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《ネタバレ》 やはりジャック・ニコルソンは達者だなぁ。っつうか、あの年になって円熟味のある演技が出来なければ、そもそもベテランとして生き残ってるわけないし、観客が呼べる俳優なわけないんだけどさ。ニコルソンの達者な演技を見るだけでも甲斐はある一作だけど、若手と中堅も、上手く噛み合っていて、役者の演技バランスはとても心地よい作品だった。ただ、やっぱり、どうしても、エリカが作品を書き上げるシーンだけは抵抗があって、こんな状態で作品は書けないと、何度見ても白けてしまうんだな。もっとも、エリカは才能ある脚本家だから、それもありなのかもね。本作のキアヌは、演技にゆとりがあったね。柔らかいコットンの手触りって感じだった。役柄もあるかもしれないけど、でも、命のかかわる病に対する医師という役を演じる心のゆとりが出来たように感じられた。ラストは、いかにもアメリカのファミリー物って感じだけど、本作は、結局、「熟年の女だって、小娘みたいな恋をしたいし、小娘みたいに泣き喚きたいのよ」っていうことですから、こんなものでしょう。ただ、私はキアヌ贔屓のせいか、どうしても「ラジオタウンで恋をして」のリメイク版に感じられてならないんだけどね。
【由布】さん 8点(2004-04-02 00:23:08)
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