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《ネタバレ》 見始めはとっつきにくいヒロインだと思っていたのに、見ていくうちにケイコを通して自分の中に色んな感情が湧きおこるのを感じた。
他者に関心がなく、あまり笑うこともなく、いつもどこかぶっきらぼうなケイコ。 自分をプロの世界に見出してくれた会長やトレーナーとは手話など無くてもコミュニケーションの取れる一方、手話で会話こそしていても、家族とはうまく通じ合えない。 もうケイコの一部と言っても過言でないボクシングジムが閉鎖してしまうのは、言い表せない葛藤があっただろう。 どんな気持ちで、何を考えているのか??セリフの無いヒロインに不思議と惹かれていきます。 最後の『じゃあ、また』を受けて、ケイコは何を思い走り出したのか。その後が気になるラストシーンが余韻を残します。 念願叶って三宅監督の映画をようやく劇場で見られました。子供たちのだれかが赤ちゃんだったり、自分の忙しさにかまけたりして、10年近く劇場に足を運ぶ機会を逃し続けていました。 秀逸なショートフィルムも、またいつかどこかで観られたらいいなと願っています。 【SAEKO】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2023-01-04 22:51:32)(良:1票)
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