熱演も光る。しかし見終わって得られるカタルシスは1作目に比べ大幅に減少している。追いかけっこの繰り返しという平板なドラマパートも痛いが、最大の問題は最も気分が高揚するはずの水面割のシーンに、劇中の目撃者がいないこと。あそこは劇中の人物と観客が驚きを共有することによって初めて真の興奮が得られるのではないか。欲を言えば、悪役どもが恐れおののきつつ圧倒的な水量の水に呑まれる〜それを驚愕の眼差しで見届ける主人公ご一行、といった演出があったら、とてつもない名シーンになったのではないか。そこらへんのツメの甘さがなんとも残念でならない。さらに魔神が一仕事終えて勝手にアクションを停止してしまうのもいただけない。1作目の最大の美点は魔神が荒ぶる神であり、善悪という人間の都合を超えた存在だったところだ。悪を倒すという目的を持って行動してしまうアラカツマは正義の味方、良い奴であって到底“魔”神とはいえない。そのせいで乙女の涙の価値、ならびに物語の深みが半減してしまっている。 本当に惜しい。
[映画館(邦画)] 4点(2013-03-06 19:05:46)(良:2票)
104.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
原作未読。宣伝で「映像化不可能と言われた原作を~」と謳っているとおりこれは映画化に向かない話なのではないか。第三者に視覚化されるより己の脳内スクリーンに結ぶイメージを愉しむ物語のような気がする。さらに虎と漂流するメインの話に対し、ラストに語られるもうひとつの話が映像的にひどく投げやりなのが変だ。原作ではここまで語り口に差があるとは思えない。同等かタッチを変えるなど、何らかの判断を下した上で丁寧に描いてこそリドルストーリーとしての真価を発揮すると思う。そこらへんを良く練り込まないまま3D表現に頼りきった画作りはあまり褒められたものではない。それにしても日本の船で遭難したり考えなしの日本人の船員や日本人の食えない保険屋が出てくるのは何を意図してのことだろう?無宗教な民族に対するあてつけだろうか。
[映画館(字幕)] 5点(2013-02-07 21:42:32)
105.  アバター(2009)
キャメロンのセンスの無さが大爆発した大恥かき作。機械類からパンドラの風景からキャラのデザインから登場人物のメンタル面まであらゆる事象が既視感のある何かの寄せ集めで異世界感、未来感、センスオブ・ワンダーはゼロ。リアリティラインもぐちゃぐちゃ。ストーリー、絵、演出、音楽(映画に求められる全部だ)のダサさ陳腐さは度を超しており、見続けるには強い精神力が要る。幼児的心性の監督がやりたい放題やった結果のありえない作品としてアール・ブリュット的な価値はあると思うが媚びが強すぎて私は嫌いだ。TUTAYAの100円レンタルで平面で見て本当に良かった!こんなこっ恥ずかしい絵が飛び出してきたらと思うと恐怖すら感じてしまう。
[ブルーレイ(字幕)] 0点(2012-12-18 10:58:56)(笑:2票) (良:2票)
106.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
安心して観られる完成されたフォーマット、確かな美的感覚、良く練られた脚本とまったく楽しめないというわけでもない。しかしここは残念だった点を書かせてもらう。 ●主要アクションはボンドが“追う”ことばかり。何度も繰り返されて飽きる ●敵もボンドも身体を張るタイプで両者のコントラストがない。ダニエル・クレイグと正反対のタイプの敵との対決が見たい ●アクションシーンはキレが悪い。「女王陛下」を筆頭とするピーター・ハント&ジョン・グレンの神編集を少しは見習って欲しい(アクションを論理的に見せるとはどういうことかよくわかる) ●敵の目的のスケールが小さく理に落ちすぎてつまらない。誇大妄想的な夢、意外性といったものがない ●敵の目的がしょぼいせいもあってかミステリー要素がほとんどない ●全体のトーンは非情風なのに大事故を起こす地下鉄の車輌は客が乗っていない回送車だったりして日和る所はしっかり日和っている ●冗長。議事堂での銃撃戦でさらっと終わればよかったのでは ●スコアは特に耳に残る旋律もなく、主張の感じられない今風のもので、創造性、ケレン味共にジョン・バリーの足元にも及ばない ●結局最後までアバンタイトルのバイクシーン以上には盛り上がらない。長い尺のわりに何か消化不良のまま終わってしまう……  等々。つまるところありていなマッチョ同士のノンストップアクションといった趣の作品に堕しており、007シリーズならではの高揚感は得られなかった。特に最近の傾向ともいえるやたら暗い画面はもうほんとに勘弁して欲しい。ライムスター宇多丸氏がTBSラジオの番組内コーナー“シネマハスラー”でこの作品を年間ベストと言っていた。氏の評論は好きだが今回の評価に対しては「宇多丸それでいいのか?」と思わざるを得ない
[映画館(字幕)] 6点(2012-12-17 11:44:02)(良:2票)
107.  おばあちゃんの家
つらい……寂しい……苦しい……悲しい…………怒濤の苦しみ成分に対し、救われる部分があまりに少ないんだよお。にしても「あばれ牛だぁ~!!」ってリアルによくあることなのか?
[DVD(字幕)] 5点(2012-11-22 11:12:14)
108.  テイラー・オブ・パナマ
ジョン・ブアマンの監督作はどれも定型内に収まらないのが良いところ。予定調和的な作品の多いスパイ物で、先が読めないというだけでこれほどエキサイトできるのだから他の製作者もいいかげん考えてもらいたい。実際ピアーズ・ブロスナンは007よりこっちのちゃらんぽらんなスパイの方がよほど似合っている。今回ブアマンの本物志向はタイトルバックの仕立屋の仕事ぶりに現れていて、ワンショットで捉えたその所作は見事!のひとことに尽きる。ジェイミー“ワンダ”リー・カーティスの脱ぎっぷりにも驚いた。アクション・シーンも無く、ブアマンらしいいまいちカタルシスの感じられない作品だが、正しい奴がモロに正義漢ヅラした分かり易すぎる映画より、本質的な部分でスリリングな本作を断固支持する。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-11-22 10:53:44)
109.  ルルドの泉で 《ネタバレ》 
無人の食堂ホールを見下ろすカメラ。そこにまず給仕、続けて主要な登場人物達が静かに集まってくる。BGMは現実音の荘厳なアベ・マリア。ごく自然に単なる食堂が、たちまち演劇的な空間に早変わりするみごとなオープニング。主人公の車椅子を押すのはやる気のない介護人の娘。彼女がなんとも色っぽいのが硬い印象の主人公と好対照をなす。奇跡を起こすと言われる泉にすがる人々が、単なる湧き水に勝手に意味づけをして一喜一憂するさまを淡々と描く。不治の病を持つ信者に奇跡の実在を問われた神父が、逃げをうつように語る「全ては心の問題」という説明が結局は正解というのがなんともしゃれている。ハリウッド製の作品ならひどい目にあうような介護人の娘が、絶好調で唄い(適度に音痴)踊る姿を捉えて終わるエンディングがオープニングのアベ・マリアと鮮やかなコントラストを見せる。印象的なリフがしつこく繰り返されるので調べたらイタリア語で「祝福」と言っていた。脚の麻痺の再発という不安を抱える主人公が享楽的な同年配の娘の空疎な祝福の歌を聴く皮肉。さすがイヤミの国おフランス!
[DVD(字幕)] 9点(2012-10-14 10:18:48)
110.  明日、君がいない
スタイル、テーマ共に「エレファント」に似すぎ。これが文学だったら盗作扱いされるんじゃないのかね。監督が若いから許されるのかな。若い人には逆に完成度より新機軸を期待してしまうけどな。
[DVD(字幕)] 2点(2012-10-12 09:47:08)
111.  ダウト ~あるカトリック学校で~ 《ネタバレ》 
見終わったあと、一緒に観た友人と論争になった。神父擁護派のオレと校長擁護派のツレ。「あんないけずな奴(校長:メリルストリープ)はいない」というオレに「彼女は自分の職責を実直にまっとうしているだけ」という友人。「彼(神父:フィリップ・シーモア・ホフマン)の溢れるヒューマニズムを見れば多少の違反は目をつぶるべき」というオレに「彼は権力をバックに子供をおもちゃにする極悪人」という友人、といった具合。侃々諤々の議論の末、神父の説教が全く空疎な点、彼が聖書に挟んだ2片の押し花が挿入前と挿入後の肛門の暗喩に見える、という2点が決め手となって友人の見方が正解だろうということで納得した。実際町山智浩氏が“未公開映画を見るTV”で紹介していたドキュメンタリー「DELIVER US FROM EVIL」によると現実のカトリック教会では、この作品に描かれたようなよからぬことが横行しているらしいぞ。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2012-10-11 15:28:34)
112.  エレファント
実験映像としてはとても興味深い。しかしここまで「ドラマが作品の外にある」というのはいかがなものか。こんな手間暇をかけるのならシナリオ的にもう少し粘って、独立した一編の作品として成立させる何らかのアイデアを投入して欲しかった。繰り返される長回しの連続は圧巻だが、その繰り返しが「一つの時間・空間を様々な人々が共有している」ということ以上の意味を持っていない点が特に惜しい。
[DVD(字幕)] 4点(2012-10-11 14:46:53)(良:1票)
113.  キック・アス
大ネタから小ネタまで、いろいろバランスの悪さが目に付きノれない。リアリティラインが思い切りブレるのは意図してのものかと思うが、そのことをはっきりと伝えるメタな視点がない。CGで作った暴力シーンは腹にナイフが刺さる描写など必要以上に生々しいのに、格闘シーン(特に子供の)は物理法則を無視しており両者が整合しない。そんなご都合主義的アクションならフライパンかビール瓶で頭を殴るくらいにしといて欲しいよ。ヒットガールはイヤなガキでまったく可愛げがない、というか気持ち悪い。殺戮シーンに流麗な曲がかったりするが、その根拠がはっきりしないし耽美的でもない。対位法は好きだがここまで安易な使い方をされると不愉快だ。殺すことに葛藤を感じる必要がない、ショッカーの下っ端みたいな単なる殺され役の純粋悪人たちを、何人やっつけてもドラマ的には一向に盛り上がらない。なんだかそのうすっぺらな感じが馬鹿っぽく、気の滅入る作品だった。
[ブルーレイ(字幕)] 1点(2012-10-01 15:29:14)
114.  素晴らしい一日
不自然だ。終始不機嫌な主人公の女と、それをとりまく善意しかないような人々。いちいち人間の掘り下げが浅すぎて、すべてが絵空事に見える。時折かかるとぼけた音楽が「あんまり真面目に考えないでね~」と言い訳しているようで、不快さを増幅させる。併映の「ポエトリー」が素晴らしかったのでその差の大きさには驚くばかりだ
[映画館(字幕)] 2点(2012-09-04 21:52:23)
115.  ポエトリー アグネスの詩
「シークレット・サンシャイン」につづき、音楽の使い方のセンスの良さに衝撃を受けた。正確に言うとこの作品には所謂「映画音楽」は使用されていない。時折響く現実音としての音楽も対位法的な意図も一切感じさせない。エンドロールにも音楽がかからない映画というのをはじめて見た。画作り、演出、脚本によほどの自信がなければできない事だと思う。実際登場人物のすべてが圧倒的なリアリティを感じさせて、その佇まいを見るだけで充分満足できてしまう。音楽による安易な情緒誘導の大嫌いな私には理想的な映画。
[映画館(字幕)] 9点(2012-09-04 21:23:34)
116.  トロン:レガシー
設定、配役、由緒正しいことこのうえなしの続編。で、あるにもかかわらず、肝心の「トロン感」とでもいうべきものが、この作品からはあまり感じられない。私感だがこの「トロン感」は主に三つの成分、直角移動アクションと電子音楽、もうひとつはポップな色彩から成り立っている。このうち音楽だけは新作もレトロモダンな響きと無調的な旋律でトロンっぽさをよく表現している。しかし新作はあとの二つの要素が決定的に欠落している。バイクはゲーム面でも曲線を描いて曲がり、普通のバイクアクションと変わらない。色彩は黒っぽく印象が暗くて縁起が悪い。ついでに語り口もいやに深刻な雰囲気で重々しい。旧作はキッチュでポップな駄菓子屋的感覚に貫かれていて、明るく脳天気な作品だった。 ついでに言えば、新作ではトロンの世界に気象現象があるが、それは進化と言えるのだろうか?CG技術的にはともかく、イメージは退化してないか?アクセスが格段に早くなったのは笑えるが、PC内に入るプロセスが無くなったのもエンターテインメントとしてどうなんだろう。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-05-24 20:17:14)(良:2票)
117.  母なる証明
文芸作としてもミステリーとしても超超一流。我が国では実写でもアニメでも「考えてるふり、意味のあるふり」でごまかす悪癖が蔓延しているが、本作にはそんな甘えは微塵もない。描きたい深い内容があり、しっかり構築された物語があり、落語のようなちょっと笑えるオチまである。特に、なにげないエピソードに重大な伏線が隠されている無駄のない脚本は悪魔的な周到さだ。中盤以降のたたみかけるようなダイナミックな展開は圧倒的で、「この話まだ転がすことができるの!?」という驚きの連続でした。素晴らしいとしか言いようがない。
[DVD(字幕)] 10点(2012-05-16 09:00:31)
118.  ジュエルに気をつけろ! 《ネタバレ》 
ジャーナリストの佐野真一氏が今話題の結婚詐欺師K嶋に夢中になっている。その興奮具合から、どうやらとんでもなく魅力的な女性らしいことが伝わってくる。曰く「言葉使いが丁寧で、鈴をころがすような声」「犯罪なしには生きていけない女」「彼女の沸点は異常に低い」「こんなつまらない判決を書く裁判官に、彼女は裁けるわけがない」彼が彼女に惚れ込んでいることは分かるのだが、いったいどのような人物なのかいまいち判然としなかった。佐野氏の表現力をもってしても伝えきれない人物のようだ。ところがこの作品を見てその疑問は氷解した。上記の発言すべてこの作品の主人公ジュエルに当てはまる。なんともその魅力を解説しづらいが、リアリティのある人物造形。もちろんK嶋がまんまジュエルにそっくりなわけはない。しかしかなりの部分で共通のものがあるのではないか。だとすれば佐野氏が彼女に惚れていることを隠そうともしないのも、その判決に憤るのも全て腑に落ちる。それにしてもよくできた作品だ。尋常じゃない色っぽさとシンプルにすぎる価値観を持つ女を3人の男が語る「市民ケーン・羅生門方式」の複雑な構成。張りまくりの伏線を次々に回収する無駄のないシナリオ。製作のマイケル・ダグラスはそのメイキングで「善でも悪でもない人間を描きたかった」と言っている。常識的な価値観では悪としか言いようのない人間も、実際出会ってその行動をみてをみると、いちがいに悪と言って切り捨てるわけにもいかないことがある(無論その逆もある)。一見バカ映画の体をとりながらそのメッセージが心に届くようにできている良作と感じた。
[DVD(吹替)] 8点(2012-05-01 11:06:18)
119.  アジョシ
これは気持ち悪い。ジョン・ウーみたいな自己陶酔型の映画が苦手なオレとしては、拷問に等しい2時間でした。誰にも移入できていない入り口のうちから、おしつけがましい情緒的な音楽がグワーン。主人公は闇雲に格好つけているだけで、なんの魅力も伝わってこない。彼は近所の特定の子供がお気に入りのようなのだが、それが何故なのか最後までさっぱり分からない。韓国映画はその素直さストレートさが、良く出ることもきびしい方向に出ることもあるようだ。作り手のナルシズム全開の本作は最もうれしくない方に出た例かと思う。「おぞましい悪人」を「格好いい男」がやっつけるだけでドラマチックな物語にはならない。アクションも特に新味がなく、残念ながら語るべき内容がないペ~ラペラな作品と断じさせていただく。
[映画館(字幕)] 0点(2012-02-20 22:06:02)
120.  インモータルズ/神々の戦い
まずファースト・シークエンスの音圧が高すぎる。5分で耳がバカになって、その後の騒ぎが無感覚になってしまった。もともと筋らしい筋もクライマックスに至るタメもメリハリも伏線も何もないような話。ドンキで買ったパーティ衣裳を着た役者を「神」と思おうとしても、そう思わせてくれるサムシングが一切ないので無理。アポロだのゼウスだの色んな名前が出てくる(それもテロップで!)が、各々の特徴も描かれず、男も女もただ殴り合いが強いだけなので一切どうでもいい。仮装大賞を観たと思えば腹もたたないが、映画なんだからもう少し“物語”を楽しまさせてくださいよ。製作者は自分が阿呆か観客をバカにしているか、その両方のいずかれかでしょう。
[映画館(字幕)] 4点(2012-01-24 10:37:21)(良:1票)
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