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《ネタバレ》 意外にきちんとした作りだったのでびっくりしました。サシのアクションシーンもこだわりを持って撮られていますが、それ以上に、役者をきちんと鑑賞できる内容になっているのが良い。山﨑君は、歴史物というよりも熱血スポ根モノの主人公みたいで、実は浮いているのですが(これ、演出側はどういう演技指導方針だったんだろう?)、脇役がしっかりしています。吉沢亮は、王位継承者の品位と、その下を流れる冷たい情熱みたいなものを体ごと表現していますし、敵役の本郷奏多も、悪逆非道オーラ全開で、ラスボスとして機能している。橋本環奈ちゃんはやや棒読み気味ながら、あのフクロウいでたちも使いこなして、コメディ・リリーフにきちんとなっている。出番はそれほどないながら(だからこそ?)そびえ立つ迫力を押し出す大沢たかおは言わずもがな。そしてそして、やっぱり長澤まさみさんですよ。討ち入りのところでバーン!と上衣を脱ぎ捨てる一瞬で、すべてが決まっています。強さと色っぽさをこれだけ両立させた例って、ほかでもあまりないんじゃないかな。ただ、いざアクションに入ってからはモブキャラ相手ばかりで、何か見せ場は作ってほしいところでした。全体としては、王位を奪われた側が仲間を集めて逆襲しました、という単純極まりない内容ですが、その基本を逸脱しないところには好感が持てます。
【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2025-04-05 14:55:28)《新規》
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