昭和残侠伝 唐獅子仁義 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > 昭和残侠伝 唐獅子仁義
 > 鱗歌さんのレビュー
昭和残侠伝 唐獅子仁義 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
冒頭、高倉健と池部良の対決からいきなり始まって「昭和残侠伝なのに?」と、ギョッとしますが、映画終盤にはちゃんと「確かに昭和残侠伝だわい」という展開になる。どうやったって、この運命から逃れることはできない二人、なんですなあ。
映画開始早々に池部良が死んでしまったら、そりゃマズいだろう、と思ってたら、当然のごとく死んではおらず、しかし対決の際に左腕を失って、いささかヤサぐれてしまってます。ヤサぐれても池部良なので、品があります。品があるので、多少、迫力には欠けます。
ひょんなことから、出所した高倉健と知り合いになる親分が、志村喬。セリフ回しがいささか覚束ないように思えて、大丈夫か?と一瞬思うものの、要するにコレ、任侠道のカッチリした喋り方ではなく、砕けた感じ、気さくな感じの表れなんですね。一見やさしそうな好々爺、だけど親分としての貫録はしっかりと垣間見せる。うん、でもやっぱりただの爺さんだ。
さらに、ちゃらんぽらんな待田京介が物語に絡みますが、これもまた、別の人懐っこさがあって。なにせ主人公ふたりが取っつきにくい雰囲気を漂わせまくってるので、周囲の人たちがユーモアと人情を醸し出してます。
で、藤純子。この作品、「三角関係モノ」であるはずなのですが、どういう訳か対立関係に至る事なく、三角形が見事な調和を成しているという、これはもはや、健全と言ってよいのか不健全と言ってよいのか。しかしこの三人なればこその、違和感の無さ。この違和感の無さに違和感を感じるかどうか、それが問題だ(笑)。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-05-05 10:25:52)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-01デッド・ドント・ダイ7レビュー4.88点
ストレンジャー・ザン・パラダイス8レビュー7.13点
2024-04-29デビルマン4レビュー1.45点
2024-04-27沈黙のテロリスト7レビュー2.40点
2024-04-27回路8レビュー4.96点
2024-04-21新・座頭市物語7レビュー7.15点
2024-04-21ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録7レビュー7.27点
2024-04-14片腕必殺剣7レビュー6.33点
2024-04-07ゴーストバスターズ/フローズン・サマー7レビュー5.25点
2024-04-07わが青春のアルカディア7レビュー3.90点
昭和残侠伝 唐獅子仁義のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS