霧の旗(1965) の Olias さんのクチコミ・感想

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霧の旗(1965) の Olias さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 霧の旗(1965)
製作国
上映時間111分
劇場公開日 1965-05-28
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 柳田が依頼を断ったことにはきちんとした理由があり、どこがいけないのかまったく分からない。一方で桐子は、依頼先が自分のために十分に仕事ができるかどうかを合理的に判断することなく、ただ「この高名な弁護士なら兄を救ってくれるはず」と思い込んでいるだけである。つまり、事態を解決することが目的でなく、依頼をすること自体が目的になってしまっている。よって、スタートからして間違っているので、この話は通り魔的な理不尽話であって、例えば「ケープ・フィアー」とか、もっといえば「ファニーゲーム」みたいなものである。それをこの作品は、桐子にもそこそこ同情の余地があるかのように描いているので、わけが分からないことになっている。一方で、後半の柳田は「高名な大物弁護士」とはとても思えないノーガードぶりを連発しており、ハードルが下がりすぎているので、復讐ものとしても達成感は希薄である。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2022-04-16 23:18:38)
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