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《ネタバレ》 もう、すべての描写とすべての台詞が、説明的で、凡庸で、陳腐なんです。上船までの経緯も、その後の訓練も、全部、「ここでこうなりました」と説明しているだけ。この話の流れから言えば、レイテ沖海戦なんかは乗員にとって重要な転機点になるであろうことは史実に疎い私でも想像がつくが、そんな一番大事なところをあっさり通り過ぎている。最後の出航も、何でそんな無謀な突撃をすることになったのかということについての考察も検証も解釈もなければ、迫り来る破滅を予感させる空気感もなく、ただみんなが感傷的にわーわー騒いでいるだけ。せっかく登場した林隆三や渡哲也や勝野洋も、とんでもない無駄遣いでした。おまけに美術や衣装関係も手抜き(あのピカピカ感や清涼感は何なの?)となれば、ほめるべきところがどうやっても見つからない。頑張った蒼井優ちゃんには1点あげたいが、その優ちゃんにも無意味な絶叫芝居を要求してしまうセンスは何なんでしょうね。
【Olias】さん [DVD(邦画)] 1点(2011-04-30 23:09:06)(良:1票)
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