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イラク攻撃から3日後,ようやくこうして見ることができました。米国の視点ではなく一兵卒の視点から戦闘を掘り下げた作品,ということには,私も賛成ですが,やはり,これって米国サイドの視点でしかないと思います。ただ,余計なエピソードを入れずに,酷薄なまでにリアルな戦場の描写を一貫して行ったことで,戦争映画としての良さは際立っていたのではないでしょうか。そうした点では,「パール・ハーバー」程米国の独善は感じませんでした(と言うより,比較対象にならない)。むしろ,「シン・レッドライン」に近いのかも知れませんが,あのような退屈さを感じることは有りませんでしたので,作品単位としての出来の良さの勝利でしょう。ただ,これは飽くまでも,個人の見解になりますが,特に敵が圧倒的多数の場合は,地の利のある市街戦に持ち込むのが,古来セオリーでしょうが(我が国でも会津戦争がそう),間もなく米国はバグダッド市内で,正規軍のみならず武装した民兵相手に,ソマリア同様泥沼のような市街戦を繰り返すのか,と思うとやりきれない気持ちになります。本作を全面的に是とするには抵抗が有りすぎますが,私をそんな思いにさせたとしたら,成功作なのかもしれません。ついでに,民兵が市街各地に潜んでいると知りながら,ホバリング中にRPGくらったブラックホーク・へりは,油断というか,米国がソマリアをなめきっていたから,としか思われません。以上,今回のイラク開戦同様,自身の結論が出ないため,脈絡のない感想のみに終始したReviewとなってしまいました。何度か見ると違うかな・・・?
【koshi】さん 6点(2003-03-23 20:31:06)
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