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《ネタバレ》 まずなによりも、ベンガルトラをはじめとする動物達のリアルさに目を奪われます。特典映像を見ると、実際の虎を撮影して、それをCG化しているようなのですが、それでもやはり驚愕せずにはいられない。数年前まで、この小説の映画化は不可能と言われていたのに、その不可能に挑戦して見事に形にしてみせた製作陣の方達に賛辞を贈りたいです。大半が海の上でのシーンを占めるのですが、その海の表情が各シーンごとに違っていて、晴れた青空の海や夕日に染まる海、そして夜の生物達が彩る蛍光色の神秘的な海など、どれも目を見張る美しさです。このお話に説得力を持たせるには、リアルさと美しさの両方が必要不可欠だったはず。アン・リー監督の手腕に驚愕です。「人生とは手放すことだ」という、終盤の台詞は凄く印象的。なにかを手に入れるために人生があると思っていた自分はまだ若いのだな。達観して生を振り返ると、そんな考えに変わっていくのだな、と思いました。
【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-06-07 22:58:18)
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